夕時雨
 車窓から見入る
 白梅は
 しっとり光りて
 見返り天女
  

 湖をめぐり
 冠雪の峰 
 空に張りつき陽を浴びて
 その中に 黄梅の真っ黄、
 躍り込み散る
 ....
生きる方が
勇気が要るのだ
けど
もう少し
生きてみるか
宇宙の魂と
一体の
私の魂という命
こう思える
星空のもとで
闇のなかへ祈りをポンと放り込む
どこか奥のほうでぱしゃん、と水の音がする

跳ね返ってくるかすかな水音が
応えなのだろう
それを紐解いたりはしないけど


冷える夜に丸くなって眠る
 ....
ふと何の関連もなく
二度と関わらないはずの
あの人を思い出すことがある

忘れたい人を
思い出すことが嫌だったけど
その人がその時に自分を
思い出しているからだと
思うことにした

 ....
○「被災者の心」
笑い声や冗談が出るようになったが
先のことを考えるようになったら
眠れなくなってきた

○「田舎冬景色」
田舎は
見渡すかぎり年寄りばかりだ
荒れ地や空き家も目立つ
 ....
 夜が来て
 刺すような凍をそそぐ星
 神秘めく 真冬のそらを征服する
 ビルの柱の蔭で

 一本の竜巻のように巻き上る
 子供の愛が
 大空を圧し馳ける

 懐かしい愛の歌をハミン ....
姿見池には
何も映らない 別名は影見池

梅と詩文を愛惜したひとが
西へ行く路
水鏡を覗き
月に宛てて歌を呟いた

古代の風景は
異国のお伽話よりもわからない

ありもしない罪に ....
こうして
踊る人形は
同じ動きでくるくる回る

いいことあった
悪いことあった
朝になって
寝不足のような顔が
ただ腫れている目が
夜の怖さが
朝も怖くて
いつかの終焉と祈りが
 ....
天気予報を観ながら
トーストをサクリと齧り
珈琲を飲みほしたら
履きなれたスニーカーの紐を締めて
ドアの鍵を放り投げ
今日が始まる

白い自転車のぴょん吉に乗って
何処まで行こうか
 ....
日々の暮らしを続けて十五年
首の傷は裏切りの証
それでも
あたり前の顔をしながら
鉄の仮面を被り過ごして来た

今朝の日輪はすべてを明かし
赤い溶鉱炉の焔に焼かれた醜い顔を見て
白日の ....
日正規雇用
時給いくら、日給いくらの
疲正規雇用
乙かれ、乙欄〇
避正規雇用
壊れた椅子の脚を支えて何年
飛正規雇用
支払調書で凧揚げ、向い風
秘正規雇用
メンバーではない、知ってた ....
向こう遥か一斉に
ふくよか
こんもり深緑の
ひろがり生い茂り在り
掬い取ってくれるかのよう

スッパリ切れた眼下の奈落、

君と歩いた果てに覗き込む僕に切迫する

のんびりひっそり ....
朝に目覚め
外光浴び声上げ

生きて意識覚醒し、

死して内なる光
己、いずれ自ら放つ




緩やかに曲線描く街並み
向こう遥か白銀の輝き
何かが連なり在りて
にこやかに ....
自分のこころを
見失う時もある
そういう時は
自然に任せます
私という宇宙の一部を



今日は
元気が
出ない
こういう日もあるさと
こころの日なたぼこをする
冬の明け方は
町のいたるところに魚の群れが現れる

もっともよく見かけるのはニンゲン魚で
その横をついてまわるイヌ魚
校舎をよこぎるネコ魚やセキレイ魚がいれば
そのまま森へと消えるカモシカ ....
年明け記念の花火大会
寒くても見物客でいっぱい

気持ち新たに
前に進んで行ける
原動力をもらえたような

一月の花火もいい
寒さを飛び越えた魅力

昔に比べて
見応えのある
 ....
闇に沈んだ森に
すみきって硬質な音がひびいている
呼び出しのベル
からすの巣にかかげられた黒電話
ひなはとうに巣だっていって

せつな、
忘れていった羽毛がおどる
とても軽いから
命 ....
 散りおちて

 生垣の茂みに燃ゆる 花びらは、

 貴方への想いを馳せてピンク色

 今日歩む 暗き小径の

 竹灯篭
○「もう2月」
実感がわかない!もう2月なんて
俺は大分ボケたようだ
大地震から一月たったとは
冬はまだこれからだね

○「二次避難進まず」
地震や津波よりも
地域の絆が切れる方が
 ....
すぎさるものいとし
いつものみちよるべなく
てのうちいれた指の
すぎるもの零れぬよう
はかりにかけるちのこえ
わすれてに仕舞う
いちぢくのみの爪さき
海のうちおちてくみ
ゆうど ....
君は何色なのかぼくは知らない

けれど 君の言霊が心地よくて
逢えるのが楽しみだ

ぼくはその優しさを抱きしめて生きている

西の空を眺めては
日々の約束を頼りに
君の名を呼んでいる ....
どこか かげかたちは
ケダモノのハアトだけを食べ残し

{ルビThe Pools=ラス・ポサス}の庭園を千鳥は征くのだわ
夜が終わる前に 像を結んでいく
熱に浮なされて {ルビ宙=そら}と{ ....
この世界の
平面直進する
時間の次元に
立体垂直の次元
貫入スルその瞬間、


どろんと昇った
下弦の月
濃密に暗む黄に
輝く巨大
死体安置所目前にした感触 を



死 ....
杉並辺りで
チャラついている女は
存在価値は
オナホールと同等だから
やられるもやられないも
関係ないのだ
使用後洗えば問題ない
本人だって
オナホール的な自分に
案外満足して生きて ....
 冬靄に
 鳴き交わす水鳥の群れ
 細い車道のヘッドライトを
 吸いこむ ささめ雨

 大通りの交叉点
 如月の靄 薄れ
 東へ連なる街燈のむこう
 仄かなサーモンピンクの低い雲

 ....
冬空の蒼く凍結し

しずか独り小部屋に

打ち寄せる内なる光の波

次第ひろがる遠く奥へ
波打つ光の粒子無数無限
白銀の輝き増し揺れ躍り

内なる光景の自立し

弾む言ノ葉、力 ....
オカリナを吹くことになった
メロディで三曲
選曲はわたしの自由だったが
オカリナは音域が狭いので
吹ける曲はそう多くない

「翼をください」と
「たんぽぽ」と
「昴」を吹くことにした
 ....
生きている生きている
今日も生きている
なんのために生きているのか
死ねないから生きているのか
やりたいことがあるから生きているのか
長生きは
家族のためにならん
お国のためにならん
 ....
孤独老人は
今日も
一人食い 一人テレビ 一人ベッド
今や
言うことを聞いてくれるのは
愛犬だけである

「待て!」
「お座り!」
「お手!」

「待て!」
「お座り!」
「 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五行歌_三首「花香」- リリー自由詩4*24-2-3
※五行歌「生きる方が_勇気が要るのだ」- こしごえ自由詩3*24-2-3
※五行歌「宇宙の魂と_一体の」- こしごえ自由詩2*24-2-3
まどろみ- 凍湖(と ...自由詩824-2-3
テレパシミュレーション- イオン自由詩4*24-2-3
独り言2.3- ホカチャ ...自由詩1*24-2-3
ジュリアン- リリー自由詩5*24-2-3
姿見池- 形代 律自由詩6*24-2-3
オルゴール- 這 いず ...自由詩324-2-3
晴れた朝- レタス自由詩4*24-2-2
ギロチン- レタス自由詩3*24-2-2
否、正規雇用- 松岡宮自由詩6+*24-2-2
奈落の顔(改訂)- ひだかた ...自由詩5*24-2-2
五行歌、行為創造の内に__- ひだかた ...自由詩3*24-2-2
※五行歌_二首「見失う時もある」- こしごえ自由詩3*24-2-2
- ぽりせつ自由詩424-2-2
一月の花火- 夏川ゆう自由詩324-2-2
夜のこずえ- そらの珊 ...自由詩7*24-2-2
五行歌_サザンカ- リリー自由詩5*24-2-2
独り言2.2- ホカチャ ...自由詩2*24-2-2
夜はやさし- ryinx自由詩5*24-2-2
君に- レタス自由詩8*24-2-1
Gestalt- あらい自由詩2+24-2-1
詩想夜想、五行歌借り- ひだかた ...自由詩324-2-1
オナホールと同じ- 花形新次自由詩124-2-1
朝もや- リリー自由詩5*24-2-1
静観の時に(続編)- ひだかた ...自由詩424-2-1
- たま自由詩5*24-2-1
生きている- ホカチャ ...自由詩3*24-2-1
孤独老人- ホカチャ ...自由詩2*24-2-1

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