世の中に切れ目はなく
絶え間なく変化する
グラデーション

僕が生きてる限りは
一日の中でも変化する
グラデーション

世の中の色と僕の色
馴染む時馴染まない時
重なり混ざり合う色 ....
この私であることの孤独
毅然と脈打ち残響する

光放たれ 一刻み 、

あの赦しの輝き
金の星、
焦がれ憧れ
じわり滲み出し
瞬時にして巡り来る
懐かしき夕暮れの訪れに

努め ....
かわいた月は夕間暮れ
水気をとりもどす
井戸底に 灯る骨
白く鳴り
つめたく響く 唇は
もう血肉を夢見ない

かつては跳ねる想い
着物を乱し帯を解き
胚芽から
鋸状の風が渦を巻いて ....
飛び込んできた朝の日差しが眩しくて
思わずもう一度目を閉じたら
葉の影がくっきりと黒く瞼に焼きついた
閉じた瞼から差し込む光
放射線状に溢れては溢れる

滲むように僅かに眼球を刺激し
朝 ....
わが身を離れた詩は
一體何処へ行つてしまふのか
その何%かは
僕の中に殘るけれど
大方は彼処の路頭に迷ひ
淋しい思ひをしてゐる
詩よ、
鳩よ!
僕の裡に蓄積しておければよいのだが
所 ....
「私の生涯を通じて、私というのは、空虚な場所、何も描いてない輪郭に過ぎない。しかし、そのために、この空虚な場所を{ルビ填=うず}めるという義務と課題とが与えられている。」(ジンメル『日々の断想』66、 .... 夕暮れの折 裂いた柘榴から
流れる血を見ている
けれど本当に
私がここにいるのか
判然としない

ビルを倒し 空を割り
海を干上がらせる
気持の強さに反して
指先ひとつも
動か ....
私の瞳に映る翠の波
歌うようにうねり爽やかな風を起こす
私は眠りから醒めて大切な時間を探すの
輝きと幸福とが包み込んだ笑い声
それは私にとってのたからもの
いつまでも微睡んで微笑みを浮かべて ....
妻が来院して誕生日を祝ってくれた
二人の共通の友人である江中さんと三人で
ぼくはイチゴのショートケーキ
江中さんは確かイチゴのタルトだったと思う
妻はチョコレートケーキ
草団子とクッキー
 ....
ボーイフレンドたちは日射しのたゞ中
溶けてしまひさうになる
そんな夏が戀しい
やけくそ氣味に陽光の氾濫に
彼らは身を投げ出す
海だ
海が見えるよ
ぴかぴか光る紺碧
處構はず全裸に近い
 ....
食品には賞味期限がある
人間には興味期限がある
どちらも消費期限がある

賞味期限は品質が変わらずに
おいしく食べられる期限
期限を過ぎると
おいしく食べることができない

興味期限 ....
片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった

何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見て ....
雪の中歩いてく
膝まで埋まって歩いてく
春が来るのを信じながら
明日は明日の風が吹くと
無理をして
引かれ者の小唄を歌っていた

雪の中歩いてく
腰まで埋まって歩いてく
来るはずのな ....
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう

枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音

いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ....
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく

残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ....
{ルビ繭玉=まゆだま}の中で柔らかな{ルビ生命=いのち}を見付けたよ
これでぼくは生きられる
北風の吹く枯れた野原も
雪の降る山でも大事に育ててゆこう
息を吹きかけるとホンワリ光り
手のひら ....
仕事を教えてやるよと
レトロな喫茶店に連れていかれた
ノートパソコンより新聞が似合い
年上の人ばかりがいた

テーブルに置かれた
丸い占いのマシンに百円玉を入れると
丸まったおみくじみた ....
内に鐘打つ渇望の 
解き放たれ
声を発した途端、
子の生まれ
袖をまくれば
ぐんぐん育ち

来てはまた逝きまた来ては
点を辿る以前にもう円周を想い

後に残すお部屋にぶち撒けられた ....
小さな魂
と云ふと
魂に大小があるかのやうだが

親しい筈の隣人
である彼ら、を
英語圏では
Nine livesと呼ぶ事は
周知
9回の生涯を終へた老猫は
もはや小さな
魂、 ....
彼女に會つてきました
(絶句… この儘では絶唱になつてしまふ
絶唱は奥の手です)

彼女はグループホームの話ばかりしてゐます
どつちみちゆくゆくは
僕と四畳半一間の愛の巣を持つのにも関はら ....
染み入ってゆく、雨
恥ずかしい入れ物
としての私
穴ボコのよな
染みを作っていく

待ち人の
声を嗅ぎつける
首輪は無いのに
ちょっとぎこちない

季節が
ちょっとだけ錆びつい ....
平凡に生きていると暇なシロガネーゼのマダムも外国語を習得したり多忙極める研究者はますます専門分野に分け入ってしまう。詩をメタで極める方々は見ていると逆転する。忙しいときこそ全領域を深めている。

 ....
○「神論争」
神は人間が創ったものである
人間は神が創ったものである

○「不幸の種類」
不幸にはピンからキリまである
戦争や飢餓に苦しむ不幸があれば
便秘に苦しむ不幸もある
当事者に ....
暗闇の中、心を塞ぎ、助けを求めていたおにいちゃん
欲に溺れ恋に迷い、それでも我慢し、じっと耐え堪えていたおにいちゃん
愛を求め、憎しみを深め、僕を自らの吐口として選んだおにいちゃん
夢を見て、気 ....
何でも無い感覚と
そして時間
何もしなくても見える
街は動く映画のようだ


歩いた 外を 昼は
鳥と そして おばさん
今日も 僕は 川で
水面の うねりと 光を
その人のことは
もう誰も憶えていないはず
ただ
命を覗いただけなのだから
仲の良かったのは昔
忘れて行くのが
当たり前
もう未練は無いのだし
互いの心
見える振りしただけのこと

 ....
耳に脈動の唸り絶えず切迫し波打ち
心音血流絶えず響く 変わらぬ苦悶の夜に

 東の空からオリオンの昇り三つ星輝き 、

私の現の幻聴の下 遠く近く宇宙の現
我の内底から絶えず突き上げ
  ....
愛と{ルビ細=ささ}やかな経済力があれば
やって行けると思っていた

疲れたぼくは入院することになり
毎日を{ルビ繭=まゆ}の中に包まれ
平穏な時を過ごしている
知り合いもたくさん出来て寂 ....
 谷間に
 爆撃のように空が落ちてきた

 カラン、と音がして
 貧しい僕らは 拾いたくて
 枯葉のまえでうずくまった
私は私
蛇は蛇

どちらも支配してはいけない

欲望の首輪をつけて引いていくような
関係性は破滅を招く凶

それぞれの厄災はいくらでもあり
各々の環境を整えるのが吉

生態系のバ ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10276)
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グラデーション- 自由詩5*25-1-12
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