権力の監視下にある文明
社会構造の中でもがいて
大声出したって
自由というシールを貼った
透明な監獄の中
見世物小屋さ
気づかない方が幸せ
目の前にいる人々は
飼い慣らされて
権力者 ....
 寒いが 晴れている
 中野坂上で降りる

 昼は あんかけ焼きそばにした
 ベンチに腰掛け空とビルを見てた
 流されていく言葉は
 僕の中にあるのか世界の中にあるのか
 そうした問 ....
貴女の肉体はもんどり打ち
苦悶に波打ちもんどり打ち
何度も何度も反り返り
持ち上がりもんどり打ち
去らせて貰えぬ魂の
貴女ヲ担う肉塊の抹消

待ち望んでいるんだ

どれほど長く待ち続 ....
 山裾の丘陵地
 総合病院の裏出口から
 人通りすくない小道を往くと
 閑静な民家の中にログハウスも立ち並ぶ

 金網張られる路端に
 あかるんできた雨空をあおぐ朝顔が
 緩い風の懐であ ....
朝、ぼんやりしていたら
何故か十字を切りそうになって驚く

これではまるで
隠れキリシタンではないか

日曜学校に通っていたのは
小学六年生の頃なのに、何故?

誰かの祈りも正しく私 ....
やっと想いも嘘も忘れた冬の夜に
それでも消えない画像だけは
頭の中のアルバムには残る

昔生きた男のさみしい笑顔とか
押しつけられたありがたさを
断れずに無理矢理笑ったこととか ....
朝の迫る 小屋の中で
瞼のない鶏が 夢を見ている

句点の間に
翔び 落ちて
読点の染みになる

それは
憧れ 贖い
取るに足らない
それでいて
代えのきかない
祈り

 ....
 世界は、ただ一枚の絵だけ残して滅んだという。いったい、だれの描いた、どの絵として残ったのであろうか? あるいは、世界自身が、世界というもの、それ自体が、ただ一枚の絵になってしまったとでもいうので .... バスの中でそっと外した薬指の指環
外しはしても 捨て去ることは
できなかった

外して間もないせいか
薬指が物足りない

薬指が泣き喚いていた


ねぇ、指環、してよ!
してよし ....
松本さんは
おはよう。こんにちは。こんばんは。
精一杯振り絞るように挨拶をする
今までそれも無かったと看護師は言った
回廊でぼくの袖を引っ張り
彼は時計を差し出し
何かを聞きたいらしかった ....
じきに年末なのでおせちどうするかと家人に話す
私の家族は基本的におせちが嫌い
それでもクワイだけは買ってちゃんと煮る
クワイはオモダカの球根だよと母に教わった

おせちは無駄に甘い(長持ちさ ....
布団の中を温める自分の体温

この世にいるということ

私が私であること

自分の世界を歩むこと

ありがとう

愛している

ここにしかいない



愛している
今宵この人生の終わる時 、

とてもとても遠い声のする
この光満ちる意識の視界に

為され来た約束全て破棄され

彷徨える人魂は風の吹くまま
シルフの知るかよと救いなく
さわさわ囁き ....
○「辞世の句」
辞世の句には
その人の人生が集約されている
まことに尊い言葉である

豊臣秀吉
「露と落ち 露と消えいく 我が身かな 浪速のことは夢のまた夢」

吉田松陰
「身はたと ....
 星降る夜に

 思い出になったはずの

 記憶がよみがえる

 後悔というよりも

 自分の情けなさをかみしめる

 あの時電話をしておけば

 いつもと変わらない君の笑 ....
私は高級娼婦
どんな男も選り取り見取り
お客は私が選びます
安い男は指先に
触れることをも出来ません
贅沢三昧
パーティーの日々
ボンボンを食べ、シャンパンシャワー
さぁ皆さま
今宵 ....
空の青がとても悲しくて
黄色い銀杏の葉が飛ぶ時を待っている
中庭に降り注ぐ陽射しは眩しくて
{ルビ眼=まなこ}を閉じて五体を開き暖をとる
ときおり吹く風は透明な北の便りを運んできた

午後 ....
渋柿の皮をむいた
連れ合いは包丁でぐりぐりと
私はナイフでちみちみと
とにかくたくさんの渋柿をむいた

ヘタのあたりに皮が残ってるまな板
なんてひどいと怒られてしょんぼりと
下手っぴいと ....
 何も言わない
 読点のような皿を洗う
 燃え終えた数本のマッチに
 年々似てくる
 僕の記憶

 日をうけて
 影になっていく 木
 振動する沈黙 かなしすぎるほどに
 決して ....
潮の香り
冷たい風に吹かれ
波を見つめる

この海のどこかにいる
冷たくなって
もう体温をもたない
あなた

私は自分の掌の温かさに苦悩する

波音が浮かぶ思いを
寄せては打ち ....
お父さん
帰ってきたぞね

長いことご無沙汰しちょったねぇ
いつも守ってくれて
ありがとうな
親不孝な娘でごめんやで
喉渇いちゃあせん?
お父さんが好きやったお酒{ルビ買=こ}うてくる ....
○「死に方」
朝トイレでばつたり倒れて亡くなっていたおばあさん
夜風呂場で突然亡くなっていたおじいさんなどが
いらっしゃる
ガンは検査機械などの進歩などにより
早期に見つかる場合が増えてきた ....
殺しなさい! さあ コロシナサイよ!

詰め寄りこちら見上げる母の
醜く歪み震え迫り上がる顔、
せむしの如くひん曲がった背姿、

己が嘗て懐いた人の魂の肉に刻み込まれ





 ....
クリスマスは怪談の季節ですが
この国日本ではそうでもないので
お菊さんズはちょっと暇しています

お菊さんズのおねえさんであるところの
お岩さんは超然として
お正月にはまたお参りで忙しくな ....
朝の冷たく透明な空気を吸って
土手路を歩き
川面に浮かぶ鴨を数えたら
六羽が静かに泳いでいた
鴨鍋にしたら何人前になるだろうか
などと考えながらコンビニへと向かう

紫と白い小さな菊が寒 ....
ここは誰かの夢想した王国
映画のような風が吹き渡り
映画のような雨が降りしきり
誰かの残した夢が書割の奥

虹を越えてゆくオズより遠く
殺しても死なぬゾンビがにやり
殺さねば生きる吸血鬼 ....
空がめそめそしている
しんとした地上に届く前に
雨のにおいで予告
まもなく
ぽつりぽつり
ぱらぱらぱら
地上に剥き出されたものを
楽器に変えてパーカッション
 金の星の光 滴り落ち
 ひとしずく ひとしずく 

名も無き人に うた歌い

 響かせ 刻み付ける 自らを
 金の光の涙充ちて溢れ出し

寄り添い馴染ませながら突き放し

 一雫 ....
現在だけしか感じない 001


ルモンドの美味しさに
うつつをぬかしていては

僕たちの前に現れた
ペガサスは宙を駆け巡らない

紅葉シーズンの修学旅行 の
バスから降りた集 ....
そろそろと人間が影絵になる頃
通い路の柳がそのうでを
わたしのほうへ
やさしくのばす
はらっても
はらっても
しなやかなそのうでは
あきらめることがない
からめとられたら
わたしも
 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
監獄- 自由詩6*24-12-4
宙吊り(2024.11.04)- 草野春心自由詩324-12-4
光響の残跡- ひだかた ...自由詩424-12-4
吐息- リリー自由詩7*24-12-4
祈りは届く- りつ自由詩7*24-12-4
ひとりでゆくけれど- 秋葉竹自由詩224-12-4
鶏小屋- はるな自由詩724-12-4
THE_GATES_OF_DELIRIUM。- 田中宏輔自由詩15*24-12-4
薬指が呼んでいる- りつ自由詩3*24-12-4
【病棟日誌】_凸凹- レタス自由詩7*24-12-3
クワイとクワイ河マーチ【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩3*24-12-3
ギフト- 自由詩524-12-3
詩想、この人生の終わる時に- ひだかた ...自由詩324-12-3
独り言12.3- ホカチャ ...自由詩9*24-12-3
星降る夜に- 佐白光自由詩5*24-12-3
道を踏み外した女- りつ自由詩2*24-12-2
【病棟日誌】_冬のはじまり- レタス自由詩11*24-12-2
おいしくなあれ【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩224-12-2
何も言わない(2024.11.03)- 草野春心自由詩624-12-2
海辺にて- 自由詩6*24-12-2
墓参り- りつ自由詩4*24-12-2
12.2独り言- ホカチャ ...自由詩4*24-12-2
五行歌、にくしかなし忘れ得ぬ一瞬の- ひだかた ...自由詩324-12-2
お菊さんズ- 佐々宝砂自由詩224-12-2
散歩道- レタス自由詩5*24-12-1
映画のような【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩224-12-1
雨音- 自由詩424-12-1
詩想、金の星- ひだかた ...自由詩624-12-1
_現在だけしか感じない_001- 足立らど ...自由詩524-12-1
かよいじ- そらの珊 ...自由詩15*24-12-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280