させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから

だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖

気の毒なんて
言われないし
悲嘆は

花さえ開くことを望めば
 ....
海を見たことがなかった
見え隠れする光
あれがそうだ、と無骨な指で示された海は
たいして青くなかった、が
軽トラックが、ギシギシとカーブを曲がるたび
輝きを探して、車窓にしがみついた

 ....
僕は急いで君の所に向かうから

君はずっとそこでまっててくれないか?

街の電灯がピトピト光り出した

それは僕の出したSOSだよ

僕は駆け抜けて急いでいる

君はのんびり暖かい ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
世界中のどこもかしこも蒸し暑い夏の日を背景にした舞台劇場になり
油彩画のように凸凹している駄菓子屋の背景の前に群がっている子供達
誰が主役なのかという事でモメテイル口論の際中だにゃ〜こりゃ〜
ど ....
複雑なことを単純にして、単純なことを複雑にして
丈夫な歯になるように、これでもかって言うぐらい噛む
噛むと旨味が口の中にじわじわと広がってくるから欲望を満たすけど
なんか疲れちゃって、顎が外れた ....
都会の川で子供の変死体が発見された

それと同時刻に、屠殺場で豚が悲鳴をあげた
恐怖は肉に染み渡っていった
鶏舎で一列に並べられ管理されている鶏たちは
産み落とす卵の中に自分達の気持ちを込め ....
天下無双の剣豪  出産間近                           
柔は剛を制す  心は体を制す                          
怪しい気配  どかどかん     ....
雨が止みはじめた頃に、
傘を差しはじめてみた。
びしょ濡れになって傘の下、
僕は何かに守られていると強く感じる。
道の向こう側から、
少年が歩いてくる。
あの懐かしい長靴の黄色が、
僕の ....
家は日当たりで選ぼうよ  駅の日溜まりで遊ぼうよ                
記号化された駅員さん  産道くぐって夏祭り                   
早々と終わりを告げて菜の花の   ....
硝子越し                                    
太った子供が頬を赤らめて                            
駅のホームを走る         ....
からみついて
はなれ ない

わたし の

あし を
て を

はな して

そら を みつめる
あ な た

きえない ゆめ

す てられ ない

きら ....
1.shot

夕焼けの赤が落下して三千の感染者を私に預けた、煤けた部屋に広がる
暗い雲の帳、茶色い染みが広がるミシン台にタイルを剥がす幼児がいる
手放しの賛美歌が土を耕し無差別の悪意 ....
浮気とかもあったみたいでさ                           
東京タワーは家にも寄り付かず                          
家庭を顧みない砂糖が多すぎる牛丼 ....
「日本(にっぽん)で
戦争なんて
あったんだ」
小学生の
弟おどろく

 聞いて驚け 相手はアメリカ

アメリカに
パールハーバー
あるならば
日本にあるのは
広島・長崎

 ....
雨が降る
雲がほつれるように
空がほどけるように
滑り落ちる雨が

弾ける
割れる
砕け散る

ほら、あっという間に水たまり
さっきまでの青空を
吸い込んだかのような
真っ ....
アルコールと或る子をベランダから放った夜に
街路樹に十の鴉の眼から夢を受信し
重心を失いし精神に幼子の歓声が目蓋に流れ込み
閉じた眼球に宿る万象、宇宙卵としての眼球の膿と
シックスセンス、深い ....
ずっとずっと他人(ひと)より重いものを持っている
楽をしてきたあたしには分からない あなたの気持ち
そんな簡単に分かるほど単純じゃない
上っ面の撫でるような甘い言葉なんて
口にしてしまった ....
薬指 伸びた先には あなたの手 大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになって ....
夏の気配と湿気とが
充満するこの部屋で、
私は思う
六月は麻痺している、と。
ベッドの上で横になっていると、
爪先や指先や腹筋、
恥骨までもが渇いた息吹に
やられてしまう。
どうしよう ....
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。

なので、

ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
{引用=以前、現代詩フォーラムに投稿していたものの中から、自分が残したいものやお気に入りの作品を載せていきたいとおもいます。今回は、俊読で朗読した三作品。}


ある夕暮れ
{引用=
ある意 ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
ぼくは生れた時から、
夜にまぎれる術、を、
知っているの。
多くの人たちが、
何事もなかったかの
ように、通り過ぎて
行く。夜道を、
たった一人で歩いて
行けるの。

たくさんの恋 ....


いつまでも、
溶けそうにない
って、 思えてくるの。
この雪の 白い場所で
あなたは ぼくを。

大きな瞳の奥には、
雪の風景、と
ぼくたちが、
マッチングせ ....
靴底が 素足を
さらさらと さらう

通行道路が
分離して 霞む

代わりのいない
名を呼ぶ声 

引っ掻いただけでも
抵抗と 呼ぶのならば

青に射す 一赤の線
木漏れ日の ....
            
            ゆれる葉の
            
            一枚が

            ためらうように
            消 ....
傾いて
その周囲に小さな
豊穣を張り巡らせながら
季節の同調を軽んじてゆく
絵の中の成果
熟れすぎたくだもの
(あるいは くだくもの)
裂かれるために実る
歯のいのちの前でおびえるもの ....
その中に夜が入りこんで 機械は夢見た
星空が広がって ひと粒食べるとお菓子の味がして
動物たちのまぼろしが 黒い草原を駆けていった

   るりいろ るりいろした オルゴォル
   鳴らして ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(7853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暗さの解釈- 砂木自由詩12*06-6-30
父と、海と- 佐野権太自由詩34*06-6-29
君の大好きなメロンパン- こめ自由詩1406-6-27
バチッとやられた羽蟻- 狩心自由詩8*06-6-21
誰が主役なのか- 狩心自由詩4*06-6-20
噛み応えのある- 狩心自由詩4*06-6-20
ミキサーで作られた100%の生- 狩心自由詩7*06-6-19
悪趣味な変換- 狩心自由詩2*06-6-19
ある雨の日、君の弟は。- 葛西佑也自由詩26*06-6-18
命が宿るまで- 狩心自由詩4*06-6-18
硝子越し- 狩心自由詩1*06-6-18
つた(03_05_28作)- 砂木自由詩8*06-6-16
暗い日曜日- 六崎杏介自由詩406-6-16
嫁の夢- 狩心自由詩5*06-6-15
大工の息子がにやりと笑って〜War_and_Religion ...- AKINONA自由詩9+*06-6-11
あまいと- チェザー ...自由詩2*06-6-11
暗い日曜日- 六崎杏介自由詩106-6-11
言葉じゃ足りないきもち- 蒼依自由詩306-6-9
躊躇- 蒼依川柳306-6-9
僕の夢のお城で君を待っているよ- こめ自由詩906-6-8
思考停止。- 葛西佑也自由詩17*06-6-7
あるいは、朝日か、チョコレートか。- 葛西佑也自由詩17*06-6-6
葛西佑也過去作品集①- 葛西佑也未詩・独白14*06-6-5
ゆうらん- 砂木自由詩12*06-6-5
今朝、影になる。- 葛西佑也自由詩10*06-6-4
_お_ん_な- 葛西佑也自由詩17*06-6-4
足音_ならせ- 砂木自由詩10*06-6-3
汚辱に塗れた人々の名- 静山和生自由詩8*06-6-3
死物- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-6-1
夢見る機械- 今唯ケン ...自由詩4*06-5-31

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