虹色の魚を追い求め
大雨が止んだ渓谷の本流に出かけた
午前五時半
何時ものポイントを狙い
腰まで浸かる流れに
そっと歩みを踏み出し
突然足元の石が転がった
私は透明な水流に潜り
もがき ....
絶望の頂きに立つ
この人間社会の空に

 白雲棚引く朧月夜

光りやはらに届き来て
絶望もなく希望もなく
活き活きこの時生きるのみと
君に出会って
約束の意味が変わった

ひとりで絡まっていたリボンは
ふたりで結べば羽ばたけるって

僕に空をくれたから
雨でも降らなきゃ
燃え尽きそうだった

いつも僕の少し先を
 ....
心臓が動いている。命を頑張っているのだ。でも気分が落ち込んでいる。地平人たち。地平人たち。ツバメがもうすぐ脛を蹴る。今のところ人の死ぬ姿は見えない。苗木が巨大化していく。ベンチがボロボロになっていく。 .... 絶えず冷たい雨に打たれ
ふるふると無力に震えながら

ふとひろがりゆく青空に
ひっそりお辞儀してみても
なにひとつヒント与えられず

冷たく叩き付け雨は降り続き
ふるふる震え叱咤し自ら ....
光は
沈黙して
影も
沈黙するから
手を合わせる



闇の
しずかさに
ぽつんとちいさく
ひとつの光
脈動している



光合成をする
葉と
つながっているの ....
爆散する
流れ星が青いなんて知らなかった
一瞬の朝をもたらすなんて知らなかった
願い事は明るいところでしか叶わないという疑念が
確信に変わってしまった
ある極夜が明けることは
反対側の誰か ....
 たとえば手摺と鍵、或いは爪を噛む白い手が、古雑誌の栞の意味を摘む、この誰かの肉声は(あわくって。)ならそれで適当な木目地を愛で謎るだけで、高い空を遠い道程を走りまわる短い風だ。

 {ルビSon ....
波、ゆらぎ、砂、足跡、波、揺らぎ、
たんぽぽ、繭、葉、雨、雨、
揺らぎ、梢、ゆらぎ、降る、降る、降る!
星、線、夜、群青、音、波、
音、沈め、地平、幻想、太陽、夕陽、
空、星、星、星、星が
 ....
存在を裏返してみると、それは口から肛門までの消化器系と言ふ外部を内包してゐる存在の有様の不思議に先づ、目が行くと思ふが、そもそも存在はその芯のところに外部が占有してゐると言ふ内外逆転したある矛盾をそも .... 花のことばを受けとった
これで こころは繋がるだろうか

明るいからひらいたよ 暗くなってとじた
思えば散ってしまうから
窓のこちらに棲んでいる
冴えた夢 透けはじめる頃
言いかさねるお ....
核ミサイルに眼差され
凍り付いた蒼い空の下
     、 
巨大な内なる何か抱え
眠れる意志叩き起こし
     、
空無の向こうを眼差す
わからない
先のことは
自然に任せよう
花は
実る



何はともあれ
私は
信じるよ
月が
お日さまを思うように



さまざまな夢は
夢ではなかった
この手 ....
今朝四時に家を出て奥多摩に車を走らせた
途中コンビニで珈琲とツナマヨ玉子サンドと
コロッケパンを買い
緑に染まる渓谷を目指した
駐車場で支度をして万全の用意をした
アスファルトの坂道を下ると ....
管理職になった
能力を評価されたというよりも
年齢による玉突きだろう
毎日重たい案件がのしかかり
説明に口ごもる
左肩がしびれて
物事は進まない


秋葉原で電車が停まると
エ ....
星を見ている
さわやかな匂いのする星を

きめ細やかな舌触りのことばが
サイババの放つビブーティーみたいに
どさどさ生産されている

なのにどうして
あの星は
あんなにも苦しそうなの ....
全てを投げ打ってでもその物語を開かなければならなかった
額縁、蝶々、明かるい涙、
澄んだ湖の底に眠る頁を
かたく 夢のように舫われた物語を
  

その炎が走ることが
わたしの命のトモシビが灯ることだと
こころのなかを正確に吐露してくれた
旅人になりたかったミイは
とても元気に軽やかに憎々しく
他人やほかの動物や草花 ....
私たちは畔にいる
この川に隔てられ
貴女 と 私
大空の下 太陽の下
絶え間なく絶え間なく
落ち続けて昇り続けて

(生きる姿勢を変えたのはいつからのこと?)

洋上で過ごす如く
 ....
ここに燃えるものがある
燃えるもの
終わるもの
けれども消えはしないもの
尽きてからしか近づけない
でもどうしたって焼べられる炎があったのだ
なんて名前だったかな?
(ロン・ハバート『Battlefield Earth 1 奪われた惑星』第三部・4、入沢英江訳)


そしてそれはここに実在する。
(ロン・ハバート『Battlefi ....
   1

(朝は、パン♪パン、パ♪パン♪)(昼も、パン♪パン、パ、パン♪)(夜は、うどん♪うどん♪うどん!♪)巨大な一斤の食パンの被り物を頭に被った白いコックコートを着た小太りの男が、「やきたて ....
異端シャレ問の黒い影がついにオラの詩にも忍びよって喉元を強くおさえつけた。
・・・・・・しゃ、しゃ、しゃれべない、とようやくオラはどうにか自白すた
シャレべないとはいかにも結構な苦しまぎれの抗 ....
 昔々
 その昔
 あなたのもとに集い
 昔々
 その昔
 あなたの指先追いかけた
 いつしか
 あなたに弾かれて
 いつしか
 あなたに打ち出され
 散り散りになった
 かけら ....
静物たちは沈黙し続けながら俺たちの詩を見届けようとしている、きっとやつらにとっては一番興味深い現象なのだろう、そしてそれは余程の例外を除いては滅多にお目にかかれるものじゃない、当人の俺たちにしたっ .... ゆっくり
渦巻きながら
在るという謎に
誘うヒビキヒカリ

 人、知っているのだと
 唯、覆われ忘れられて

ヒビキヒカリ言の葉舞う
想起の方途のレッドゾーン
飛び跳ね躍るヒビキヒ ....
プラットフォーム天井から 
姿見えずゆっくり繰り返し響く
低くくぐもったイキモノの鳴き声 

ふと偶然に聴いた朝、

「ハトってこんな鳴き声だっけ?!」

想わず驚き私は隣に立つ友人に ....
今日のことだけ大切で、昨日までは忘れた。
ぼくは地名も歴史もわからないし、
暮らしにはコーヒーと猫があればいいと思ってる。
AとかBとか記号のように生活を送る。


広い雨の大通りを、微生 ....
読者あっての五行歌は
高く広く深い
器を持っている
度量の大きい詩歌だ
私はそこに惚れている
令和の五月
夏のようでも冬のようでもある夢の白昼
暑さに震えて
五反野駅前を歩いた

わたしのわるい眼では
通行人の姿が見えない影だけが揺らぐ

バス停では
不揃いの椅子が並ぶ
ど ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10495)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今日の出来事- レタス自由詩3*24-5-22
五行歌、この朧月夜に- ひだかた ...自由詩324-5-22
人間開花- ミナト ...自由詩324-5-22
地平人たち- 奥畑 梨 ...自由詩324-5-22
意志ト勇気のうた- ひだかた ...自由詩4*24-5-22
※五行歌_九首「傷が深ければ深いほど高くなるいのち」- こしごえ自由詩6*24-5-22
祈り- 中沢人鳥自由詩4*24-5-22
crackの踵、鎮座するうららかな痺れ- あらい自由詩124-5-21
燐光- 這 いず ...自由詩124-5-21
存在を裏返してみると- 積 緋露 ...自由詩124-5-21
偶然と_ことば- soft_machine自由詩7*24-5-21
五行歌、空無の向こうを- ひだかた ...自由詩224-5-21
※五行歌_三首「さまざまな夢は」- こしごえ自由詩4*24-5-21
明日こそは- レタス自由詩4*24-5-21
痺れる肩でつり皮を- はだいろ自由詩424-5-21
心盲- 一般詩人 ...自由詩324-5-20
メモ(物語)- はるな自由詩324-5-20
悲しみのミイ- 秋葉竹自由詩824-5-20
この川のほとりで(新訂)- ひだかた ...自由詩424-5-20
トーチ- はるな自由詩124-5-20
引用の詩学。- 田中宏輔自由詩7*24-5-20
小麦の薫る男(サンドイッチマン)- 本田憲嵩自由詩924-5-20
異端シャレ問- 菊西 夕 ...自由詩4*24-5-19
高嶋先生への手紙- 北村 守 ...自由詩424-5-19
散らばった骨はひとつところに集めておけばいい- ホロウ・ ...自由詩4*24-5-19
ヒビキヒカリ自我- ひだかた ...自由詩224-5-19
キズキのうた- ひだかた ...自由詩624-5-19
漸近線の夜- ねことら自由詩3+24-5-19
※五行歌_「私はそこに惚れている」- こしごえ自由詩4*24-5-19
五反野- 形代 律自由詩5+24-5-19

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