リビングで 朝
 外の光がもれこんでいる廊下の床に驚いた

 玄関が 開いているのだ

 シルエットの人影
 何故だかすぐに 母だと分かった
 どうして 敷居を跨がないの?
  ....
リズムから溢れる符牒符合をかき集めては
かき集めてはため息ばかりついていないで
今にさよなら半歩先昨日にあばよと階段を
詩を書くことの出来るよぼよぼ歩く老人の
ご老体の影のマス席で韋編三絶繰り ....
かさかさと地面をすべってゆく、殺伐とした風に、押しだされた、すっかりと茶色くなってしまった落ち葉も、もう動かなくなってしまった蜘蛛の手足も、気まぐれに、かるく爪弾いただけで、いともたやすく砕けてしまう .... ―あなたはどんな茶葉だったの?
へバりついっチャってたからアタシ
―どこに?
チャんとおぼえてないんだけどタシカ
―湯呑み?
シャンハイ
―チャンハイ?
はい
―どっち?
チャンハイ ....
膣は穴じゃない
日頃、閉じている扉の向こうにあるものは
それは穴じゃない
迷いこんだ樹林の枝を入れるべき穴はない
天空に唾するとき岩の戸は閉ざされ空が落ちる
雷鳴 豪雨の闇の中 
あれは穴 ....
{引用=直視できない静物}
しっとりした朝だ
一夜で山の色味はずいぶん変わり
黄ばんだ光の川底
紫陽花は
くすんだ化粧の下
よく肥えた死を匂わせる

寡黙な季節の形象を前に
ついこと ....
老いる

背伸びする何故か空しい老いた秋

*

ー 老いるということは何なのでしょうか?

inkweaver
老いることは人生の自然な過程であり、様々な意味があります。老いは経験 ....
キノコ狩りをしに
森に来ていた
プー太郎の自称詩人が
ハチミツを取りに来ていた
くまのプーさんと出くわし
頭を噛まれているのを
木陰から静かに
観賞していました
やはりプーさん対決は
 ....
○「成長するために」
人のせいにしていては
いつまでたっても成長できない
草がアスファルトの小さな隙間からでも
伸びてくるように
我々人間も必死に努力しなければいけない

○「正常な社会 ....
雑踏に踏みこみ


人ごみに紛れて歩く社会人
子どもの頃の笑顔はいずこ

きずついて人のせいにはしないこと 
その人のなか 我も含めて

気がふれてオリジンというアマの人
評価対象 ....
ピントを甘くして
眉を和らげて
眺める

風ブレを気にしないで
意味を追い駆けないで
眺める

昨日までのわだかまりを
水鳥が曳いていく
明日からの気がかりが
湖畔の欅を越え ....
アラームの鳴る朝はいつもくびまで浸り
電柱をたよりにからだをとどける

夜中に
空気を入れかえようと
窓をあけ
寄せる金木犀のかおりに
みちていく
いつもの朝から
今日は
水平線ま ....
○「他者理解」

☆自分の心のコップを
空にしなければ
相手の心は入ってこない

☆相手の心のコップに
勢いよく
自分の心をつぐと
ぜんぶコップから飛び出してしまう

☆喉が渇い ....
折り返し

未来の結末から逃げ切るために
時間は過去へ戻ろうとしている
あたりはふるえ続けていた。そしてあなたは、手縫いのように丁寧に畳んで、爪がまたよごれていた。この、ことばで。あるいは、そのことばで。どのことばも少ない会話のほとんどが詩であるように、あなたはそ .... 悲しい。どんなに真似しても近づけない。だからといって詩の才能がなくて諦めがつかないからと男詩人達にせめて子供たちは身体を売らないようにしてね。詩の才能すらもないのなら創作活動を辞めれば良いだけ。

 ....
日の暮れ方の川辺り、{ルビ湯女=ゆな}の手の触るる神の背の傷痕、
  ──その{ルビ瘡蓋=かさぶた}は剥がれ、金箔となつて、水の中を過ぎてゆく……


({ルビ魚=いを}の潰れた眼が、光を取り ....
そうなろう
そうなりつづけよう
来年もそこにいよう
また台風が先に来て
それでも豪雨のやむ一瞬に
背番号がなくても
立つ場所があるなら

星から降る雨が流れて
やみまに観測する一線を ....
 
 薄い霧の 
 晴れない朝
 軽い ハイヒールを器用にさばいて
 女は舗道をいく 

 昨夜 花開いたに違いない女の性が
 そのすんなりした 脚を
 わずかに恥じらわせ
 プラタ ....
波しぶきが
うるさくて
わたしは耳をふさいだ

なにも入ってこないで!
じゃないと
脳天に突き刺さる!

だから
御願いよ
そんなに嘆かないで・・・

海に男を感じ
波に ....
 栗の焼けるにおい
 私が一人 歩いている街中に
 ほろ苦く
 かさかさと
 音を立てて秋が 散る

 雑踏をさまよいながら
 ほのぼのと胸うずめるなつかしい思いが
 何と暖か ....
わたしを煮詰めたら
わたしが凝縮されて
甘く甘くなるかしら?

あなたは
欲しくてたまらなく
なるかしら

ずっと
吊り下げておこうかしら?
あなたを
おびきだせるかしら?
 ....
クリストシュトレンとおせち料理
 

みんな忙しくて家族バラバラ
熱い肉はでない年始の食卓で
シュトーレンを食べながら
、おせち料理を食べている

クリストシュトレンとおせち
三日三 ....
はじめはちきれた 陰鬱な雲が、むかしのかたちを削ぎ
とおりと指差し 有り金を投げる仕草を、追う
シジマまでの氾濫が、ヤケアトに戻っていく

{ルビ懐=ナツ}を咏む。これを、
「煌めきごと 殺 ....
 或る 雨の朝

 しぶきに打たれる鋪道の

 流れる水の勢いを 感じながら

 あなたを久しぶりに思った


  夏の始めの山は緑だから

  美しいし

  君は 緑の年 ....
永遠と思ったことが
後悔でしかない
春先の霞が澄み渡る風に飛ばされ
蒼然と光が落ちる
青さを一層増す丘陵地帯
あ、あの、あのね
ね、その

それ、 おきて

居ないものを見た
居 ....
 貴方と逢っての帰り
 雨雲が 電車を追うその先
 西山へ落ちかけた陽が鮮やかに薄紅で 
 大きい


  稲の穂先に むせながら
  田の中を歩き
  やがて深い竹林に入った時
 ....
北半球で大陸が
あかくもえはじめる
地球儀を横切る
オレンジのすばやい牡鹿よ
君の足は細かったね
ツノは複雑で立派だったね
くるぶしから覗いても
隙間は無くなっていて
何も見えない
 ....
  めざめ



なにか黒っぽい

いくえにも重ねた

すき間だらけのガーゼ的なにかに

ゆっくりと眠りは

溶かされ絡まりながら

そろそろ吐きだされそう

視界の芯 ....
越帽の庇型をした語り屋は

丁重な匙を巷に錘を蔑む

舎弟の悦を交互に溶き

正理の屈辱を正確に拐かす




時となく見定めた金剛墓場を

遂に光の内に功を奏し

一糸 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
玄関- リリー自由詩5*23-10-22
たぶん都会で生まれ育った人には無理だと- 足立らど ...自由詩4*23-10-22
雪虫- 本田憲嵩自由詩923-10-22
茶葉たちのチャばなし(お椀なし)- 菊西 夕 ...自由詩4*23-10-22
膣は穴じゃない- 松岡宮自由詩8+*23-10-21
美しい灰- ただのみ ...自由詩8*23-10-21
老いる- 足立らど ...自由詩223-10-21
くまのプーさんに襲われる- 花形新次自由詩123-10-20
独り言10.20- ホカチャ ...自由詩4+*23-10-20
雑踏に踏みこみ- 足立らど ...自由詩323-10-20
眺める- 夏井椋也自由詩11*23-10-19
いつもの朝- wc自由詩323-10-18
独り言10.17- ホカチャ ...自由詩4*23-10-17
折り返し- 足立らど ...自由詩323-10-17
文と句- それがあ ...自由詩423-10-16
自由_占い- 足立らど ...自由詩323-10-16
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-10-16
背番号- wc自由詩5*23-10-15
ハイヒール- リリー自由詩5*23-10-15
海は波を好き放題に荒らす- ルルカ  ...自由詩2*23-10-15
秋冬- リリー自由詩5*23-10-15
Jam- ルルカ  ...自由詩4*23-10-15
クリストシュトレンとおせち料理- 足立らど ...自由詩723-10-15
可惜夜- あらい自由詩223-10-14
雨の朝- リリー自由詩10*23-10-14
枯れ尾花- 這 いず ...自由詩723-10-13
夕陽- リリー自由詩5*23-10-13
左目だけが痛い- モリマサ ...自由詩223-10-12
めざめ- soft_machine自由詩6*23-10-12
去勢の真光- moote自由詩223-10-11

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