季節は関係なく
よくいつもの丘に来る
私を待っているかのよう

冷たい風さえも
心地良い風に感じる

あまり都会ではない
自然が多くて
眺めていると楽しい

雪は降らない
今年 ....
ことしは喪中はがきが多い
きょう、八通目が届いた
古い友人
映さん、七三才
わたしの姉と同い年なのに

映さんの本名は、恵子だという
知らなかった
詩友とはペンネームでのお付き合いだか ....
正しさと罪とのあわいを
行きつ戻りつする心
人と人との戦場を抜けて
生き残ったことが
祈りを証し立てする

やって貰いたい仕事があるんだよ
皆そう言って笑うので
私は嬉しくなって
ま ....
やわらかい毛布

まくらのふくらみ

あなたの手の平

うねる運命線

天井のしま

耳たぶ

かわいた爪

ぬくもり

お夕ご飯

ニンジン

 ....
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け

鎮まるわたしの心
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する

颯爽と歩き過ぎる若者、
駆け回る子供たち、
凍り付く紅葉、杖つく老人
 ....
夜毎生まれ変わっては
終わろうと必死に光る
満ちるのも欠けるのも
月にとっては同じこと

女の死体と
人を呪う大樹
枯れない花を捧げる
絵の中の恋人

国を亡くした王子さまは
た ....
サンクチュアリ とか 信じてないってポーズさ
頑張りすぎる君だから 強がりを肯定する ネガ
静かに味わうラム酒でまた生きてけるって云うし
逃げても無駄って本気で思ってるとしたら僕は何
気づくま ....
 
ポカリスエットぐらいの朝
とぎ汁ぐらいの昼
赤ワインぐらいの濁った夜に
 
 
あなたにとってそれが詩であっても
台所のあなたのつぶやきの方がよほど詩的
日曜に寝っ転がってる僕にと ....
踊っている
{ルビ歪=いびつ}な星の上で
バランスをとりながら
踊っている
踊っていないと
この星からこぼれ落ちるから
どこなのかわからないどこかへと


この星は歪でなかったとい ....
 
ひとりで飲み屋に入る今日の幸せが
奴さんだったりトマトさんだったり
糠漬け様だったり
 
  
 
ラビのパンの話を覚えている
僕もポケットに
ときどきにぎっている気持ちがある ....
うっすら片手から放った蝶の
宙に舞う
軽やかな息を継ぎ銀箔の輝き

陽光浴び

ささやか咲き誇る路傍の草花
から草花へ
蝶の軌跡 柔ら鋭く速やかに

 〈ありがとう〉

言ノ葉 ....
はじまりのおしまいのはじまりのおしまいのは(じ)まりのゆくえ、わかりませんとか云わないで

ゆくえ稜線のかなたまで染まってゆく、葉緑体のベンゼン環おしまいのは(じ)まりへ

まりみたいな月はど ....
東の風が吹いていた
醤油工場から醪(もろみ)の匂いが漂う路地
ぼくはスニーカーの紐を堅く締め直し
重いザックを背負い直した
遠くに行ってしまう前に白い灯台を訪れたかったのだ

乗客は三人だ ....
──おいでなさい。よい星回りです。
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳、罫線加筆)


畳の湿気った奥座敷、御仏壇を前にして、どっかと鎮座する巨大なイソギンチャク。


(座布 ....
写真の坂本龍馬の右手は
着物の中に入っている
「何か隠し持ってると思う?」とキミは訊く
ピストルとか? 物騒な時代だったから。
物騒な時代が終わったというわけでもないけれど

だけどもう誰 ....
#WHO(フー)

聖樹になり仰せた大木も
世代交代の意味を知り
朽ちても若木の行く末を
あんじては身を粉にして
樹木は時代を乗り越えてきたの

世界樹があればいいのに

成人にも ....
冬のささやきに染まる頬
たぶらかされる唇もまた
つめたい 
熾火のよう 
ことばは
今朝の淡雪すら溶かしはしない
樹々を渡るすずめらの
目くばせほどのぬくもりも
変わらない距離で深まっ ....
・遠く
離れたままで
わたしたち
白い季節を一まい隔てた
(冬の華は六角形に受粉する
その周りを
星の子どもたちが手をつないで
ぐるぐると回りながら
白を蘇生させようとしている
(か ....
慣れし故郷を放たれて夢に楽土求めたり
一度低く
故郷を放たれて楽土求めたり
一度低く
を、放たれ、土たり
いちど
を、土求めて
オクターブ
故郷求めたり

胸の奥底深く湧き水の波紋 ....
私が得る愛、
私が造る愛と等しい
と、ビートルズ最期に
努め営み続ける意識の過程、
それは真の愛に至る途だからと、私。


この肉の魂の精神(霊性)の
苦楽ジェットコースター、
なん ....
呼吸にも心拍にも感謝しかない
まだまだ寝ていたい 

誰に向けて書いているのかと問われた
・… 無いと答えた 自分でもない 

詩作のいいところは金がかからないことだ
生きてさえいれば  ....
 まったき明るい赤みがかった砂利道をゆく
 砂利道はやがて深い深い森へ至る


感覚され艶めきの外界、確かに在り
直観され浮き立つ内界、確かに在り

この世界、これら二局面から成り在り  ....
たくさんの秘密を分け合おうよ。ときには魔女のように下卑た笑みをいっぱいに浮かべながら、沸きたつ好奇心に駆られて、たくさんの楽しいことを。
たとえば小学校の男子用トイレ。その鍵がかけられた個室のドアー ....
一日がこぼれゆこうとしている
どこへ
だれの手によって
疑問符は
フェイクファーのふかふかの中で
あくびを噛み殺して
目を閉じる
ここはやがて誰の手も届かない場所になる

別府湾を切 ....
遠い地平に雨は降る
逃れいく貴女の声に
憧れ募りひざまづく
この世の果て夜の底、
あの深遠な声の淵

人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
それぞれが自ら造り出した
苛烈な運命を背 ....
私を洪水に追いやった姉がいて
いつも酷い頭痛に悩まされる
スプーンや菜箸をやおらと持ち上げる習慣のせいで
編纂した辞書は全部私の産声で埋め尽くされた
おかげで生きることは大変な仕事になった
 ....
 春の訪れを待ちながら、冬の厳冬、雪に備えている。かつて友達だったものは、30年も音沙汰がない。わたしに罪があったのだ。わたしの罪をぎゅうぎゅうと押し付け、友人たちは辟易もしたり、激怒もしただろう。わ ....  
そんなことありえないって言いながら
しゃがんで花火をするローライズの腰から
見えちゃってる果汁100%
 
 
 
東京にもこんなに静かな夜の場所があったの
という思いが油っぽい湯 ....
壊れた
あるいは
壊した季節
散らばる破片を
君は今は
振りむかずともよい

君が遠くを歩いているあいだに
それをそっと
継ぎ合わす手がある
月と星の光を熔いたもので
ひとつひと ....
台所を独壇場にする、
梅干しよりも止めどない、
はるかに暴虐的な唾液の滝、ほとんど果汁にも紛うほどに、
強烈な、そのかおり、
それでいて、
主役の実力を才能以上に引きだす、きわめて個性的で有 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(6287)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の丘- 夏川ゆう自由詩323-12-8
喪中のひと- たま自由詩1023-12-8
庇護- 303.com自由詩523-12-8
感じる- 由木名緒 ...自由詩17*23-12-7
世界は只- ひだかた ...自由詩4*23-12-7
月夜の国- 303.com自由詩5*23-12-6
hide_and_seek- 46U自由詩423-12-5
gastronome_61-70- AB(な ...自由詩223-12-5
踊っている- 塔野夏子自由詩5*23-12-5
gastronome_51-60- AB(な ...自由詩5*23-12-4
交歓- ひだかた ...自由詩723-12-4
- wc自由詩4*23-12-4
地の果て- レタス自由詩923-12-4
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩5*23-12-4
龍馬の右手- そらの珊 ...自由詩11*23-12-3
フー- 足立らど ...自由詩6*23-12-3
冬の裸歩き- ただのみ ...自由詩8*23-12-3
Fairytale_Of_Snowland- ちぇりこ ...自由詩1323-12-3
鏡川- wc自由詩8+*23-12-3
詩想43〇愛について、五行歌借り(改訂)- ひだかた ...自由詩7*23-12-2
近況- 空丸自由詩723-12-2
詩想42- ひだかた ...自由詩5*23-12-1
- 本田憲嵩自由詩623-12-1
まがいもの_やがて夜にのまれる- そらの珊 ...自由詩12*23-11-30
声の淵- ひだかた ...自由詩323-11-28
修正液- 妻咲邦香自由詩4*23-11-28
無題- おぼろん自由詩3*23-11-28
gastronome_31-40_- AB(な ...自由詩523-11-27
継ぐ手- 塔野夏子自由詩9*23-11-27
檸檬- 本田憲嵩自由詩823-11-27

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