クスノキのそば
 芒漠としたまひるまの陽光に
 蝉の ヒビキ

 離れて住まう年老いた父の声が、
 聞きたくなって
 
 
たまごの中に、朝がある。
たまごの中に、昼がある。
たまごの中に、夜がある。

たまごが死んで、個体から、液体と、気体になった。
空間が生まれ、日の光が生まれ、温度が生まれ
海が生まれると ....
自分だけは他とは違うと思うことも。
もしかしたら自分って
あかんたれかもと思うことも。

その両方を大事にせなあかんのとちゃうかな。

自分にユニークを強いることも。
自分に駄目人間のレ ....
柔らかいまま生きてるから
噛まれちゃったね

傾いていく夏をいっぱいに浴びて立っていなさいよ

そして、
わたしはもうこれ以上愛することができないから
外へ出て
いろんなものに ....
とおり雨が去ったあと
秋の虫が鳴いていることに気づく

草は成長することに少し疲弊しているかのようで
重くなった我が身をかがめてすらいる
どこまで生きようか、とか、目的もなく
ただ草は、神 ....
時間がとてもながい、冷や麦を食べすぎた。虫捕りはさして珍しい虫が見つかるわけでもなく、数本しかないファミコンのゲームカセットももうとっくにやり飽きた。昼間の茶の間でコップに入った冷えた麦茶を飲みながら .... どす黒い
この罪
私のこころにあるこれを
あの人はゆるしてくれた
にこにこと



闇と共にある
このこころは時に
冴え返る
闇は
光の故郷
カミキリムシを
誤って踏み殺した
足とサンダルが
ずるずるする

ああ、
夏の終わりは
まだ先で
後頭部と首とが
チリチリ焼ける
そのうちに
脳みそに火が通り
ええ加減で
U ....
藍に満ちた
心のグラデーション
だんだん濃くなってゆく
晩御飯の残り
冷めたまま出した

いつもと違う気配
神経張り巡らせて探す

藍色の夜更け
背中を向けながら
じっと見つめて ....
大地の上に、色さまざまに
生命の創造力が開示されるとき、
大地の素材から、さまざまな形で
生命なきものが創りだされるとき、
それを感得した魂が、意志の力で
おのれの生存の喜びを強めるとき、
 ....
午前三時に車出し

一番乗りで渓に着く

一投 二投 三投と

次から次へと

銀鱗は舞い躍る
大切な友人と久しぶりにランチを食べた。
彼女が自殺未遂をして床で昏睡していたら、
「そんなことだろうと思った、邪魔だ。どけ」
と旦那さんに言われてから、ろくに食べていなかった、と、ころころと笑っ ....
私の罪を
空へうちあける。
しんとして
空は
青やかだ



世界は
自分だけで
回っているわけではない
けれど自転している
私の矜恃

 ※ 矜恃(きょうじ)とは、
 ....
特等席を探して 歩き回る
探せど探せど 見つからず

穴の空いたソファに うなだれる

くたびれた靴は 生きた証

迷子はのんびり 想像する

終わった後は いくらかマシさ
終わっ ....
 冷蔵庫から取り出した
 ガラス小鉢の紅茶ゼリー
 ノンシュガーのルベウスに
 ちょっと多めにのせる生クリーム

 リビングには尖った葉を上向きに茂らせる
 アンスリウムが、柘榴石のような ....
*****************************

心の奥に隠している 云えない謂れがあるんです

*****************************

たとえばわた ....
朝、のどの違和感で目覚める
よるじゅう、26度に設定した冷房のせいだろうか
そうだとしてもそれを選んだ自分の失敗だ
イソジンでうがいする
その赤褐色の液体の色はどこか禍々しくて
さらに薬品特 ....
けっきょく、しずかになってゆくことが、このいのち
のもくてきであることをしる。はとうのようにおしよ
せるむねのいたみも、あれくるうふううのような、じ
んせいのじけんたちも、あとからふりかえれば、 ....
短冊、
ほそい笹の木にとりつけた、
さまざまな、
にっぽんの夏のいろ、
ゆうがたにリアカーをひいて、
みんなで町内をいっしゅうする、
ものらるのラジカセが七夕の唄をうたう、
そのうち日が ....
熱せられた窓をガラッと開けた

外気がもわっとなだれ込む

蝉の声が木々に繁っている

グラスに入れた氷がカランと崩れる

エアコンの呼吸音が大きくなった
真夏日の

渓は明るく煌いて

涼風は香り

熱くなった肌を冷ます

あまりにも静かな流れだった
ちかいとほい
あゝあなた、
雨降りですね
腹筋の乳房の
ふっと盛り上がり 
ひかりちから降り注ぎ

柔らか硬く硬く柔らか

うんとうんとね
もっともっとさ
やはらか垂直に
平面 ....
こころの闇を
照らす
五行歌に
いのちを
焼べる

 ※ 焼べる=くべる。



失われた何かと
ひきかえに
何かを得た
何かは
何かを何かしていく



手を ....
落果の
音が
聞こえるくらいの
静かさで
冴える月光
欲しい言葉は常に適時にリアルタイムで直接他人が教えてくれた。今まで楽な人生を送ってきたもんだから変えられないだろう。残りの人生を選択するときは或る意味楽しいのだから慎重に楽しんで生きていこう。

 ....
 祖母に顔を見せるため、とにかく暑い中、久しぶりに実家へ帰る道すがらのことだった。
 くたびれた半袖のシャツに、ベージュのハーフパンツを履いた六十代くらいの男性が、喫茶店の席に座ってゆで卵の殻を剥い ....
すれちがいはさみしいね
通り雨は
違う場所に降っている
うそはもっとさみしいね

蛍は水しかのまなくて
手のひらですぐいきたえる
でもわたしはそんな儚い
あなたになれず羽を噤む蝉だ
 ....
深いふかい闇に沈み
初めて輝き出る光こそ
真なるヒカリ 、

それまでは無ノンセンス、
(光)と(闇)の間でバランス取りつつ
深いふかい闇 、
無というノンセンス*という
真っ逆さまの ....
羊水の中は温かく
世界を知らない
夢見る神の子
トンネルを抜けて
肺に空気が突入する衝撃
重力の宙ぶらりん
世界の始まり

胎内の記憶は引き剥がされ
あらゆる感覚器官に
ジャンクが ....
渓を夢みて酒をのむ
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
五行歌_一首「烈夏のこえ」- リリー自由詩7*24-7-31
たまご- 鏡文志自由詩6*24-7-31
退屈な食べ物なんかない- 奥畑 梨 ...自由詩324-7-31
娘たち- はるな自由詩324-7-31
朝は丸くなっていた- 山人自由詩5*24-7-31
出不精の夏- 本田憲嵩自由詩7*24-7-30
※五行歌_二首「闇は_光の故郷」- こしごえ自由詩4*24-7-30
カミキリムシの幽霊- 奥畑 梨 ...自由詩424-7-30
キッチン- 自由詩7*24-7-30
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地1.- ひだかた ...自由詩624-7-30
五行歌【渓流】リベンジ- レタス自由詩5*24-7-30
ドロボウ- 由木名緒 ...自由詩1024-7-30
※五行歌_四首「魂(いのち)は_果てしない静かさ」- こしごえ自由詩8*24-7-30
のんびりした迷子- エカレエ ...自由詩724-7-30
灼夏のいろ- リリー自由詩12*24-7-30
眠り薬をください、わたしにも- 涙(ルイ ...自由詩6*24-7-30
このかどをまがったら- そらの珊 ...自由詩14*24-7-30
日記(しずか)- 岡部淳太 ...自由詩524-7-30
八七夕- 本田憲嵩自由詩1024-7-29
夏の音- 自由詩724-7-29
五行歌【渓流】ボウズ- レタス自由詩5*24-7-29
宙ノ言葉- ひだかた ...自由詩5*24-7-29
※五行歌_七首「いのちを_焼べる」- こしごえ自由詩5*24-7-29
※五行歌「落果の_音が」- こしごえ自由詩5*24-7-29
選択は(私も含んだ)人まかせで- 足立らど ...自由詩424-7-29
羽(加筆した結果、散文に投稿することにしました)- パンジー ...散文(批評 ...324-7-29
しずかなふちどり/夏- 唐草フウ自由詩9*24-7-29
詩想、詩書き人*という私の基本的態度- ひだかた ...自由詩6*24-7-28
慟哭- 自由詩4*24-7-28
明日- レタス俳句6*24-7-28

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