その男は5%の事しか望まない
低い確率だからこそ価値があるのだと呟いていたが
やけに消費税に呑み込まれていたように思う、
思うのは勝手だ
だがその先に進むのは勝手じゃない
猿飛佐助が古本屋の ....
お前の涙
三連符だ
スタッカートも付いてる
楽譜の中を彷徨う
盲目のままで

スーツ姿だ
眼は強く
鞄を握り締めている
掛け声のあと
直立不動で

俺たちに何ができるか
それ ....
朝の光、朝の 黒い夢の中で
揺れる窓際―――(揺れている)
全身が、濡れている
水が 僕の 周りに 落ちる

空中で横になり
妖精達が、太陽に向かって飛び立つ、夢を見る
薔薇とチューリッ ....
俺の爪の内側で過去が炸裂している
爪を引き剥がして過去を救出するのもいいが
このまま窒息死する顔を見ているのも面白い

カバに羽が生えた
お前の卑屈なカバは今日も東武動物公園だ
そこからロ ....
ふらふらと道を歩いていると、車に轢かれそうになった
ふらふらと道を歩いていると、誰も道を尋ねてこない
「私はこの町に誰よりも詳しいのですよ!」と叫ぶと、
人々が全て消えた、車も一匹残らず消えた、 ....
そのおとこ 通るところ 嘘で固められた花が咲く
そのおとこ 通るところ 人々が夢見心地で死んだ

事故直後
脳天からは救命ボート
脳天からは釣り糸を垂らして
午前八時三十分
午後 ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
 僕は何度も星の詩を書いたけれどまだ書き切れていないんだ
 僕に羽があったなら君の元へと飛んでいくのに
 けどそんなの無理だから夢の中で君と一度だけ見たプラネタリウムを見て涙を流していたんだ
  ....
水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
真空に耐えられなくなった深海魚は新婚早々に鋼が滑り落ちたがドの音を♯とした夕暮れ時に三日月が暴れだして早く出せ早く出せという紅しょうがの上で踊る鰹節の工場見学には刃こぼれが激しい錆びた日本刀が的確に命 .... 中にある中国。俺の。中にある欧米。
頭の。中がキーボードになっていく。
ジャンプしてる。足が。頭の上で。
入れ替わる。下半身と上半身が。

機械樹の体育倉庫に/微生物の粉をふりかけて/白いご ....
眼の中に地球 、地球の中に人々がいる
人々の中に心があって 、心の中に歴史がある
傷つけた歴史 、傷ついた歴史 、もしくはモニュメント 、干乾びた体

瞼を閉じて 、夜が来る
終わらない踏切 ....
?.


星を
呼べるんだね
あのロバ
ほら
また流れたよ

願い事三回は
いじわるだね
静かにしていよう
叶わないよ なにも
どうせこれ以上

たどり着こうとして
 ....
寝苦しい夜 はみだした足が
そろりと風を止まらせた

畳の上を這う 小さな羽虫の陰

名札をはずしたつもりになっても
はずれたくない場所がある

どこからもひ ....
夕方にはカエルと言って
行方不明の父親が現れた
その日仕事から帰ってみれば
珍しく上がりに揃った母親の靴と
並んで見慣れぬ紳士靴
その好い趣味と墨が切れた痛み具合が
父親の物をおいて他 ....
?.


眠っているとき
おまえは
ほんとうだから
なあ
なんで
眠っているときだけ
おまえは
本当なのかな







?.


 ....
どこまでも澄んだ音色で
鳴る笛に
すすきの野を一陣なでてゆく風

音色に誘われて4匹の猫が
野のくらがりから
躍り出てきて
おおきなウッドベースの上に飛び乗る
4本の弦の上でのんびりと ....
少年になれない大人の男が、

少年の青さを嘲笑う、

本当は俺も少年になりたいなと、




家から職場までの歩数はいつも同じで、

今日も新聞を読んだだけだ、

果たして私 ....
田舎のバス停は屋根があって、周りには木しかない。
屋根の下には、やっぱり木のベンチあって、
もう虫がぶんぶんしている。
だけど、真夏の蒸し暑い日でも、
空気はひんやりしているから
たとえバス ....
また会えるからサヨナラと言った
雪の残る街
いつものように見送った僕を
覚えていますか

赤いコートの裾が揺れ
乾いた風に凛と鳴る
あしたもきっと青空だね
ふたり信じていた
 ....
となりのひとの
新聞
読むでもなく眺めていたら
恋のひやりはっと
って記事が
目に飛び込んできた

おとこのひとに見つめられ
ひやっとして
揺れるわたしに
はっとするってことかな
 ....
                    チューシャは少女のようにはしゃいでいた。午後の陽射しが強いスジャータ村の大きな木の陰で、普段はサドゥなんかがルンギーとして愛用するオレンヂの布を大地に広 .... 夜はネンネコリン
お月さまのすべりだい
つるつるすべって夢の中
坊やは銀のお船にのって
夜の国へまいります

夜はネンネコリン
お星さまのガラス窓
きらきらひかって夢の中
坊やは銀の ....
ひとのくちからはきだされる弾丸
ことばに影はなく
銃身はいつまでもまっくろ

演技されつつ
ゆっくりと斃れるラジオフレーム
宙からの侵略

リビングで
百合がひらいて
そんなニ ....
                   一
 
 どことなくうすぼけたひかりのてらす、砂浜だった。
 ここには、風のふくけはいがない。うち寄せる波もない内海がひろがる。海は、あるいは死んでいるかの ....
毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
ようやく、わたしの夜が訪れる。

静寂をうたう障子は、わたしのふるえる呼気で、
固く閉ざしてある。 ....
    *a Harvest
蒸気に捩れるジョーカー 食器、ティーカップに満ちる収穫
  —Tanトゥゥ-rwル・Tanトゥゥ-rwル・Taxxゥエii-ルウrwル'ルェ 
ハートの ....
な ぐ り...

名栗村 そして 澤

やみ夜を 求めずとも えられる

その 名まえを 記す ことは

もはや うたの なかの 出来事

うたに 遊ぶとき それは  ....
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
 ....
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている

むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている

出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10228)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
5%の男- 狩心自由詩2*07-7-9
焼却炉- 狩心自由詩2*07-7-9
零れ落ちた太陽の下で- 結城 森 ...自由詩6*07-7-9
カテイ- 狩心自由詩2*07-7-8
浮遊術- 狩心自由詩1*07-7-8
地盤沈下、暮らせない土地- 狩心自由詩1*07-7-8
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
一度きりのプラネタリウム- 円谷一自由詩7*07-7-8
包まれて- soft_machine自由詩24*07-7-7
瞼をなくした人々へ- 狩心自由詩3*07-7-6
印刷プレビュー- 狩心自由詩3*07-7-6
眼の中- 狩心自由詩3*07-7-6
星を- 水在らあ ...自由詩35*07-7-5
刻塔に渡る- 砂木自由詩16*07-7-5
夕方にはカエルと言って- soft_machine自由詩10*07-7-4
きず- 水在らあ ...自由詩34*07-7-4
イメージ・猫- ワタナベ自由詩707-7-4
一人- 狩心自由詩6*07-7-4
田舎の初恋- 大小島自由詩307-7-4
雪の残る街_〜季節とココロの裏側で〜- Rin K自由詩27*07-7-3
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-7-3
熱射病- はらだま ...自由詩14*07-7-3
夜はネンネコリン- 未有花自由詩15*07-7-3
イメージ‥‥十二- soft_machine自由詩12*07-7-3
夏の骨- 今唯ケン ...自由詩7+*07-7-1
停泊する夏- 前田ふむ ...自由詩23*07-6-29
1st_Song- 六崎杏介自由詩4*07-6-29
誘われし澤の奥で- モーヌ。自由詩17*07-6-29
- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-6-27
断想_十二- soft_machine自由詩18*07-6-27

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