ありがとうを詰め込んだ結果得られたのは何よりも強い意味を持った願いでしかなくなって。いつの間にか古ぼけた映写機の陰でしかないのかなって思ってたけど。いつもそばにあってそばにあるけども見えはしない。空気 .... 私の母親の両親は どちらも良家の生まれだったらしく
蔵をいくつも持っているような村一番のドン百姓だった
祖母の家は代々蚕を育て 絹糸を紡いでいる家だったらしい
祖父の家も詳しくは知らないが  ....
酷暑の最中だったが、脳髄に氷水が流し込まれているみたいに冷めていた、体温や体調のせいなんかじゃない、俺がそこにどんな感情をも持ち込むことが出来ないせいだ、必要最小限の自分への命令、下手糞な機械の模 .... 犬も食わない喧嘩
荒れている間は
まるでこの世の終わり
周りにいる者に
最大限の気を使わせる

翌日になると
あれは何だったのか
というくらい平常運転
ノリ遅れてあたふた
使おうと ....
カッピカピ
おひつに水入れず
ひゅぅうひゅゆう
夜に口笛吹き
ウオォッウオォッ
別れた妻の野獣の声、
陣痛室に響き渡る異様
脳裏から剥がれ落ち
ぴちゃりぴちゃり
反復されるこの宵の口 ....
午前五時{ルビ山女魚=やまめ}のポイントに辿り着く
水はゴォー ゴォー と鳴り響き 渦巻いていた
そこには先客が4.5mの竿を振っていた
ぼくは竿を出さず
ボトル珈琲を飲みながら彼から離れ様子 ....
薄汚れた曇空から
ちぎれた臓物や心臓の残骸
パラパラと骨片がふりそそいで

どうしようと
大地に平伏していたら

神さまが耳をかきながら
真っ白い雲のうえ
どうしたあ と
呼んでも ....
土砂降り雨、
それは胸中の無性のそわそわ、
屋内という安全圏から聞く、
トタン屋根を打ちはじめる激しいその響き、
一時的に水浸しになってゆく外の世界に、
人は良くも悪くも予感する、
いつも ....
太く立ち上がる孤独の壁、

声は際立ち呪いの絶対零度に
すきとほり静かさ司り浮き立ちて
ただ在りただひたすらに私は在りと

努めながら死につつ死につつ努めながら 、
米米米米 米米米米
買いにいけども
米が無い 米が無い

米の棚にはインスタントラーメン
米の棚にはインスタントラーメン

米が無くても生きていけるけど
心の底辺に流れる不安
インス ....
哀しい風が吹いている
彼女の歩き過ぎる横顔に
あの坂道向こうの奈落へ
歩み進み墜ちていった
彼女の歩き過ぎる横顔に 
哀しい風が吹いている

雨降り頻るあの夕に
マンション玄関ホール
 ....
生まれた時からバッハもピカソもあった訳です
赤ん坊の私がそれらに気づくまでの長い距離は
何かの原型でありそうだなと推察し終え
当時の感覚まで思い出されていたのです
座卓には抽斗がついており
 ....
捨て鉢な好意
汽車が眠る場所
優しい巨人の愛撫
想像力の山と谷を
土地柄が考慮されたブレーメン
変動しない順位
誰かのおばあちゃん
物語を消毒されないためにも
明日までの措置
電球の ....
歴史教育にこそ、決して枯れることのない泉がある。それはとりわけ
忘却の時代において、無言の警告者として刹那的な栄華を超越し、つね
に過去を思いだすことによって、新しい未来をささやくのである。    ....
麒麟の影で琥珀を拾う
差し出す耳に
甘く崩れ
世界は暗転した

蝉の声を運ぶ蟻の群れ
記号になりかけの{ルビ蜻蛉=とんぼ}の群れ


懐中時計を開ける度
動き出す舞台
ことばを纏 ....
風がしゃらしゃらと光り
深く
通りすぎるから
さようならと
私は応えるのだ



胸を
広げて
風を受ける
小さな私
ほほ笑む



光も
闇も
大事です
自 ....
やってはならないことをやってしまった。また、やってしまった。やってはならなかった。しかし、やってしまった。だめだ。なぜこんなことをやってしまったのか。だめだ。本當にだめだ。だめな人間だ。自分が嫌になる .... 早朝の渓を彷徨い歩く

フィトンチッドが心地よい

気温22℃

マイナスイオンに包まれ

日頃の喧噪を忘れる
理不尽に叫びたかった日
拳を握りしめながら目を瞑ると
瞼の裏は草間彌生
体内の粒子が猛スピードで蠢いている

顰の素顔を塗りつぶし
呼吸をゆっくり
数を数えて

瞼の裏のざわめきが
 ....
今日の営業が終わって
フロアの灯かりを落とす
暗闇にLEDがポツリポツリ
まるで夜空のようだ

お客様とスタッフの
星座を思い描く
閉店プラレタリウム

私は店長だから太陽
営業中 ....
帰らなくちゃあせるける
帰らなくちゃあせるける

することがあるのは
ありがたいことだ

そう言えるのは
今日地獄から戻れたから
景色が広いから

とりあえず帰る場所あるってよ
 ....
この体の
おかげで
いろんなことを
体験出来る
ありがとう体さん



よろこび
悲しみ
時には人を傷つけても
いつも感謝を忘れたくはない
最後を待っている私



 ....
聞こえないふりっていうのは
聞こえてはいるってことだよね


都合が悪いから
うざったいから
どうでもいいから


聞こえているのに
聞いてはいない


右耳から入って左耳に ....
怒りを
書いたと思う

けれど

それはまぁ多分誰にでも当てはまるよな


酔った頭で考えてみる


ああ

何に腹が立ったのかわからない


体裁か



 ....
地獄の底に住む紅蓮の獅子
炎を纏いて湿地へ飛ぶ
湿原は草原に変わり
根を燃やした跡には道ができ
そこは太陽の匂いがする

架空ではなかった
権化となりこの世に降り立ち
目の前に現れた人 ....
郊外から久々に都心に出れば、
拡がり迫り来る無機空間の
白壁に聳え立つビルディング群、
それら狭間に伸びるアスファルトに
浄められる如く洗練された装い身に纏い
行き来する一律精巧細工な女の子 ....
澄みわたる
青い空を
深く深く
みつめると
静かさ胸にしんとする



形見の歌を
声に出して
なぞる
あのひとの
いのちを




今を通りすぎる
涙は
 ....
盆が過ぎ
盛りを越えず
しずくはおちない
八月

陽の下
きみよ

九回で終わると思うな
イレギュラーはつきもの

焼けた肩に仲間が触れる
口元にしずくがこぼれる
伝 ....
今は廃校になってしまった小学校のグラウンドに
ぼくら男子児童は立たされていた
50m走のタイムを計るのだと
体育の大森先生は号砲のピストルを
真夏の空へ向けて構えていた
過疎化の進んだ小学校 ....
風に舞う
赤とんぼたちの翅が
秋の陽を
反射するなか
草刈りを終える



秋の日の
かたむいてゆく時
こころも何かへと
かたむいてゆく
山鳩の歌ひびき



青空 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
柘榴石- 武下愛自由詩1*24-8-27
三つ子のたましいって本当なのかね- 涙(ルイ ...自由詩424-8-27
噛みつきたいのなら牙をまず綺麗に研いでおくこと、そして迷いな ...- ホロウ・ ...自由詩3*24-8-26
犬も食わない喧嘩- 自由詩324-8-26
メタモルフォーゼ- ひだかた ...自由詩324-8-26
【渓流】_ボウズの朝- レタス自由詩4*24-8-26
どうしたあ- 由木名緒 ...自由詩4*24-8-26
土砂降り雨- 本田憲嵩自由詩424-8-25
五行歌、際の頂きへ- ひだかた ...自由詩2*24-8-25
米が無い- 自由詩5*24-8-25
キリスト- ひだかた ...自由詩224-8-25
ふりかえる生長- soft_machine自由詩1024-8-25
等し好みに- なけま、 ...自由詩424-8-25
東條英機。- 田中宏輔自由詩11*24-8-25
別鏡- ただのみ ...自由詩3*24-8-25
※五行歌_六首「また会えましたね_と_しずかに」- こしごえ自由詩5*24-8-25
散書- 幽霊自由詩224-8-25
五行歌_【渓流】_遡行- レタス自由詩5*24-8-24
アンガーコントロール- 自由詩5+*24-8-24
閉店プラレタリウム- イオン自由詩2+*24-8-24
帰らなくちゃ- 木葉 揺自由詩7+24-8-24
※五行歌_四首「と_思えることもありがたい」- こしごえ自由詩4*24-8-24
常套句は「聞いてないよぉ」- 涙(ルイ ...自由詩324-8-24
1めも- うし自由詩1*24-8-23
紅蓮の獅子- 自由詩324-8-23
都心徴候散策- ひだかた ...自由詩4*24-8-23
※五行歌_五首「どこまでも明るく」- こしごえ自由詩7*24-8-23
白球- 湯 煙自由詩7*24-8-23
Life_In_The_Fast_Lane- ちぇりこ ...自由詩1624-8-23
※五行歌_三首「秋の陽を_反射するなか」- こしごえ自由詩6*24-8-23

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