序幕:あまだれの記号

 記号化された肉体 増殖するシミュラークル
 人工食材の群体/培養された死角/ホログラムの蝕たち

 苦虫を噛み潰したようなくそまずい飴を、舌の上で転がすよう ....
きっと もう来てるけれど

秋の気配を 

まだ感じさせないで

職場へ向かう道すがら

広い空地は雑草の森

鈴虫合唱が右側から覆ってくる

自転車のスピードを上げてすり抜け ....
僕は自分で自分をつぶしてしまうだろう
社会というものが押しつぶす前に
そこから逃れる術を知りながら
がんじがらめに縛りつけ
首を絞める

だから今のうちに言っておこう
落ち着いて景色を眺 ....
夜風がすぅすぅ網戸から
入って来ては肌を撫でる
その微妙な心地よさに
うっとりしている午前三時、
電車は大通りを走り雪峰へ
凍り付くよな身震いを
誘いぐんぐん進んで行く

鈍色空を背景 ....
{引用=「夜」

それは
くらくて
おちつく

それは
しずかで
ひかえめ

つねに
はんぶんが
そうで
もうはんぶんも
どこか
こがれている
その
はんぶんに

 ....
1.世界の渚まで

思いつくかぎりの雑な言葉を積み上げる
わりとたくさんあるどうでもいいことのひとつ
世界の渚まで

漂流物 反古 書かれた言葉
や書かれなかった言葉たちに波が打 ....
鏡像だと、
この私は飽くまでも
私そのものの
この肉身鏡に映る
像なのだと
そうしてけれども、
その鏡像を
未来の新たな私そのものに
育て上げ自立させるのが
この私と云う意志意識なの ....
  〇


ぽつぽつ、と、将棋盤が降ってきた。と思う間もなく、将棋盤が激しく降り出した。じゃじゃ降りの将棋盤のなか、道に溜まった将棋盤を一つまたいだ。街中が将棋盤に濡れて、びしょびしょだった ....
夕方になれば涼しいなんて
もうそんな時代じゃないのか
熱風が気力を奪う
たった近所のコンビニまでの道

何もしなかった一日に
さようならをしてる夕日
空に滲んで
僕の心と一緒に泣いてい ....
蝉はもう鳴かない
沸騰猛暑は続くのに
ただ、あるものがある
あるものだけある
あるものあるもの只あるもの
陽が昇ったり落ちたり又昇ったり
いっつも走ってたお姉ちゃん
ひさびさ目にしたら  ....
滅びを包み込みつ坂道登り切れば 、

夕焼けに真っ赤に染まる
富士山のシルエット コニーデ模様
朝焼けの終わりに向け燃え盛り、

なんて美しきカタチ
響き放つ色彩の耀き
胸迄浸かるこの ....
森は未だ騒乱の蝉しぐれ
鳴き声はやまず 
けれども、
風に 壁を這う色付く蔦のあやうい一葉の、はかなく落ちる季節の警鐘
浸食の始まりはきまって、誰もきづかず
無慈悲にも 足をひそめてやってく ....
角砂糖をひとつ
半ズボンのポケットにしのばせて
もし敵がきたらこれを投げつけてやる
ときみは言った
角砂糖が飛び交う戦場では
だれも死なない
蟻が大発生し
甘いみずたまりを泳ぐことだろう ....
毎年職場で書かされる
自分の強み
取り柄のない僕には
苦痛の制度だ
働いていてもなお
自分を売り込んでいかなくちゃならない

強みのある人は
どんどん昇進するのだろう

自分の強み ....
 
 熱をはなつ太陽の勇みつつ
 南向きの居室で
 網戸から吹きこむ風が
 日焼けした畳をなぞっていく

 座敷机の榊立てに生けられた榊は
 光のかすかな痺れに
 微睡みながら
 忍 ....
声だけは
綺麗になりたいただ君に
みえない愛を伝えるために



いまはもう
オールナイトでピンと来る
イベントなんてない、『界隈』には



『守るため』
闘う ....
何かが足りない、いつも足り無い
それでも追い求めもっともっといける
平静にして渇望の想い次々沸いて
このまま死に至っても後悔しないと言える迄、

毎夜この肉身離れて聖地に至る 魂の無言。
いのちは、
あの人の
私への
思い
今も
ここにある

いのちは、

何気無くあって
かけがえの無い
いのち
いのちは、
悲しみ
誰にもけがされることの無い
大切な悲 ....
ひかりのそうる
よるあかりてらし
ひびきはなたれ
きこえくるのならば
あしたまで
まつまでもなく
もうどこまでもいける

不穏な日々乗り越えつつ
混沌と死に向かいつつ 、

自ら ....
みみみぽぽみみみみみぽぽ
僕ら今夜も来ないし
世話ないしししぽぽ笑えるならばまだましさ   つつつかれとれないままのあさやけ
しししずか朝のひととき音無しさ
だからりりりぽぽバッテリーの充電さ ....
夏を浪費する素足の少女たちよ

居留地の海岸で手を振り
明日 明日 また明日 と
仮借なく絵札を覆してゆく
向こう見ずな天使たち

─── ごきげんよう 波打ち際のマクベス!

と  ....
共通の敵を作れば団結する
権力増大を目論み
神の名を利用し
思想統制

異端者探し
魔女狩り
拷問殺戮
今日も無垢な命が散った

恐怖の鎖で口を塞がれ
言いなりの愚者たちが
 ....
じゅうさんさんなな
それは魔法の数字
夢の数字
じゅうさんさんなな
あそれ
じゅうさんさんなな
じゅうさんさんなな
みんな大好きなんだもん
あそれ
じゅうさんさんなな  ....
まっしろのしかいに
かるまぁあらまぁあ
ゆうひのすたるじぃ
ゆうべのみちなりそい

 原因に結果の還る行為のイメージ掴む
  迄に自らの意識から感覚享受を()に入れ
   私的感情好き嫌 ....
首筋に滲む汗が皮膚のくぼみで停滞している
めずらしく鬱屈したものとひっくるめて
無になれない顔になったまま
往復するうちわが申し訳程度に会釈する
トロトロとした頭の中でなにかを想像してみても
 ....
入道雲は
青蜻蛉がみる白蜻蛉

さっきの雨が焦がしたフィルム

こぼれたひとつのいきを

つまさきまで吸いこんで
いつまでも夏のつもりでいた、
あかるいひるねがとつぜん風船のように射抜かれて、
緩慢な夢からついに目醒める、
夏だった風がとても涼しくなっていて、
その涼しさがそのまま寒さの鋭い刃となっている ....
僕は君と一緒に広い世界へ

柔らかな間から出てきた僕は常に君の中で戦い
生活して働いてきたよ

君は僕のことを知らない
僕の顔を見たこともない
それでも僕は君とともに生き
君とともに終 ....
指輪を脱いだ指は
素の自分に戻って
ちょっとほっとしてる

全然きれいじゃなくても
それでいい
それがいい
しわしわの
手の甲の指の
第二関節にある
眠たそうな沼みたいな目が
笑 ....
調査は根気
どこが間違っているか
何が原因か

どこが間違っているかは
すぐに見つかる
悩めるのは原因
思いもしないことが
影響していたりする

疲れていると
閉ざされるひらめき ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10797)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
MEMBRANE「”境界溶解”――_変容の螺旋」として12片- あらい自由詩3*25-8-26
まだ、夏の中で- 花野誉自由詩13*25-8-26
つぶれそうになったら- 自由詩8*25-8-26
夢と夜風と雪峰と/通り過ぎた初夏の日に- ひだかた ...自由詩6*25-8-26
メモⅱ(夜、朝、昼)- 道草次郎自由詩825-8-26
世界の渚- カワグチ ...自由詩16*25-8-26
詩想、わたし意識なるもの- ひだかた ...自由詩725-8-25
LIVING_IN_THE_MATERIAL_WORLD。- 田中宏輔自由詩14*25-8-25
夕日が泣いてる- 自由詩8*25-8-25
い_う_、絶頂(改訂)- ひだかた ...自由詩625-8-25
らすとしぃいん、無垢(改訂)- ひだかた ...自由詩625-8-24
埋葬_- 月乃 猫自由詩11*25-8-24
角砂糖- そらの珊 ...自由詩14*25-8-24
自分の強み- 自由詩12+*25-8-24
- リリー自由詩10*25-8-24
学生時代- 秋葉竹自由詩225-8-24
五行歌、むげんむごんむげん(改訂)- ひだかた ...自由詩525-8-23
いのちは_※2025年バージョン- こしごえ自由詩8*25-8-23
ごーるでんますたぁきい- ひだかた ...自由詩525-8-23
りりぽぽ- 降墨睨白 ...自由詩3*25-8-23
曳航- 藤原 実自由詩8*25-8-23
暗黒- 自由詩6*25-8-23
1337(じゅうさんさんなな)- 降墨睨白 ...自由詩3*25-8-23
とこしえかるま吸い寄せる- ひだかた ...自由詩625-8-23
くーらー- 唐草フウ自由詩12*25-8-23
蜻蛉- wc自由詩16*25-8-23
無常戦争- 本田憲嵩自由詩1225-8-23
お花畑の僕より君へ- 栗栖真理 ...自由詩5*25-8-23
- そらの珊 ...自由詩13*25-8-22
debugger- 自由詩6*25-8-22

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