風に吹かれて
彷徨う路は
振り返ると既に消えている
星々を眺めていても
狂った軌道を示しているだけで
お似合いの月と鏡はひそかに話し
ぼくを騙そうとしていた
時計の針は止まり
星の降る ....
酒瓶の向こう 海が見えた

黄金の波 溺れるかもめ

便箋からつぎつぎ剥離して

あぶくになって消えていった

夜の上澄みをただよう海月のよう

デスマスクから解放された

こ ....
小型スピーカーが欲しくなって
ネットを探すとゴロゴロ出て来るが
書き込みが信用できないので
本屋で小型スピーカーの魅力を特集した
オーディオマニアの雑誌を手に取った

分厚く高価な雑誌をめ ....
目標を持つとき
人の目は輝いてくる
目標を持つと
人生が意義あるものに見えてくる
若い人たちにも
年寄りたちにも
目標が大事である
目標のない人生は
退屈な人生である
「今年の目標」 ....
テーブルの上で
蜜柑が燃えている
そのふところにたたえた水を少しずつ手放しながら
冷たく燃えている
つやつやとした
ともしび

坊やが食べこぼした
アルファベットびすけっとのかけらたち ....
暗い夜の森の中
オレンジ色の光が窓から漏れている
そこはカフェだった

老女が注文を取りにくると
ぼくは珈琲とザッハトルテを頼んだ

しばらくすると老女はウイスキーのロックを持って来た
 ....
樹齢300年を超える美しい欅の一枚板を手に入れた

奥行70cm 幅120cm 暑さ3cmの文机にしようと決めた
木工職人に仕立てて貰い

砥の粉を塗り込め1000番のサンドペーパーで磨き
 ....
ふわり
ふんわり
ふっと
永遠のあけ

(うっすら貴女の鼻筋浮かび)

肉の滅び 面前に 、

 肉身老いて更に若返りゆく魂を
 肉の滅びに残り生き続ける物を

ふわりふんわり ....
自分の
思うように
いかないからってさ
仕方ないこともあるよね
でも信じているよ
人の気配で 繋がれたり 断たれたり
人を守る為 生まれたつもりになって
或いは請われ それが叶っても 再び顕される時の意味
親しみをこめた無言 純化 そして破壊

誰かの奥に放たれ 彷徨う魂 ....
あの子の声が
いかりみたいに心に刺さって
ゆらゆら
くらげみたいに流されて
泣きっ面に満月
私の脚はどこに

輝けたらと星を見上げ
心が波間に冷やされていく
悪く言ってやったわ
あ ....
辛いとき
何処からともなく
心に響いてくる応援歌

乗り越えていけるという
何かを得て進んでいる

誰かに応援されたり
誰かを応援したり
世界は成り立っている

独りではないのだ ....
今朝はメジロの歌声で起こされた
そのソプラノが心地良かった

たぶん桜の蜜を啜っているのだろう
ぼくは苦い珈琲が好きだから
きみとは仲良くできないかもしれないけれど
明日の朝も
その歌声 ....
痩せた猿が誘蛾灯の下の小さな檻の中で陳腐な引用と比喩だらけの言葉を吐いていた、のべつ幕なしに並べ立てていたがそれは一言も俺の興味を引くようなものではなかった、生まれてこのかた名前も聞いたことが無い ....  

今日もまたあなたを傷つけた

寂しさが棒立ちしているバスに乗り

ただ横にいるだけで

やさしいあなたの笑顔を消した

応えられなったあたまが悪いから

じゃなく ....
光燿の
遥か優しげ
春の庭に

ひらひらひょんひょん

 蝶々の飛び遊び 、

何を探すのでもなく
何を欲するのでもなく

只、

ひらひらひょんひょん

てふてふ飛び遊 ....
○「薬」
薬は毒にもなる
改めてこの頃強く思う

○「老いの知恵」
若いときのような突進力はもうない
せめて老いたら
踏みとどまる自制心と
引き下がる分別を持ちたい

○「不思議な ....
昭和、黄金時代
あきちを夕日が朱に染めるころ
昭和の悲しみは
まるで未来にすべてが解決できる悲しみに
想えたんだろ?

東京にいったとき
東京タワーではなく
スカイ ....
あまいお酒が沁みてるケーキ
まるであたしの脳みそみたい
ねじがゆるくて軽やかだから
きみのことも縛らない ぼんやり見送るの
旅のおみやげは 自慢と ジョッキに一杯のぐちと 
アンゼリカみたい ....
  

ぎんいろのメトロポリスは
少し遅めの帰宅の列車を吐き出すよ

みあげれば
満月が狂ったみたいな赤色で

川べりを走る電車たちに
まるで異世界色の桜の花びらが降りそそぐ ....
きみがいない間
ぼくは代わりに
盆栽の水遣りをした

欅の古木に
きみは延寿という名を付け
大切に育てていた

細かな若葉を季節通りに芽吹かせ
今年も元気だよと
ぼくに告げた

 ....
発狂し家出した
母親と手繋ぐ

 哀しみ歓びへと
 相貌の変わりゆく

母の顔を驚き見入る




君と手繋ぎ
一緒に昇った坂道、
一瞬一瞬という永遠

 光帯びる熱暖か ....
春の時の始まり桜の満開に、




白い途を辿りゆき
白い橋を渡り 
焦げ茶色した木造の
家に入れば

白いお婆さん出迎えて、

 良く来たね

と言う。

 上 ....
市場で首を平らにひきのばした
音がみだれあう青

鳥を目で追いながら
自分も 空がとべる
もう 浮かびあがると
信じられなくなった日のこと
何となく思いだしている

からのポケットで ....
○「シルバー登山」
*下り坂で
 転んだ先に
 山ガールの心配顔
*追い抜かれることに
快感さえ覚えるこの頃
*転ばぬ先の一休み
*山ガールに
まわりの山の名を聞かれ
とうとうとしゃ ....
わたしは
わたし以外のわたしに
遭った事はないから

わたしなのだろう

わたしは
連続殺人事件の
被害者にも加害者にも
なった事はなくて

けして
正義の味方だと
声高に叫 ....
昨日までの
不幸なら数えられる

幸せは数字に置き換えられない

明日から先の
幸せは想像でしかない

明日から先の
不幸せなんて
想像したら

自分が可哀想になる

明日 ....
靄の籠る水面に
深緑の影が霧散する
確かに脈打つ枝と枝
不確かな夜の梟が
泣いている

曖昧な景色と
あなたが目を合わせた時
悲しくも
あなたの望みは
煙りとなって
梢の間に薄ま ....
1、

肥料袋が
日を浴びている休耕地
目の詰まった麻布を
砂地と見ちがえた蝶が
飛びあぐねたまま雲は過ぎ

菜の花の花粉を
集めて回る音
ひと気のない路地裏には
魚の血を洗う匂 ....
きみの純潔は
透明な水晶のようで
とても傷つきやすかった

ぼくという毒薬を飲み込んでは
嘔吐を繰り返し
それでもぼくに優しさをくれた

十五年という歳月は白色矮星よりも重い

風 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明日- レタス自由詩6*24-4-13
ヌード- ただのみ ...自由詩3*24-4-13
ロシアンルーネット- イオン自由詩3*24-4-13
目標- ホカチャ ...自由詩5*24-4-13
夜のテーブル- そらの珊 ...自由詩9*24-4-13
【夢の欠片】森のカフェ- レタス自由詩5*24-4-13
玩物喪志- レタス自由詩4*24-4-12
死と詩と- ひだかた ...自由詩5*24-4-12
※五行歌「でも信じているよ」- こしごえ自由詩4*24-4-12
分身- soft_machine自由詩4*24-4-12
巻貝のあぶく- 由木名緒 ...自由詩12*24-4-12
応援歌- 夏川ゆう自由詩524-4-12
朝の歌- レタス自由詩11*24-4-11
痩せた猿が誘蛾灯の下で- ホロウ・ ...自由詩3*24-4-11
うたうたい- 秋葉竹自由詩324-4-11
蝶々の春- ひだかた ...自由詩6*24-4-11
独り言4.11- ホカチャ ...自由詩3*24-4-11
悲しみのうた- 秋葉竹自由詩524-4-11
サバラン- 46U自由詩6*24-4-10
叫び- 秋葉竹自由詩324-4-10
小さな世界- レタス自由詩8*24-4-9
五行歌、繋ぐ感触- ひだかた ...自由詩6*24-4-9
途上にて- ひだかた ...自由詩7*24-4-9
たけのこ- soft_machine自由詩6*24-4-9
独り言4.9- ホカチャ ...自由詩4*24-4-9
わたしは- 原田たけ ...自由詩224-4-9
幸せですって- 原田たけ ...自由詩624-4-9
夜の梟- 中沢人鳥自由詩6*24-4-9
チェロの深い音- flygande自由詩7*24-4-8
あした- レタス自由詩5*24-4-8

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