そうして、
窓に叩きつける夕立ちを眺めていると
心のいちばん深いところで
理解できる
君は何ひとつ
本当のことなど言わなかったと……

ベランダに迷い込んだ
茶色い蛙を
そっと田んぼ ....
正義は破壊に加担した
枯れかけた地球
生きのびるために
最期の抱擁
種を超え交ざり合い
限界突破して
母なる個体が残された

羊水に守られて
夢見る木霊の仔
月暈に包まれた
月の ....
凍り付いていく
彼の声が揺れ震え
透明な呪いとなり
意識に貼り付き
性別を失いながら筋立ち
絶対の孤独の壁を波打たせ

うねる唸る うねる唸る 、

 何度でも人、
  自分の世界 ....
雨音に
打たれ
鳴りひびく
空っぽの胸に
よみがえるあの人の言葉
何も分かりゃしないよ

小さな虫ですら、おれより本気で生きてる

真理なんておれにはない

世界から置き去りにされてんだ

いつの日からか、同じように生きてる

おれの何が悪い?
 ....
筆を洗ったように
空は濁っていた
積もりに積もったことば
こころはもう見つからない
遠い昔に死んだ
自分のようななにか
滲んだ絵具
見分けのつかない瞳から
こぼれ出す 記憶の澱

 ....
キッチンには、朝陽が斜めに入る
僕は眩しくない身体の角度を保って
毎朝、玉子焼きを作る
お母さんは玉子焼きが大好きだから

鶏の無精卵を割るたび
命じゃなくて良かったと思う
有精卵なんて ....
つらい時
つらいって言わないから
わからなかったわよ

あんた
今になって言うんだもの

それに
生んでくれてありがとうって
なんで
今になって言い出すの
泣いちゃうじゃない ....
至福の{ルビ美酒=うまざけ}を含み
堪らず10本追加注文をした
海の香り
フルーティーな追撃に襲われ
スモーキーな苦みに終わる
マッカラン18年以来の驚愕だ
あまり人には教えたくはない
 ....
フリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリックフリック
バックスペースバックスペースバックスペースバックスペースバックスペースバックスペース ....
明けゆく青い大空に
電柱の突端突き刺さり
向かいの家の甍が輝き出す
僕は大きく胸開き深呼吸をして
新しく訪れたこの一日の始まりに挨拶する

あゝいつしかあの青に包み込まれ
おゝ確かな手応 ....
(村一番の期待の星の輝く見えずこの都会では)

研究者は喧嘩を教わった
まだみぬ真実の嶺をめざすために
研究者は優越の方法を教わった
個ッココッ個として屹立するために

指導教官K教授お ....
つかれちゃったあ
だから今は
その時その時に
反応するだけで
いんじゃね



秋の光に
秋の草が
まだ
青々と浮かび上がり
息をしている



氷入りのお水を
 ....
まあ
いろいろとあるさ
しかたない
でも諦めないよ
このいのちは



自然は
もともと
多様な世界だ
私も自然の一部
私のちいさな命光る



この
いのちを
 ....
 

転がってる
空き缶を拾う
近くのゴミ箱を探す
そんなものはない

一面田んぼの砂利道に
人影ひとつない道をゆく

あふれる想いも夢もない
汗かきながら
ただ歩くだけ
 ....
あの夏ってどの夏のことですか


七夕まつりがあるから連れていって

めずらしく親父にねだってみた

このクソ暑い中 出掛けるなんてまっぴらだって

テレビの前から離れなかった

 ....
生活に不満はないって?
だとしたら
親のパイプが太いからです
超人レベルで

しかしそれも及ばない時が来る
その時、君は叫ぶ
社会が悪いと

その前に叫んでおきなさい
親をあれほど ....
光年の彼方に眠るきみへ
おやすみなさいと呟いた
今頃どんな夢を見ているのかな
ぼくは琥珀の水に漂いながら
星巡りの歌を静かに歌い
アンドロメダに想いを馳せる
遠くに行ったきみは
微かな寝 ....
涙を硯に溜めて

透明な文字の手紙を書きました

住所がわからないので

相手に届くことはないでしょう

窓を開けて秋風を待っています
不登校になってから
しばらくの間、
洗濯物を干すことだけが
僕に与えられた役割で
ベランダだけが
世界との接触点だった

その頃、住んでいたのは
閑静な住宅地の古い一軒家
とはいえ借 ....
なんだっていいよと言いたかった
あなたがさえずるのが聞こえたから
音の羅列があれば
どんなことでも想像できたから
となりの部屋で
だれかにむかって
さえずる愛が
わたしにだけ聞こ ....
天国も地獄も信じてはいないが
死んだらやはりどこかに行きたい
煙になって消えるだけでは
あまりにもさみしいから

海の見えるところに行きたい
サーフィンにも水上バイクにも
磯釣りにも興味 ....
残されたこの心
コンクリートにぶつけて
{ルビ魂=たま}を割る
傷つけ
傷つきながら
九月の別れ
きみはぼくより
乾いた白い路を選んだ
全てを捧げようと覚悟したのに
きみは遠くを目指 ....
晴れた空
16℃の外気がちょうど過ごしやすい
道明寺を丁寧に黒文字で切って
食べる私は春疾風
光を浴びた樹々の緑が
憂鬱の裏付けとなるにはまだ早い

サンフラワー

お前はもう一度そ ....
無数の甲虫が這いずり回り鋭い牙をカスタネットのように鳴らしながら俺の皮膚を食い破り体内に侵入する、乱雑に食い荒らすせいで俺はまるで使い込まれて捨てられたズタ袋のように大小様々な無数の穴で埋め尽くさ .... お祭りの命懸けのおめでたさも
思考抽象化の濾過じゅんかも
体験し尽くしてこそ

  人生の美酒 、

呑み干し心残す処無しと 。
君から出られない
息は できる
天窓には触れられる でも
くぐるにはどうしたって 想い出で肥大した頭が邪魔なんだ

君を壊さなきゃ出られない
恋で肥大した自分ごと砕く覚悟は
まだ、無い。 ....
昨夜の嘘はあなたには通用しなかった
思考の引き出しにある秘密が小さく震えるのを抑えきれず
あなたの唇が弱いところに触れると思わずこぼした
照準は1ミリの狂いもなく急所をとらえ逃すことなく
脳天 ....
時々
人知れずつぶやく
「捨てる神あれば、拾う神あり」と
時々
晴れる

時には、
捨てる神と拾う神が同じ神の場合もあるだろう。
時々、自分のことを
捨てる存在が自分の時もあるだろう ....
恋わずらいの人魚に声を貸した
異形がしあわせになるのを見たかった

吟遊詩人の夢折れそうなカラスから声を借りた
喉を巧く操れば 最高に扇情的な旋律が紡げた

人魚に貸した声は戻ってこないだ ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8391)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
九月の夕立ち- 九十九空 ...自由詩424-9-15
木霊の仔- 自由詩524-9-15
詩想、The_Man_Who_Sold_the_World*- ひだかた ...自由詩5*24-9-15
※五行歌「よみがえるあの人の言葉」- こしごえ自由詩6*24-9-15
さらに走る- 陽向(2 ...自由詩6*24-9-15
- ただのみ ...自由詩4*24-9-15
僕の「I_was_born」- 九十九空 ...自由詩424-9-15
お見舞い- ルルカ  ...自由詩424-9-15
美酒- レタス自由詩6*24-9-14
それ以上書けない- 自由詩6*24-9-14
また一歩、この朝に- ひだかた ...自由詩6*24-9-14
研究者は喧嘩を教わった- 松岡宮自由詩4+24-9-14
※五行歌_三首「どの道私も_あっちへ行くよ」- こしごえ自由詩7*24-9-14
※五行歌_三首「でも諦めないよ_このいのちは」- こしごえ自由詩5*24-9-14
- 秋葉竹自由詩524-9-14
わたしを返して- 涙(ルイ ...自由詩524-9-14
ドロップキック- りゅうさ ...自由詩5*24-9-14
別離- レタス自由詩6*24-9-14
五行歌__書簡- レタス自由詩5*24-9-13
ベランダ- 九十九空 ...自由詩624-9-13
さえずり- はるな自由詩524-9-13
海辺にて- ヒロセマ ...自由詩11*24-9-13
九月の別れ- レタス自由詩4*24-9-13
わが老犬果てる前- 中沢人鳥自由詩2*24-9-12
なにかが寝床にやって来る- ホロウ・ ...自由詩4*24-9-12
五行歌、人生の美酒- ひだかた ...自由詩524-9-12
ラムネ玉- 46U自由詩5+*24-9-12
lose- 自由詩9*24-9-12
時々- こしごえ自由詩5*24-9-12
魔女と恋わずらい- 46U自由詩424-9-12

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