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出て行くあなたの後ろ姿を見送りながら
机の上の走り書きに目が止まる
『ごめん』
たった3文字の走り書き
些細なことで諍いもした
笑顔が溢れる思い出もある
....
そこにある壁がみえるかな
ベルリンの壁じゃなくても
どこにでも
夢のなかにも野原にも
自分で作ってしまった
見えない壁が存在する
素通しの空間なの ....
星降る夜に
思い出になったはずの
記憶がよみがえる
後悔というよりも
自分の情けなさをかみしめる
あの時電話をしておけば
いつもと変わらない君の笑 ....
緑道の奥にある図書館に向かう
調べものがあるわけではない
感想文を書くわけでもない
興味があるのは静かな空間と
そこで本と睨めっこしている人々
悪趣味の人 ....
腰を落とすと左右に揺れる
落ち着かせようと左足
立ち直ろうと右足に
バランス取ろうと
慌てふためく自分の体
思い通りにはならない
あなたの心
....
東西南北から
追い詰める歌が流れます
四角では
カドカドしくて冷たい
六角 八角~100角~1000角になれば
ほぼ円になる
カドカドしないで転が ....
今では見られなくなってしまった砂嵐
窓を打つ風もなく
走りさる車の足音も聞こえなくなる
静かだ
刺激を感じる音が欲しい
懐かしい乾いた響きが流れてこない
....
欲しいもの
必要なもの
大切なもの
嬉しいもの
悲しいもの
あなたのそれを知りたいわ
私のそれは
いつも笑わせてくれるあなたです
....
自分の限界を知っていますか
抱えきれない荷物で
溢れそうではありませんか
出口の見えない不安が
飛び出しそうではありませんか
あなたの一言で救われる人が
....
顔をかすめる南風
ざわつく心の行方はどこだろう
朝から時間に追われている
追いつかれない逃げ道はどこだろう
陽ざしの中を影がよこぎる
太陽はどこだろう
....
結婚披露パーティーでは
知らないところで感情光線が飛び交って
創立記念パーティーに
昔話に埋め尽くされる人の群れ
出版記念パーティーには
活字ではなく論争 ....
寒い寒いと振り撒いている
どんなに寒暖スイッチを入れ替えても
厚着をするしかないのです
桜の花びらひらひらと舞い降りて
緑の並木道に変わったときには
暑い ....
ラ・カンパネラを
独特の旋律で聞かせてくれる
演奏者が去り行きました
太鼓を鳴らすように
ドラムを叩きまわすように
私には聞こえました
演奏場で感 ....
バス停に向かう時からドキドキしている
次のカドをまがると待ち人の列ができている
心臓がドキドキしている
最後尾に並んでいる
毎日新鮮な気持ちで向かっている
....
本当に人を好きになったことある
命とひきかえにできるくらいに
上辺だけの愛情表現
追いかけられると藪のなかへ
半身で向き合い上の空
苦しんでいる
....
五本の指を思いっきり開いて
手の平を見つめて見る
何を握ってきたんだろう
何をつかんできたんだろう
母の手をつかんで離さなかった
掴みたくても
握 ....
atsuchan69さんの佐白光さんおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
走り書き
-
佐白光
自由詩
2
24-12-20
壁
-
佐白光
自由詩
3*
24-12-14
星降る夜に
-
佐白光
自由詩
5*
24-12-3
図書館
-
佐白光
自由詩
7*
24-11-9
バランスボール
-
佐白光
自由詩
3*
24-11-3
四面楚歌
-
佐白光
自由詩
1*
24-10-26
真夜中の砂嵐
-
佐白光
自由詩
2*
24-10-20
それは
-
佐白光
自由詩
4*
24-9-22
リミット
-
佐白光
自由詩
4*
24-9-10
時雨
-
佐白光
自由詩
5*
24-7-11
パーティー
-
佐白光
自由詩
1*
24-7-7
寒暖差別
-
佐白光
自由詩
4*
24-5-11
旋律
-
佐白光
自由詩
4*
24-5-6
バス停
-
佐白光
自由詩
3*
24-3-11
因数分解
-
佐白光
自由詩
3*
24-2-10
手の平
-
佐白光
自由詩
2*
24-2-4
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