光を見る眼はもう外れたよ
今私が見ているのは心の中
昔の話が全てを創っている
昔の話は夢の話
祈りは宙を舞って時から逃げていく

永遠と引き換えて手に入れたもの
取り返しのつかない卵
 ....
          2007/05/09

彼処に
白い雲が一つ見えます
窓の外を指さして
所感を述べる
君は表現が正確だねと
ニコニコしながら
先生は相づちを打つが
求人に来た社長 ....
取り違えられた

色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう

投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
暖かい丘の 暖かい風に抱かれて 僕は眠りたい
幼き日に見た 夢の続きを のんびり見ていたい

    「恋する乙女の 視野は狭くて 困ってしまう」と あいつが言う
    「そんなことは僕には ....
心理さんはココリさんと読む
肩こり首こる背の高いデスクワーカーだ
彼女にはまだ子供がいないので
子供がココリコさんと呼ばれて
いじめられるようなことにはなっていない

心理学に詳しそうな名 ....
頭がかち割れそうな響き

喉が締め付けられるような苦しみ

胸が苦しくなるほどの罪悪感

ナイフで自分を刺したくなる衝動
蒼穹はさらに深く
眩い雲はほのかに流れ行く
若木の緑をそよがす風は
初夏の薫りを匂わせながら
見晴るかす彼方へ消えて行く
雲のまにまにのぞく{ルビ天色=あまいろ}に
いつか見た白い炎が燃え ....
あの
光る目を盗んで
チョコレートを
口へと運ぶ
 
事実
今は授業中なのだけど
私は自分の
欲望に忠実なので
食べてしまう
 
 
生産者が
緑色の板に向かう間は
絶好の ....
丘の上で一匹の
蝶を追いかけていたら
普段はだれも寄りつかぬ
樹海の入口に立っていました
樹海の奥から声がして
その声に誘われるように
ついていくと
大きな沼が目のまえに拡がりました
 ....
指切り、愛し紡ぎ
離すのは勿体無いと
絡めたまま
 
指切り、愛し紡ぎ
切るには惜しすぎると
繋いだまま
 
 
小指同士の契りに
約束なんて
本当は、必要無くて
 
ただ一 ....
 常口アトムの綺麗なお姉さんにアパートの一室を紹介され連れてきてもらった
 3月は雪解けが激しく 道路はぐちゃぐちゃで いたる屋根から水滴がこぼれ落ちていた
 西日が部屋全体に入ってきていて 大き ....
安心できる呪文

心が張り裂けそうな時
パンパンになった心のガスを
抜いてくれる呪文

焦ってる時
グルグル回る世界を
止めてくれる呪文

緊張してる時に
張りつめた気持の糸を
 ....
     1

逆光の眼に飛んでくる鳥を、
白い壁のなかに閉じ込めて、
朝食は、きょうも新しい家族を創造した。

晴れた日は、穏やかな口元をしているので、
なみなみと注がれた貯水池を、
 ....
バイオリンの音
体育館に響き渡る
ドラムの音
体育館に鳴り響く

ギターの音色
体育館に木魂する
ピアノの音
体育館に聞こえる

コルネットの音
体育館に鳴り渡り
バンドの音が ....
 
 
若葉燃ゆ
君の熱意に
照らされて
日毎世界も
情熱的に
 
桜散り
蒼き空には
つばくらめ
今日も世界は
光に満ちて
 
 
ランドセルを背負って

学校までの長い長い坂道を登った

隣には君がいて

ほっぺが真っ赤で

僕の話に笑っていてくれた

君の赤いランドセル

僕の黒いランドセル

色違 ....
  1955年12月31日
濁った音色は袋小路を放浪していた

  1965年12月31日
あおい時は権威を黙殺していた

  1975年12月31日
あかい空は瘀血を心配 ....
どこにでもあって
どこにもないもの

それは心だったり
それは時間だったり

どこにもないから
どこかに求めてる

それは夢だったり
それは愛だったり

悪夢のような現実と
 ....
月見て一杯 花見て一杯
六甲卸を耳にし 乾杯

寝起きに一杯 寝る前に一杯
浮世を笑って 一杯二杯

酒代 かさんで 家賃滞納
これが お酒と 生きる道



冬は熱燗 行き見て ....
確かめるように差し出した
金魚引換券は
手のひらの熱で
もう、よれよれだ

  (ううん
  (いちばん小さいのがいいの
  (だって
  (いちばん大きくなるでしょう?

わがま ....
目覚めの 朝に

草木を愛で
背を丸め
水やりを始める

一息
空を仰ぎ見ると

気配がする
透けて見える
巨木が 視線の行く先々

それは 圧倒的な存在感を示し
それは  ....
ななかまどの実は優しい
目覚めるにはまだ早いの、と
種を包んで眠らせる

外は雪、小鳥たちには信号
わたしはここよ
赤く光って合図する

ついばまれる実
やがて種は
生まれた場所を ....
 時計の針は静かにキャベツを刻んでいる
 僕は暗闇の玉を抱えて外の世界と限りなく近く相対的な関係を保っている
 深夜の間は僕は自由に動けるのだ ドラキュラのように昼間は思うように動けないのだ 僕は ....
たくさんのひとがとおった

ひとつのみちに

ぽつんとたつわたし

ふりむけばあったはずのあしあとが

かぜにもうけされてた

だれももうとおらない

わたしだけ ぽつん
 今僕は、ロッテリア上大岡店の地下1階にいる。まだ開店して間
もない朝のせいか、店内には地味な女性と、テーブルに立てかけた
桃色の傘が1本。椅子に座るやいなや、早速手にした携帯電話を開
いて小さ ....
隣に座った旅人に
何処に行くのですかと聞いたらば
にこりと笑みを返された

なんだかそれがとても
尊い物のような気がして
私もご一緒していいですかと
たずねた

旅人は笑って首を振っ ....
            2007/05/08


灰神楽の三太郎とは
私のことかも知れない
共通点は3男の戯け者か
実在の人物か分からないけど
昔、浪曲師相模太郎がよく演じてた

 ....
魔法使いという名のおばあさん
今日もゆぅらり揺り椅子で
黒猫撫でてお茶飲んで
お日様相手にうたた寝してる
空飛ぶ箒に引っ掛けた
雨呼ぶ帽子もゆらゆらと
風に{ルビ戯=あ ....
ゆらりと揺れた雑草の陰
白い花びらなんの影
るるると鳴くのは{ルビ何=なに}の声
るりりと鳴くのは{ルビ何=なん}のこえ

ゆらる花びら白い影
るるりと草が鳴いている
明日は雨が降るろう ....
 人がだめになっていく様は美しい。悲劇のヒーロー、ヒロインには涙し、身近の悲劇には鈍感な仕合せ者の、ものごとの真理を見抜けない盲目に、わたしは辟易する。現実の退廃には目を伏し、幻影の希望だけを見つめ、 ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
行方- ロカニク ...自由詩1*07-5-9
広角- あおば自由詩13*07-5-9
真夏日- 水町綜助自由詩29*07-5-9
風に抱かれて- 北大路京 ...自由詩10*07-5-9
心理さん- 楢山孝介自由詩6*07-5-9
衝動- 優羽自由詩3*07-5-9
白昼夢- 未有花自由詩14*07-5-9
いたちごっこ- 山中 烏 ...自由詩8+*07-5-9
土曜日の王国- 村木正成自由詩5*07-5-9
指切り、愛し紡ぎ- 山中 烏 ...未詩・独白5*07-5-9
3月の不動産屋に紹介された部屋の日溜まりと外の風景- はじめ自由詩7*07-5-9
ケセラセラ- テルテル ...自由詩1*07-5-8
静かな氾濫をこえて—四つの断章___デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*07-5-8
文化祭- ペポパン ...自由詩3*07-5-8
5月- 秋桜短歌507-5-8
ランドセル- 有扉なぎ ...自由詩207-5-8
老残の詩(うた)十一- 信天翁自由詩107-5-8
逆説の詩- 436自由詩1*07-5-8
お酒の歌- 北大路京 ...自由詩9*07-5-8
春金魚- 佐野権太自由詩29*07-5-8
霊樹が見える- アハウ自由詩407-5-8
ななかまどの実は- 北野つづ ...自由詩10*07-5-8
君の街から- はじめ自由詩5*07-5-8
足跡- 優羽自由詩3*07-5-8
日常の革命- 服部 剛散文(批評 ...407-5-8
隣の旅人- なかがわ ...自由詩8*07-5-8
灰と雪- あおば自由詩6*07-5-8
優しい魔女狩り- 朝原 凪 ...自由詩5*07-5-7
いうぐれ- プル式自由詩5*07-5-7
真実- 小川 葉未詩・独白3*07-5-7

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