あの日
砂利道で蹴り上げたものは
小石 なんかじゃなくて
はっきりしない哀しさだった

どこかに行けそうな気がするのに
行くべきだと思うのに
どこにも行けない自分だった

何 ....
こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです

風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
何杯も
何杯も
インスタントコーヒーの素を
カップに入れた

別に勉強するつもりなんてない
ただ私の胃をおかしくしたいの
そうしてその痛みで
私の感情を
全て消し去りたいの

感 ....
こんな冬の夜は
冷えて冷えてしかたないわ
あなたのその熱をもった身体で
わたしのすべてをあたためて

頭のてっぺんからつまさきまで
隙間なくキスで埋めて
あたためて
頭のてっぺんか ....
夢よりも一歩、現実に近かったから
振り返ることはたやすかったはずなのに

もうお風呂にはいった?
という彼の、決して難しくもない問いに
眠りに引き込まれるにまかせて
わたし、答 ....
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の

海、海、海、海
海の下

珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に

花嫁さま
しずしずと ....
父は聖書を読んでいた
本屋さんの片隅の椅子に座り世間から隠れるように
家族から遠く離れていくように
哲学書の背表紙を意味もなく鳴らしながら
横目で父の姿を盗み見る

十戒を教えてくれたのは ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
     こたえがわかりました

     もとめてるもの、したいこと、わかりました

     きいてきたあなただけど、つたえられません

     とてもとてもとおくなってしまいま ....
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう

朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど

 ....
すべてを委ねてしまった私に

君の「間違ってる」が優しくて

すべらかな灰色に接吻をおとした

体温のないものに



もうすぐ春だから

フェティシズムはきみどりいろの雨 ....
自分にとって大事な物

試してみないと分からない


自分の中に何が埋まっているか

すくい取ろうとしないと分からない


本当に大切なもの

自分の心の奥底に

静かに静 ....
朝焼けは朱く 日暮れは蒼く

染まりたる頬 我には見えず

君が心はあてなくさまよい

消え行く影に我は戸惑う

紡ぐ夢とてかりそめの幻

白き峰にかかる雪すら

死 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
バイクが欲しい
ただ
ひたすら走りたい
私が生まれる前
あなたが走った
遥かかなたの地を

そして
自分の肌で感じたい
あなたを変えたものを
裕福な青年を
歴史的な革命家に変えた ....
ブランコの順番を並んで待っている
子ども達の笑い声が響き渡る
傍らで親達は井戸端会議
夕飯の献立で頭がいっぱい

この場所にミサイルは届かない

滑り台で横入りしたと
些細な事で喧嘩が ....
螺旋階段の
回転の
向きを
途中で
変えてごらん

逆さまになった
コバンザメみたいに
張り付いたまま
落下して
こんどは
地面にへばり付いて
いくら言っても
顔を上げようと ....
一日が終わった、
その後にようやく新しい時間が始まる。
ぼくはよくそういう気分になる。

それがどんな一日でも、早く忘れてしまいたい。
まっしろなページを言葉で埋めたくなる。
書く、その一 ....
夏の僕らに
色をつけるなら、たぶん
それは透けてゆく、ライトブルー

てのひらに載せた水を打ち上げると
はじける あなたの 歓喜、にも似た
飛沫が 止められない光を集めて
虹を降 ....
目を閉じて

意識を部屋の外に出し

玄関も

マンションのエントランスも抜けて

空へと向かわせる

雲の上に座って

ふわふわな感じを

体で味わい

時に下を見下 ....
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ

今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ

靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....
ごめんね・・・

あなたは私を大切にしてくれた
私を好きになってくれた
私を大事にしてくれた
私に想い出をくれた

私はあなたに何が出来ましたか??
私の愛はあなたに伝わりましたか?? ....
鉛いろの雲がやっと抜けてくれた

散策のモノトニーなプロムナードに
形ばかりの冬陽がむらがる

突然 あえぐようなヘリのうなり
(新春の初フライトか)

おもわず猫背を反らし首を上向け ....
蒼く染まった心が ね
時々紅く点滅して ね

泣きじゃくる

幼い子供のように
わけもなく

夜の帳の中で ね
あなたが抱きしめてくれて ね

点滅した赤が ね
ゆっくり蒼に戻 ....
君は今幸せですか?
応答ナシ…応答ナシ…
君の声を聞かせてよ?
応答ナシ…応答ナシ…

昨日心を込めて作った料理が
手付かずのまま残されていた
あまり食べないと体に悪いよ?
応答ナシ… ....
  雪国で、雪とはおそろしいものだった。
  下界と遮断され、文字通り陸の孤島となる。
  年に何人かは、雪に埋もれて命を奪われた。
  待ちわびた春が山ほどの雪を消し去っても、また雪は訪れ ....
波立つ心

ちゃぷんちゃぷんと音がする

波の上はゆらゆらと不安定



そうだ

思い切って潜ってみよう



水の中は澄んでいて

魚がゆったりと泳ぎまわってい ....
鍵をかけましょう
心の扉に

誰も入って来ないように


ノックしても無駄ですよ
私には届きませんから
無理に開けようとするのも止めて下さい
壊れてしまいますから

誰にも会いた ....
楽園を求め続けた
いつも
いつも
その楽園での生活を
望み続けた

時々
何故自分はその楽園の住人として
この世に誕生しなかったのか
そう嘆いていた

神様を呪う事も多々あった
 ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして、歩いてゆく- さち自由詩20*07-1-25
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コーヒー- 野薔薇自由詩7+*07-1-25
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しあわせのメロディー- Rin.自由詩17*07-1-25
花嫁さま- ふるる自由詩18*07-1-25
十戒- 暗闇れも ...自由詩3*07-1-25
チャーリーブラウン- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-1-24
こたえ- 逢坂桜自由詩12*07-1-24
浮遊する夢の形状____デッサン- 前田ふむ ...自由詩27*07-1-24
傷口から羽根- 士狼(銀)自由詩23*07-1-24
有形- 北岡瑛美 ...自由詩8+*07-1-24
本当に大切なもの- ajisai自由詩5*07-1-24
朝焼けは朱く__日暮れは蒼く- 彌月自由詩3*07-1-24
ちくしょう- 水在らあ ...自由詩38*07-1-24
バイク- 野薔薇自由詩2*07-1-24
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螺旋の怪談- あおば自由詩9*07-1-24
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蒼透色- Rin K自由詩30*07-1-23
うた- yoshi自由詩3+*07-1-23
靴下- 北大路京 ...自由詩19*07-1-23
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新春(五)- 信天翁自由詩407-1-23
夜蒼幻想- 彌月自由詩10*07-1-23
モールス信号- 1486 106自由詩5*07-1-23
創書日和「雪」__桜雪- 逢坂桜自由詩4*07-1-22
- ajisai自由詩3*07-1-22
魔物- 優飛自由詩8*07-1-22
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