今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。

無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
ブルーベリージャムの あまずっぱい朝に
「お早う」と言って
庭へ目をやる
すっと口許に手をそえ
ちいさな欠伸
すこし涙がじんわり
(うつむいて)
すっと小さな海をふちどる
縁側でやんわ ....
詩を語るたび、世界は沈黙す。 *翔る*

頭上の
ヘリコプターに向けて
大きく両腕を振る
「おーい」って叫んだ
何度も叫んだ
声だけが
翔けていく



*風*

自転車の
ペダルを漕ぐのも
間に合 ....
君から何かもらえるなら


私は何をほしがればいいだろう


モノでも
コトバでも

私はきっと満足できない


キミじゃなきゃ満たせない


だから特権をちょうだい
 ....
時が過ぎるのは風のよう、感じたと思ったらもう過ぎた後だから。



人は今を生きることしか出来ないと思う。



過去を背負って、



未来のために、



今を刹那 ....
遠ざかる青いカンパスの咆哮が、
夜の鋭い視線に切り裂かれて、
街は、暗闇の静脈を流れるひかりのなかで、
厳かに再生されてゆく。
落下し続ける星座の森が、映し出されている、
高層ビルの滑らかな ....
いつものスタジオでいつものメンバーで

いつもの歌を歌ってる

みんな暇なとき集まって練習

このひとときが面白い

カラオケでもいい

バンドでもいいとにかく歌が歌いたい

 ....
わたしはこの広大な大地の末端にすぎない
空を目指して大きく強くならなければ
いつか刈られてしまう枝葉にすぎない

でも枝が幹となるにつれ
支えるものが増えていって
その重みに耐えきれず
 ....
花ならば君を待つのも安きこと
    ラベンダー蒼きこのうすにおい


この想い忘れてしまえマーガレット
    花びら散らし涙にくれる


ローズマリーやさしい罪は思わせぶり
   ....
 赤い大きな目で
 長い耳で
 常に動く鼻で
 少し長めの前歯で

 君は何を見た
 何を聞いた
 何をかいだ
 何を食べた

 短い一生で
 君が見れなかった、聞けなかった、か ....
やっていたゲームの電池が切れ

やる気無くした僕は

ペーパーナイフのような気持ちが

突き刺さり痛み出した

つまり感情をバクハツさせる

教室でやっているテストなんか意味がない ....
細い銀の糸で田園は縫われた

少女は短い休み時間に少しだけ眠る

雷鳴が布をいっそう白くし

指貫きを嵌めたままの指が

ぴくりと動く
手をつないで歩けば
その瞳にも
この瞳にも
きらきらひかる
ちいさなちいさな
野の花でさえ



注:庭石菖(ニワセキショウ)という1センチくらいの小さな花です
雨を待つ君

明日を待つ私

並んで
風に揺れる午後
 くもの巣めぐる早朝

 空気のよどみは少なめで

 梅雨に心濡らしながら。

 夜中、俺の置いてった

 灰皿代わりの酒瓶

 寂しいから見てるよなんてメール

 

  ....
気持ちのいい言葉とか
  綺麗な言葉たちは
    なかなか友達になってくれなくって

 それに僕にはすこし遠い夢のようで。

だからいつも傍に居てくれる
  なんて事の無い僕の友達に
 ....
一歩前に踏み出した足
 一歩後ろに下がる地面

たぷんと揺れる水
 とぽんと跳ねる金魚

ほらご覧と覗き込む僕
 あら綺麗と覗き込む君

うつむくしかなくて
 うつむくしかなくて
 ....
 ひらべったい毎日が続く
 回る寿司みたいに幸せが回ってきたらいいのに
 
 身体がだるいのは精神のたるみ
 張り合いのない日常
 金網の中で過ごすような日常

 有難さも忘れて
 ....
瞼を閉じその暗闇の中に輝かしい自分が其処にいる
気持ちを大切に生きていた
そんな気が今となってはするだけ

焦る気持ちは初心を更に削り落とす
自分で自分を傷付けている
その傷跡を舐めて慰め ....
小雨の降る夜道を歩いていた。
ガラス張りの美容院の中で
シートに座る客の髪を切る女の 
背中の肌が見える短いTシャツには

「 LOVE 」 

という文字が書かれていた。 
 ....
祈りとは
神に語りかけること
畏怖と親愛と
そう相容れない想いが
ひとところにあるもの

空が砕かれて鳩が羽ばたくように
割れんばかりの祝福をください
もし私にその価値があるなら
そ ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
風の世は何処へと流れ行くのか
時には清々しく
時には複雑に
休む事無く流れ続ける

流るるは欲望
平和への欲望
得る事で満たされる
金への欲望

風の世は何処へと流れ行くのか
時 ....
覚醒の寒流
眠けのぬめり
両端をめぐるもの
みずのようにそこに落ちる

自虐的な痛覚
人からの柔らかな傷み
痛くて痛くて
いたみは体を経て力へと

つながらない傷
繋がれている軽 ....
眠れぬ獅子は途方に吠える
荒地に吹く風は砂嵐

帰る場所もなく
当てもない道中

険悪にサボテンは棘を纏う
花は咲かす気配を感じれない

星と月は水面に姿を写す
舐めては微かに揺れ ....
もう感じない夕陽の綺麗さ

もう感じない蝉のはかなさ

もう感じない川のせせらぎ

もう感じない授業のつまらなさ

もう感じない世界の大きさ

もう感じないポイントへの意識

 ....
海で眠る


大きい貝は見えない
貝は大きいから見えない
貝は大きいから見えない貝だから
大きい貝だから見えない貝だから見えない


身体ごと


くるりと曲げてしまってしまお ....
遠く 向こうの空を追いかけて

時折見せる少年っぽい優しい笑顔

欠けた歯がチラっと見えている

風を詠み ちぎれた時の糸を探し掴み

もう離さない様にと…

忘れていたよ。近くに ....
空は虹色に溶け
得体の知れない甘さが
いちめんに薫り立つ夏のゆうぐれだ
長い夏のゆうぐれだ
君の記憶が
水のように透明に
けれど水よりも濃い密度で滴ってきて
それは容易く
私の現在を侵 ....
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