―RIOJAにて
?.
なんだかこれは
フリーメイソンみたいだ
俺達は深い地下にいる
NAVARIDASというリオハ ....
あなたの声が聴きたい
かつて私を魅了した神秘的なあの{ルビ詩=うた}を
あなたの声を聴かせて
そしてまた私を夢の世界へ{ルビ誘=いざな}って
あなたの声は
私の梢を揺らす一陣の風
あな ....
きみの名前をおぼえた日から
ぼくはふたつを呼んでいる
やさしさは偽らないからね
溢れても
まみれても
ささやかなすべてを
見失わないように
疑うことは
....
羽をなくした鳥は
もう二度と
飛ぶことは出来ない
でも歩くことなら出来るわ
だから助けはしない
遠くから
見守ることにしたの
さよならしようと
心に決めて
見つめたあなたの
その姿に
胸が締め付けられ
この気持ちの重さを
再確認する羽目になる
苦しい想いが
時に愛しく
あなたを想えば
....
いつかあなたは僕の絵を
「痩せた狐の落とし子ね」
笑って僕に言いました
弱って僕は、虹のあなたに
「よくも、よくも」と笑ってました
いつかあなたは僕の絵を
「止まった時計のようだわ ....
指先で辿るだけのものにも
どこかに意味はあったのだ
そう気付かせてくれる君たちの声は
どこまでも、仄かに明るい
埃を被ったままの本の
隙間を捲る指の順番から
繋がっていくものがある
体温 ....
瑠璃の葉に
願いを託し
進みゆく
流す涙は
空へと上がる
ある日
自分の知らないものを
知るために
旅に出ようと
試みた少年は
持って行くものを
選ぶのに三日かかった
三日後
大きなリュックと
大好きな本を片手に
少年は一人
....
寒い風が吹いてます
冬が
戻ってきたのです
冬が急いで戻ってきたのです
走ってきたのです
自転車に乗って
新幹線を追い抜くように
猛スピードで
戻ってきたのです
北風が吹いて
寒い ....
吾が宿の梅の花咲き口をつく他より遅きをうらやむかなと
夕されば止める鳴き声闇を忌みふたたび人の中で泣けり
古き良き歌のながれに身をおきて機関銃も久しくおけり
もうやめたもうやめたもう ....
朝の空気に 背筋を伸ばして
あなたが好きな あのお茶を 高く太陽に
掲げて 乾杯
今日も どうか あたしとあなたと 愛する人たちにとって
素晴らしき日で ありますように
涙を流すことが ....
いつだってそう
自分がひとりぼっちになった瞬間に
自分自身の
弱さと小ささ
このふたつを改めて実感する
青柳
背なに負いたし
子をあやし
揺らるる君も
笑っているか
この街が奇病に犯され始めたのは
冬が明ける前だった
『蒸発王』
最初の目撃は
髪の毛だったらしいが
全ての症状は同じだった
蒸発する
感 ....
Can you hear me?
Can you see me?
Can you touch me?
Can you talk to me?
If not, it means that ....
僕はあの場所と決別しなければならない
それとも僕はまだ君のことを信じていていいのだろうか
僕なんて論外なのだろうか
僕は自信をなくした
詩のことについて自信をなくした
君を失いつつある僕は
新しい君を見つけに行ってもいいのだろうか
こういう詩しか書けないんだ
この世界では
古くなりつつある君へ
君はいつも何をやっているのだろうか
僕が大きな ....
詩を書くと
心が軽くなる
君のことを考えて
心臓がドクドクいっている
詩を書いていると
世界が僕の考え方になるのに
詩を書かないでいると
巨大な造船のように見える
....
なぁ、ガよ。
今お前が見ている空はニセモノだ
お前がいくら羽をばたつかせようが
りんぷんまき散らせようが
そこに空は無い
お前はそんなこともわからないのか
(窓ガラスは ....
規格品だ
たいせつなのは
精度を上げること
僕らは
マネキンの体温
段ボールの棺桶
まばたきを奪われ
生まれても
生まれていなくても
そのまま
立ち尽くすこと
美しいひとよ
....
昨日の仕事帰り、バスに乗る時に慌ててポケ
ットから財布を出した僕は、片方の手袋を落
としてしまったらしい。僕を乗せて発車した
バスを、冷えた歩道に取り残された片方の手
袋は、寂しいこころを声に ....
迷える羊の私を
いつもの空から見守る羊飼いよ
誰かに愛を求めては
粉々に壊してしまう私を
自らを嘲笑うかのように
紅く波打つ海に溺れる私を
憐れんでください
....
父と母と少年と
3人家族に囲まれた
座席の隅の窓際で
車窓に流れる景色を見ていた
( あいするひとにさられたばかりのわたしは
( すっかりかたもそげおちて
( めのまえにみを ....
病室の窓から見える金木犀の葉は
季節の変化と共に舞い落ちる
その葉は最後の瞬間まで
生命の光を放ち続ける
彼女は春からずっと此処にいる
医療の限界を超えた力に
少しずつ細胞 ....
いつもの自転車で
いつもの土手道を行く
振り向けば
いつもの笑顔
変わらない毎日を
幸せと感じていた
僕がいた
季節は巡り
いつもの自転車で
いつもの土手道を ....
ぽっかりと空いた穴に私は舞い降りた
瞳も何も映さず鳴り響く足音だけが
その存在を知らしめ
誰もいないこの場所にて私は舞う
忘れよう 忘れなくていい
思い出 未練 忘却 苦しみ
渦巻い ....
君を空に重ねて見たら
本当に君の顔が出てきてさ
驚いてる僕の横で君は笑ってた
君と空は似ているね
なんて言ったらさ
嬉しそうに笑ってた
目を濡らして笑ってた
君は空
君は空
....
寒かった
死ぬかと思った
うそ
起きたら朝日が眩しくて
生きているのだと
確信した
暢気な父さん
腹を抱えて笑ってる
気付いてしまった
この気持ちは恋なのかも
溢れ出す木漏れ日や
やがて綺麗に咲くだろう
桜のことを想うと
二人で同じ風を感じ
同じ日差しを浴びて
心底穏やかな気持ちでいる自分を想像し
となりに君 ....
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