久しぶりに会った。
君はすねていた。
プレゼントを渡した。
手紙を読んだ。
背中でキスを
せがむんだ
君は「すき...」と言ったまま
黙ってしまった。
もどかしい思い
どうに ....
かならず行きます
ステップ踏みます
百倍わらって
mihimaruだって
歌うから
勇気はないから
きっと言えない
....
秩序を作ることはない
世界は
混沌としているのだから
わたしも( )で括って
きれいに
因数分解することはない
上澄みをすくい上げることで
失われてしまうなにか
砂金の粒が沈んで ....
ここはどこかとおもう
そしてすぐに
ここは大地だとおもった
風がふいて
雨がふって
鳥がないて
いきて
いる
奏でる というようなものではない
どこからともなく湧 ....
赤い糸が見えるなら 黙って斬って
脈が打つままに 起こして狙って
眼鏡をはずしたほうが 視界がぼやけて
あのひとのこと 想像しやすいでしょう
誰かの代わりでも あなたなら構わ ....
バケツを持って浜辺に向かい
バケツでそっと盗み出す
目の前に広がる海を
バケツでそっと盗み出す
頭上に浮かんだ夕焼けも
バケツでそっと盗み出す
帰り道の一面の青麦も
バケツでそっと盗み出 ....
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ....
大きな染みが砂丘に沢山できている これは女王を襲うものである 色々な生き物の形をした染みである
ここは夢の世界である 夜になって気温が下がり 寒い灰色の砂漠が広がっている アラビアの月の光を受け ....
いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
これを
あい、とよぶか
かがくげん ....
あのひとは淡いきみどりに似ていた
ひどくひどくつきおとすような感覚にまみれている
しんそこ愉快そうなわらいごえは
不似合いすぎて、なきそうだよ
いつでもどこでもやさしいひと ....
誰かを見つめることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ背中をさがす
誰かに見つめられることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ眼差しをさが ....
私のこの
やはらかい、とされる部分を
貴方は
いとも容易く
貫いてしまったので
365
たまに、プラス1の世界で
私たちはまだ
息をしなくては
ならないようです
....
もっと早く気づけば良かったのに
今ソレを気が付いたって
手遅れであって僕にはどうすることもできず
ただこの狭き場所で立っているだけだった
まぶしすぎるくらいヒカルライト ....
休日の静かな午後
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた
今は亡き画家が
キャンバスに描いた野原に
ぽつんと立って
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち
木苺 ....
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの
胸の奥に秘めるもの
真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く
こんなはずじゃなかった ....
柏餅
大きなコイと
花ショウブ
行方は誰も
知らないようだ
仕事でヘマをして
渋い顔で始末書を書き
残業の書類の山に囲まれ
気がついたら午前0時
職場のソファーで
目が覚めた日曜日
さえない朝帰りの道
降り出した雨に
傘も ....
うすあかりの気配がする
長いトンネルの出口
機関車の先方に見え隠れするものが---
それは・・・
夜明けの白い漁り火なのだろうか
落日の赤いかがり火なのだろうか
真夜中の青い鬼 ....
『キミが輝いている』
それだけが嬉しくて
詩(ウタ)をなぞる瞳は
指先よりもしなやかに滑っていく
綻んだ想いは いつかのよう
上手く紡げない言葉を
原稿用紙に並べては
戯れを敷き詰めて触れさせた ....
清算されない過去で
腐敗し始めた小指に
果物ナイフを突き立てて
基節骨の深い処に疵を入れる
白旗の揚げ方を知らないから
傷口を舐めた舌は赤く染まり
飼い慣らされて
飛び方も
....
夜の公園の上 ブカブカ 猫が歩いていく
君がハジく指の 音に合わせて
お月さんの前を 猫が横切る
キレイな口笛 BGMに
君を想うと 頭の中
「君が好きだ」「君が好きだ」で いっぱい ....
しあわせな気持ちが、わたし全部をみたしてる
あったかくて、うれしくて、笑ってしまって
わたし全部を明け渡して、たった一人を思う気持ちが、全部になる
でも、その人は「最初はみんなそう」 ....
世界中の生き物達に 『神の子が生まれる』と神様の精霊達の声で心にお告げが届いた
生物達は驚嘆した キリストや仏陀やムハンマド達の再来かと喜び 乱舞して今か今かと誕生を願っていた 世界は揺れに揺れ ....
セピアを 風がゆく
幾月を旅して なおも
色褪せることない時空運花
幼少の記憶に飛ぶ しゃぼん玉
数えていく思い出を
あの頃の僕らは知らず知らず
陽光に捧げて過ごした
経てゆく年の傍らで
パ ....
夜のジャスミンは
嘘のように もったり 香る
群生の競い 咲き
可憐に淡く 仄かのピンク
あまい 夢の光景
女の花
じょうきする 深い谷
茂り 巻きつく つるのしな
初 ....
芝桜の花は直径2センチほど
ハート型の花びらが5枚
葉は芝生のようにつんつんとしていて短くて緑色
花の色は濃いピンクや薄いピンクや紫、白、薄い青、など
その背の低い小さな花が
わらわらと ....
あなたを大事に思っている人がいます
あなたを見守っている人がいます
あなたは気づいていないかもしれないけれど
半信半疑や
距離感や
....
ちょっとだけストレンジ、と
か細く笑う君 は
その意味を知らない
まだ
全てを許しきれていない
それは勿論
僕も同じことで
そこにいる
快楽殺人者は、許せるけれど
デパー ....
うちの家には お金がない
僕がいるから お金がない
だから僕は邪魔者
だから僕は消えなきゃ
うちの家には お金がない
娯楽なんかの余裕はない
だから僕は消えます
だから僕 ....
仄かに 風
責務を まっとうする 陽光に
五月 草木
いよいよ その 勢いを増す
光を受けきり たゆたう 我が身
午前の 陽光は
ストレートに 清く
この身は しっとり 息 ....
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