人々は必ず宇宙の中にいて
それは人によってその大きさは異なる

誰もが暗闇の中に落とされた
最初の光の惑星は私を産んでくれたお母さん
次の光の惑星はお父さん
そして、看護婦さん、 ....


父は
生まれた時から
わたしの父であった

母は二度の流産を経験していて
私の時もずいぶん危なかったらしい
わたしは
生まれる前から
強さと弱さを持っていた

父は私をお ....
大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになって ....
 そこはかとなく
 身体がだるい

 見上げた空の色は
 僕の心に積もるようで
 重くのしかかる

 そんな日に運命の出会いがあった

 妹が子供を授かった
 かわいい女の子だ
 ....
この本をご存知の方はいますでしょうか?
少しは名が知れていると良いのですけど・・
なんで、この本について書こうとしたかは、ある{ルビ一台詞=ひとせりふ}が印象に残ったからです。

{引用=
 ....
夏の気配と湿気とが
充満するこの部屋で、
私は思う
六月は麻痺している、と。
ベッドの上で横になっていると、
爪先や指先や腹筋、
恥骨までもが渇いた息吹に
やられてしまう。
どうしよう ....
私の祖父は今年で八十半ばになった
少しは名の知れた人物だったが今は違う
痴呆を伴い記憶が錯乱している

{引用=
記憶とは大きな水溜りであり
{ルビ情報=いきること}は雨の様に降り続く中を ....
月光を浴びて生まれた一人の少女
その唇から
言葉がツタのように伸びてからまり
あの家を覆ったの

家の中には
青白い顔をした少年が一人
小さな椅子に座っていて
コーヒーミルを回していた ....
         ヘマタイト  夢で見たレ  紅柱石黄色  淡緑四月の
         メタルに光  モンクォー  や緑や赤に  音楽聴いて
         る密やかに  ツ色の花二  見えま ....
当然ながら、人は未来を生きることはできない。
今、この瞬間を生きることしかできない。
にもかかわらず、人は皆、過去に縛られている。
それどころか、過去を生きているかのように見える人さえいる。
 ....
緑色に発火した昼が
わたしたちのまだ柔らかな背を滑り落ちたら
全ての事情が濃紺になる川原にて
音が消えてゆく水音の肌寒さでわたしたち
ちょっと強張って、けれどそのこ ....
早朝の
夜が やっと明け始めるころ
眠りから覚めた
鳥たちが挨拶を交わし始めるころ
色白の
肌が青白く影を帯び始めるころ
私は、

私自身の気配にかすかな境界を感じ
縁側でぽつねんと ....
無を抱いて生きる
私の
存在が無で

誰かと笑いあったり
じゃれあったり

先輩のお通夜に行く
病床の彼は
いつも怖がっていた
功とげ財を成し
誰もがうらやむ位置にあってもそれで ....
僕と君の{ルビ卵=みらい}は混ざり合って一つとなる
{ルビ菜箸=さいばし}を使い縦に混ぜ合わせる

熱したフライパンの上
乾き枯れた都会に似ていた
そこで出会った
水を持っている先住民族
 ....
岩木山の
奇妙に底抜けた反射が
冬の林檎樹を
切り絵の風景にする
小泊に向かう一本道のそばで
その昔、十三の湊が
あったという
巨きな黒鏡が夜を
地吹きの中で待っていて
ため息を飲み ....
今日も太陽が死んで、また夜がくる
弔いの赤い炎は空を焦がして時を見送る

赤の外と紫の外には不可侵の光
触れられないものは大切なものばかりだけど
いつだって壊れやすい
虹ですら見ることが叶 ....
君って
フェロモンがさっぱり出てないねって
なんですかフェロモン?
どっかの王様ですか?
いや
それはソロモン

毎日を
生き生きと泳いでく
小動物のまなざしで

フェロモンって ....
 極彩色のこの世界
 今日見る景色はどんな色
 眩い光は満ち満ちて
 暗闇から這い出てきた

 身に降りかかる世間の無情
 立ち向かうその姿勢
 鳥達さえずる朝には
 おいてけぼりの僕 ....
ぷかぷか波間で浮いているのが
一流のサーファーだと思っていた
金づちのわたしにとっては
それでも素敵すぎて
おなじようにぷかぷか浮いている
ボードの数を数えたりして
どれがあのひとなのか
 ....
橙に染まる部屋に横たわる、私
声を出したところで
誰一人として居ない部屋
ひとりきり、
夕焼け、曖昧な時間に取り残されたくなくて
黙ってじっとしてる
あなたの帰りを待つ、私
もう橙は眠っ ....
 わずかな思考のすきまから
 過去の過ちの風が吹きつける
 
 無念

 もう戻ることはできない
 船出に出ている

 川の水が海に流れ込み
 いずれ蒸気となって
 空に帰るよ ....
二人が出会ったのは単なる偶然
出会いは必然と言う人を私は皮肉った

顔も知らない、背丈も知らない
名前も知らない、何も知らない
それでも君の描く絵は好きでしょうがない

キャンバスに垂れ ....
 時つばめ一人夜なべに見上げては

   聖天山荘浮かびて涙す



 冒険し探検したのはいつの日か

   杉山夕陽に冴えて見惚れる


 
 庭に咲く野バラはほのかなピンク ....
中央病院の受付は今日も患者で溢れていた 
松葉杖をつく若者 車椅子の老婆 妊婦 マスクをした中年・・・ 

街にはスーツを着て歩く人 
キャンパスの木陰でひとり{ルビ俯=うつむ}いて立つ学生  ....
{引用=以前、現代詩フォーラムに投稿していたものの中から、自分が残したいものやお気に入りの作品を載せていきたいとおもいます。今回は、俊読で朗読した三作品。}


ある夕暮れ
{引用=
ある意 ....
5月の天空の傘は雨漏りばかり

途中下車してコインロッカーで

制服を脱ぐのも板についた頃

初夏の爽やかさを置き去りにして

入梅前の隙間を夏空が我が物顔で占拠中

教室の片 ....
 京都市立博物舘に
 大絵巻展を彼女と見にいった
 大盛況だ
 2時間待ちだと聞いて止めることにした

 暑い日中
 初夏の日差し
 休日の昼
 
 バスに乗って四条にまで行った
 ....
精神科に通い続けて一年半ば
毎月高い薬を得て生きている

入院を勧める医者
入院を拒む僕
それが病気の一種

境界性人格障害を抱えている

関わりを持つ人を傷付けて舐めて癒す
写り ....
やさしくなれたら
いいよね
あなたが
私を忘れても

毎日は確かにあなたに降って
私は
わるい私だったと思う
あなたに

覚えていてくれなくてもいいよ
ぜんぜん
ただ
すべて ....
石垣に肩を預けて戯れは
我が身を石に初夏の景色に


それは‥

季節で言えば
今頃の
濃さを増す
木々の緑も鮮やかに

天気で言えば
曇天とも
雨天とも
言えるような
 ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙- 海月自由詩1*06-6-8
- さくらほ未詩・独白11*06-6-8
僕の夢のお城で君を待っているよ- こめ自由詩906-6-8
新生- 山崎 風 ...自由詩6*06-6-8
著_辻_仁成_「ニュートンの林檎_上」より- 海月散文(批評 ...3*06-6-7
思考停止。- 葛西佑也自由詩17*06-6-7
「記憶の水溜りと祖父の手紙」_海月と雨宮一縷- 海月自由詩4*06-6-7
ひとつだけお願い- ふるる自由詩22*06-6-7
______________________鉱物標本- ふるる短歌15+*06-6-7
今を生きる、ということについて。- 大覚アキ ...散文(批評 ...2+06-6-7
水性感情- A道化自由詩906-6-7
ジャメビュの朝- こしごえ自由詩22*06-6-7
無を抱いて- umineko自由詩6*06-6-7
プレーンオムレツ- 海月自由詩1*06-6-7
津軽・十三湖- たりぽん ...自由詩16*06-6-6
迎夏- 茜幸美自由詩2*06-6-6
夏の翼- umineko自由詩3*06-6-6
奇跡の出合い- 山崎 風 ...自由詩3*06-6-6
ぷかぷか- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-6-6
夕焼けに染まる、橙が眠る、- 夕凪ここ ...自由詩2*06-6-6
続く道- 山崎 風 ...自由詩5*06-6-5
「二人の絵」_海月と雨宮一縷- 海月自由詩2*06-6-5
望郷3首- 山崎 風 ...短歌5*06-6-5
「顔の無い女」_- 服部 剛自由詩6*06-6-5
葛西佑也過去作品集①- 葛西佑也未詩・独白14*06-6-5
*平日の亡命*- かおる自由詩11*06-6-5
大道芸人とアイスコーヒー- 山崎 風 ...自由詩2*06-6-5
唐突に見上げた月は綺麗- 海月自由詩4*06-6-5
- umineko未詩・独白1*06-6-4
回想録_「山鳩と桐の花」- LEO自由詩17*06-6-4

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