黄金に色づいた銀杏の葉が
枯れて萎んだプラタナスの葉が
静かに落ちてゆく
それら微かな音にも
わたしの耳は鋭く応えるのに
あなたの声が届くことは無い
印したインクの滲み ....
{引用=↓↓ありがとうございます 一番下から空にむかってお読みください↓↓}
☆
....
信じるものがなくなったら
無くしたもの
手にしたもの
すべてをかき集めて
ひとつの絵にするしかない
あとはそれをひたすら眺めるんだ
朝も 昼も 夜も
狂ったように眺め続ける
憎 ....
夜明け前
寒い中
仕事に行く
売れっ子は
引く手あまたの
ご催促
お客様に喜んで貰う為に
汗水垂らして
気を使う
助けてくれ
もう一人では生きてゆけない
遊びが無い
....
地元を離れて何年経つだろう
あいつはどうしてるんだろう
あの子はもう結婚したんだろうか
恋をしていたあの子はどうしてるだろう
ギターをあげた俺の親友は・・・
無免で乗った ....
飲み屋を出たばかりの
ほてった{ルビ頬=ほほ}を夜風に受けて
改札に入ってゆく
友の背中を見送っていた
気がつくと
「友情」という像の前に
僕は独り立っていた
....
丘の上には
{ルビ幼子=おさなご}を抱くマリア像
周囲で秋風に揺られ
{ルビ頭=こうべ}を{ルビ垂=た}れるススキ達
丘の上から
見渡せば 一面の海
きらきらと日の光が踊る ....
一日の仕事始めにコピーした
今日の日付けの書類には
一枚の{ルビ付箋=ふせん}が貼られていた
「 使ってください 」
向いてなかった職場に{ルビ棄=す}てられて
縁 ....
笑って過ごした時もある
肩を並べた時もある
いつでもあなたは前向きで
見るのは ずっとずっと先
横の私には目もくれず 永遠の旅路を走っていく
ああ 恋人よ 聞かせて欲しい ....
ね。
この広がるあおぞらを、
どうやって伝えたら良いかな。
伝えたいんだよ。
あの人に。
-----
フワ フワ シャボン玉
真っ赤な風船
くるくる回るメリーゴーランド
夢は淡いトーンの中
空想の少女が
夢・夢・夢と歌っているの
星の欠片が
孤独な空を舞っている
異国の空からやってきた
B型肝炎
狼鳴くより
恐ろしく
月に向かって吼えまくり
とうの昔に破った約束
天才は忘れた頃にやって ....
現実逃避する僕の影の中を這いずる
暗いくらいスネークなど形だけすらなかった
わかっているハズだったのに
体が火照るだけの感情を
押さえきれず心は砕け散った
エン ....
寒い
寒い
寒い
布団に包まっていても、じっとしていても
足元から、熱が
奪われていくような
ゆっくりと、確実に
冷えていく
....
疲れ果て
力が出ない
体が重い
それでも生きている
笑顔でいると
福が来ると言う
マクドナルドのメニューに
スマイル0円と書いてある
困難の時を耐え忍ぶ
そうすれば道は開かれ ....
母さん あの青い鳥 緑の小鳥は一体何を探して飛ぶの?
……それは坊や 鳥はあの青い空の そのまた下の青い空の中
仕舞い込まれた宝物を毎日かいさぐって飛んでいるのよ
母さ ....
清水の、冷やめきに足をつけ
苔生しの岩に座り、じっと目をすえ
水の空を見つめている。
私の意志は、音となり
風の通りを走り抜け、広がった。
音の波は、あの岩山で回析して、
森の谷間の小 ....
―冬が来る前に一同集って
旧交をあたためようぜ―
Zからこんな招待状が舞い込んで
まあ、行ってみるか くらいの気持ちで
出かけていった
Zは中学時代の番長で
苛めっ子だった
俺はいつ ....
少年ピエロがやってきて
今日もステージが始まるよ
ひとりぼっちは さようなら
空間を共有するんだ
ジャグリングにパントマイム
火とかも噴いちゃってさ
客もそこそこ集まっちゃってさ
....
○さん △さん □さん ×さん
ぶつかりあって
スクラムを組めない
日常の僕らの職場
たくさんの言葉で
自分の正しさを伝えるほど
はぐれてゆく
○さん △さん □さん ....
すり切れた半纏の
紅い襟が
小刻みに揺れる
うずくまった
女の子どもは
電気を消した台所で
嗚咽を噛み殺す
母の背中に似ている
ひとり夜空を眺めながら
雲の中の星を数える
空に刻まれたいっぱいの星には
どんな物語が広がっているのだろう
どんな想いがつまっているのだろう
そんなことを考えながら 公園 ....
ピースチーズフォンデュ
おまえがやっとそれ無しで寝れるようになった
おまえのお気に入りのタオルケットは
おまえのアルバムと一緒に
大事にしまっておきます
おまえは
僕の ....
とある静かな昼下がり
ぶらりと川原を散歩する
ふと気がついてわたしは聞くの
ねぇ 風よ
頬を撫でる やさしい風よ
あなたはなにを見てきたの?
できればわたしに教えて ....
早朝に
誰もいない公園で
一人タバコを吸う
涙が出た
ブランコに乗り
高くこぐ
猫がいる
水飲み場
鐘の音
朝霧
空気がやけに冷たい
大木に抱きつく
優しさとは人を信じること
温かい気持ちで素直に接すること
温かい交流はいつまでも繋がる
お互いに幸せになれる
利害や損得なんて関係ない
楽しく気持ちいい関係
....
緑色の空に紫の斑が浮かんだ桃色の虹が架かっている。
家の外は銀色の雨が降っている。
まずはじめに、それらはどこまでも繰り返される。
黄色の岩間を縫うような赤い川 ――― 。
水は下へ下へと ....
「祈りの消滅は
自立でも、怠情でもなくば
愛の成立でもなく
その他のすべてを
併せ持って言葉を流し
祈りの消滅は
すなわち、
....
わたしはくま
バニーにも
子猫にもなれなかった
ちょっと可愛くない女の子
だって言われても
好きなのは甘いハチミツ
大きな森の小さな家で
あなたと暮らす夢を見る
わたしはくま
バニー ....
ぼくらは
ゆめをくう
ねじまがった
すぷーんで
すくいながら
ぼくらは
ゆめをくう
ふるえるうでに
ありったけの
ちからをこめて
くるくる
ひとみをだきしめながら ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214