2007/05/25
賞味期限の
切 れ た
賞味期限切れの
カマンベールチーズを
冷蔵庫から取り出して
見る
そんな儚い連想をしながら
21世紀末を思う ....
おばあちゃんが
はにかんだら
とても可愛い
面映ゆいは
顔映ゆいで
可愛いって
そこからきてるんだって
恥ずかしそうにする姿は
いつになっても
乙女の輝き
(キラリン、 ....
{引用=
きみがとなりにいて、まつげの
触れるくらいとなりにいて それは
おどろくほど退屈で いとおしい
午後で}
きのう、オジギソウが発芽して
日記にそのことは書かなかっ ....
何故だかあなたに逢うときは
いつも「はじめまして」の気分になる
どきどき胸がときめいて
顔もまともに合わせられない
声が上ずって余計顔があげられなくなる
そんな私の手 ....
12枚の羽を持つ天使長ルシファーは神に背いて自らの王国をつくりだそうとした
ルシファーの誘惑によって全ての物体より数の多い天使達の3分の1が寝返ったのだ
そうして天界大戦争が起こった 僕は熾 ....
11月28日(土)晴れ
人に恋することを「心奪われる」っていうけど
もしもそれが本当ならば
心を失ったぬけ殻が
奪われた心を取り戻そうと探しまわって
結局それが
想う人に逢いたいっていう気 ....
おおむぎの穂が、ゆれてる
ひかりやかげに、ゆっくりとけて
ぼやぼや、いまにもきえてしまいそうなくらい
クロード・モネのえ、みたいに
ぼくら、ぼやぼやしている
ぼくら、相田 ....
なななつ
ななつ
ななつめの
なつがめぐって
なつかしむ
なななつ
ななつ
ななつのみ
なつめのもとに
なつの陽が
なななつななつななつだけ
ひとりたりないなつが ....
窓辺の{ルビ日向=ひなた}に置かれた{ルビ壺=つぼ}は
ざらつく{ルビ表面=おもて}を
降りそそぐ日にあたためて
まあるい影を地に伸ばす
窓辺の日向に置かれた壺は
「何者か」の手 ....
ふと、風が止んだ。
ひととせの幻を手に
いくとせも彷徨う旅人
一体何に酔っているというのか。
帰る場所は{ルビ何処=どこ}に捨ててきたというのか。
正午を少し ....
君がいるから 何もいらない
君が笑えば 何もいらない
嘘じゃないよ ほんとだよ ホントだよ
ポケモン全部集めたよ
うちでのこづちも見つけた
だけど、君がいるから要らなくて いらなくて ....
沈めて
と願ったその刹那
更に深い夜はやってきて
静かな音を立てて流れていく砂時計
目に見えて時が落ちていく
君の指で触れられたうなじが
私の指先までも痺れさせ
それを悟られ ....
深く 長い髪の
水脈は 静かに 拍動する
たたえているのは
浄化の記憶
プルトニウムの鉱脈の下
暗く 白く 透けて
目のつぶれた白色の生き物
メタモルフォゼの呼吸
湖水の暗 ....
陽が落ちて夜が来る 月が出て僕は目を覚ます
僕は昼間が嫌い 太陽がまぶしい
僕はいわゆるドラキュラ 君の血は吸わないけど
棺桶で眠るのさ 昼の間眠るのさ ....
詩を書くって
一行の想いを百行に
百行の想いを一行に
あるいは
簡単な事を大袈裟に
大袈裟な事を簡単に
ふとそんな事を
思いながらの言葉遊び
散策の道すがら
春の嵐がしきりと猫背に纏わりつく
普段寂しい公園広場は
活きかえっていた
絶え間ない風の子の喚声で
ミレニアムを ....
「地球は廻っている」
学校でそう習った
だが本当か私は知らない
教えられただけ
眠らなくても朝はくるし
働かなくても日は落ちる
それは私の目でみた
たしかな事実
眠りたくもない ....
男は
シャンデリアを殴り続けた
シャンデリアは落ちて
男はつぶされて死んだ
白詰草の花冠
年上のお姉さんに教わった
作り方
今でも覚えている
手に草の露を付けながら
夢中で編む
その姿は
小さな花嫁のようで
強く生きるその花は
だけど、優しく微笑みか ....
早朝の通り
誰もいない
ここは本当に東京?
寒い
がらんとした空
車の運転が楽だ
絹糸をつむぐ
喜ばれる
ホッとして眠りに付く
今日までだ今日が過ぎれば
楽になる。
毎週 ....
来る日も来る日も
こうやって
涙さえでるのを忘れて
来る日も来る日も
こうやって
焦燥を{ルビ抱=だ}く他仕方ない
去る日を何時も
忘れてしまって
うつくし日々は嗚呼何処
....
君は踊り続ける
君のような人間はいない
僕と合わせてくれるような人は
一緒にスコーンを食べてくれて
一緒にファンタグレープを飲んでくれる人
一緒にお風呂に入って
一緒に髪を乾 ....
窓辺には
ガラスケースにしまわれた
誰かの心臓が置かれている
真夜中の無人の部屋に現れる
今は亡きピアニストの面影
奏でられる旋律に
永い眠りから覚めた心臓は
脈を ....
まぼろしか白夜の夢に君を抱く 鼓動ひととき重なりて、泣く
時を打つ鐘の音色も{ルビ夜=よ}の色も白くまどろみ繰り返す「恋」
白夜なら大地もぬくもり忘れずにいるから今宵は許しあお ....
問) けんじくんは夏休みに、385ページの本を1日12ページずつ読むことにしました。
何日で読み終えるでしょう?
答) 385÷12=32 あまり 1
最 ....
背後の空に
{ルビ烏=カラス}の群が旋回していた
丘の上の広場で
寄りかかる柵から身を乗り出す
目の前に広がる凪いだ海
正午の日は
無数に{ルビ煌=きらめ ....
わたしはいい人を演じている
間違いない
人の悪口は言わず
頼まれれば断らず
お年寄りには席を譲り
飲みの席でも気を使い
赤ちゃん見れば手を振って
重い物は無理して持って
泣いて ....
君は今どこにいるのか?
深い深い海の底で
さながら交換不可能な進化の果てにいるのか?
でも君は人気者だよ
今だってセカイジュウのケンキュウシャたちが
瞳を真っ赤に染めて
君を探してる
で ....
背中が守られている
抱擁でなく
囁きでなく
いつも見えない後ろが
守られて温かい
そんな気がしている
口元が護られている
くちづけでなく
言い付けでなく
冷たい言葉が洩れない ....
木々が立ち並ぶ隙間の向こう
若い女が赤いグローブはめて
いかつい男がかまえる黒いグローブに
パンチを連打していた
背後の一本道からやってくる
よれよれのマラソンおじさん
木陰 ....
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