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純白の太陽が沈まない世界で、峻険な断崖が水平な時間の裂け目に現われて、素肌が剥き出しになったやまびとたちが戸惑っている。首のない禿鷹の幽霊に急き立てられて、断崖を昇りきると、空 ....
(くもはしろいだお
と、ノンちゃん色鉛筆の箱をひっくり返す
あいにく白い色鉛筆は
どこかに失くしてしまって
ノンちゃん覗き込むけど
箱はからっぽ
みつからない

ノンちゃん白い画用紙広 ....
 ?
あなたは白い直線を引いてある水面です。
わたしは、赤い曲線を水面に描き込みました。
其 ....
                    
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
春は
思いがけない記憶を呼び覚ます

 フリージアの花びらが揺れていた
 恋に幼い心も揺れていた
 サヨナラの理由を
 頬伝った涙をさらう風のせいにして
 強がる笑顔で背中を見送った
 ....
夜電気もつけない部屋で

ぼくはベットの上で体育座りして

自分の膝を抱えて

泣いていた

何に泣いているのか

わからない

隣でなっている

ガラスでできた

も ....
放置された畑 咲き並ぶネギボウズ
バコン バコンと
プラスティックバットを振りぬいては
浅緑を空の彼方に弾き飛ばした
なぜそんなことをするのだと叱られたが
ネギボウズの高さが
ちょうど僕ら ....
嗚呼青春の日々が

ゆっくりと螺旋階段を

登っていっているけど

必ずこの階段に

終わりがあるってことぐらい

ぼくは知っているよ

ならこの時間を楽しく

生きていく ....
川沿いの道を歩きながら 
澄んだせせらぎを聞いていると
傍らを
自動3輪車に乗ったお{ルビ爺=じい}さんが
口を開いたまま
骨と皮の手でハンドルを握り
いすに背を{ルビ凭=もた}れて傾きな ....
宿命でも運命でもなく
それはタンポポ

土手に降りそそぐ
季節の日差しに
僕は目覚める
旅立ちにはもってこいの日だ

風は南南東
ロウソク工場の煙から推測するに
風速は2メートル
 ....
あと少し

あと本当に少しで

僕はこの学校を卒業する

中学校生活は

一瞬で終わるぞって

風の便りで聞いたけど

ホントに一瞬で終わってしまった

昨日が入学式のよう ....
傘を
返してほしい

名残りの雪は
綿のコートには冷たすぎて
ひとりで帰れる自信がないから

あの桜もようの紅い傘は
ほんとうはすこし空々しいから
好きではないのだけれど

 ....
受話器の向こうで

君のすすり泣く声が

聞こえたよ

ぼくは何も声をかけられなかったよ

もう泣かないでくれ

ぼくまでもつられて

泣きそうだよ

大丈夫だよ

僕 ....
手が
どうしようもなく震えてしまうので
病院へ行った
先生は左耳で一通り話を聞いたあと
(背中が汚れていますね
と、わかりきったことを言う

一列に並んで
背中を洗っていた僕の後ろには ....
朝起きたら

昨日の夜降っていた

雨も止み

雲一つない晴天が拡がっていた

昨日干せなかった洗濯物を

一気に庭に干した

爽やかなTシャツが

風になびき

洗剤 ....
こわれてもいいよって
ヒツジがさみしく笑った
夕方の風にのせて
少しなぐさめてあげたい

鉄棒の影が背中に届くと
校庭は静かに冷えていく
ハーモニカを吹く少女よ
クローバーは伏し目がち ....
遠い昔、つき合いっていた頃に初めてあげた
小魚のシルエットの素朴な首飾りを
さりげなくつけている君が好き

通りすがりの子犬や
抱えられてる赤ちゃんを見つめるときの
黒い瞳が好き

お ....
ここはどこだろう

周りには鏡しかなく

あとは惨めな僕が一匹

沢山の鏡に囲まれた僕は

その透き通った鏡にはいっさい

写っていなく

ただそこには

誰かの影だけが
 ....
望んで望むべく
生まれて
今日まで
はぐくまれても
それは
結局
望ましい
あなただったのですか


望まれていますか
だれかに だかれて
狂っている間は
忘れても


 ....
春の種をまいたら
水をあげよう

すきまなく潤してゆく
ぎんいろの雨が

わたしの窓にも
あなたの窓にも

芽吹いた想いも
大きく育ちますように
もしも許されないなら 
この瞳を抉り出して捧げますから
貴方の薬指を飾る石にしてください
 
蝕まれてゆくのはいつも正常な意識ばかりで 
何かを伝えようとするたびに奥歯が軋んで
上手く ....
もう気付いてるよ

君はもうぼくの手の届く所に

居ないってことは

自分が一番知ってる

今日も部屋で誰も座っていない

イスに目を向けて

途中なでキャンパスに ....
作品にならない 苦しみがあります
これを
きれいに削りこみ 磨き上げ
ニスで仕上げるのには
あまりに苦痛が大きくて
とても、
やりおおせない 


苦しみという名の 作品があります
 ....
僕とキミはこの複雑なコンピゥーターの

中で知り合った

この何億人のなかで僕とキミが会う確率は

ほとんど奇跡なんだ

そして二人が結ばれるのも

ほとんど奇跡だ

だからぼ ....
ほら、星が
またたいた オレンジ ブルー
流れた
星くずの尾が消えて
夜空はゆっくり どんどん回って行く

そんなドラマをすっかり忘れて
ちんまり機械の映像を眺め
天気予報を見て
星 ....
冷たい風が

僕の部屋の隙間から

すきま風を生み出した

春はまだまだ先のようだ

外は一面の雪化粧していた

僕の部屋は氷点下

寒くて自分で自分を

抱いてただ寒さに ....
窓辺に顔を近づけると暖くてね
まだ幼くも確かな春を感じたよ
色にしたらベビーピンクだろう
匂いでいったらプチサンボンかな
色も匂いも甘くてちょっと切なくなったよ

きっと記憶のどこかに
 ....
ポチャンと天井から

水滴が落ちてきた

湯気が拡がった

お湯の入った水槽の中で

ぼくは体育座りして

悲鳴のようなため息を

一つ吐いた

横に置いていた砂時計がゆっ ....
雪の上で 軽い
ステップジャンプ
口元は 
叫んでいる
Jisus!と・・・


誰よりも 誰よりも だれよりもはやく
命を捨てよう 

ひとのからだ

我先に 我先に われさ ....
手をのばせば
やわらかい陽射しに
触れるよな

小川のせせらぎ
口笛さそう



‥足下にも

小指の先ほどの
ちいさなちいさな
あおい春
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やまびとの詩—散文詩- 前田ふむ ...自由詩3*06-3-2
白い色鉛筆- 佐野権太自由詩11*06-3-1
鳥籠- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-3-1
美しい残像________________________- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-2-28
青い春- LEO自由詩9*06-2-28
不良品のオルゴール- こめ自由詩3+06-2-28
少年のまま- 佐野権太自由詩16*06-2-28
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玉手箱の中身- 服部 剛自由詩7*06-2-27
タンポポ、旅立つ日- たりぽん ...自由詩1306-2-26
別れの時- こめ自由詩306-2-26
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受話器- こめ自由詩206-2-25
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朝の洗濯物- こめ自由詩606-2-23
ハーモニカ- ナオ自由詩6*06-2-23
妻へ- 佐野権太未詩・独白4+*06-2-23
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あかつきに死す- 阿麻自由詩16*06-2-21
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破綻- 落合朱美自由詩22*06-2-19
君の絵を- こめ自由詩306-2-19
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コンピゥーターのなかで出会った人たちへ- こめ自由詩506-2-17
空のドラマ- ラピス自由詩106-2-17
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お湯の入った水槽の中で- こめ自由詩7+*06-2-16
白熱- 阿麻自由詩7*06-2-15
小さな春- LEO携帯写真+ ...13*06-2-15

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