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キラキラな魔法使いに
なれるなら
星空に煌めく
あの月に 魔法を架ける
星つぶが 散らばり
キラキラな 花火のように
夜空へち ....
描かれた無数の黒鉛の跡は
私の知りうる中で
最も綺麗な色へと染まり
それは束となって
脳へと滑り込む
シナプスを経由して
緩やかに飲み込まれるのを
私は瞬きをしながら
じっと、見 ....
午前の陽が
空間に満ち満ちて
こぼれそう
木々の緑に
この陽光は 留まり
深い瞑想の光合成が
効率よく 静かに浸透して
一葉は重く 沈む
地球の裏側で
ラプラタ川のほとりで ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする
すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような
ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
君は 今
自分がどんなふうに立っているか
知っているかい
言葉は 心をあらわし
表情は 心を語っていると
そう 思うだろうけれど
本当に
今 ある 自分を
本当に
....
そ だ あ 照 声
ば か な ら が
に ら た さ 聞
居 が れ こ
て 笑 る え
く え と る
だ ば と
さ あ
い 嬉 た 優
....
優しさに包まれて
フワフワしていて
気持ちが良い
体の力が抜ける
心の傷も
今日の辛さも
皆聞いてくれる
正しいんだ、と分かる
風呂に入り、汗を流し
ビールを晩酌
体が痛い ....
太陽の抜殻が
うすく影をのばし
速度を落としていく
過ぎゆくものはみな
風の一部となり
思いとともに
彼方へとはこばれた
恋人がいま
海のまんなかで
夏の手紙を書いている
....
見慣れた空間に
立ち並んだ仮設店舗
当日露店商が
人懐っこさや笑い声
異国の音楽 歌なんかを
私たちから引っぱり出す
体からちょっとづつ
一人一人からちょっとづつ
溢れ出したエネル ....
居酒屋で
ビール片手に酔っ払い
まっ赤な顔して
柿ピーの一つひとつを
座敷畳の隅に並べ
目尻の下がった
頼りない
顔をつくる
「 なんだか俺みたいだなぁ・・・ 」
....
それはなぁんだ
ペガサスが颯爽とかけるかのように
天上の大奥から
青い吹き矢となって迫ってくるもの
マグマが轟々と地鳴り ....
そしてまた 君は
何度も何度も 振り返っては
僕に手を振って
泣き出しそうな 笑顔のまま
夕暮れの雑踏の中に
ゆっくりゆっくり 消えていく
そんなにゆっくり歩いたら
電車に乗り遅 ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか
旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー
マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう
....
明け闇に稲妻
白い栞のように
風は慌ててページをめくる
朝を探している
朝
井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる
あたたかい頬 ....
風が砂塵を巻き上げて
ラクダのお目目に砂入れた
ラクダの大きなお目目から
一滴涙が落ちてった
涙で潤んだ砂たちは
みんなそろって
夢を見た
大きな白い花咲かす
遠い未来の夢を見た
....
なにかが欠けていたのだろう
あなたに伝えること
いま
全裸を隠そうとしている
この月のように
僕があなたを
少しずつ愛していった
はずなのに
あなたは
不信で覆われていく ....
そこは空かと問うたなら
鳥はきれいに黙して
はばたく
そのたび言葉は
空から遠いわたしの胸を
いやしの為に
傷つける
幻はまだ
あこがれとしての痛み
選 ....
パキンと空が割れたから
鳥は飛べなくなった
ツトツト水が踊り出す
水のない川で
私は部屋の中
天井を見ている
どんどん高くなっていく
縞模様の天井を
首を曲げたら
壁が倒れた ....
その時は まだ
その感情を
愛なのか 恋なのか 友情なのか
信頼なのか 尊敬なのか 興味なのか
どれも正しくて どれも違って見えたから
真っ先に見つけた 愛という言葉を
名づけ ....
想うことでしか
満たされることのない
言葉のすき間を
こっそりと埋めている
夜のからすが
忘れられた唄を
鼻で奏でる無意味
夜明けの海が
静かに沸騰するころ
意味という名の
鳩 ....
夏の終わり
りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵
なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる
セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい
夏のにおい、のような
記憶のか ....
気まぐれな
夏の恋に傷ついた
氷の心
{ルビ尖=とが}った氷が
音も無く溶けゆく
晩夏の宵
やがて
秋の虫の音は
一人きりの夜に
無数の鈴を
鳴らすだろう
....
眠るまでの少しのあいだ
自分から発せられる
においを嗅ぎながら
内側から人間の
かたちをなぞってみる
それから
夢の世界にたどりつく
夢の世界に浮かぶ雲
彼もまた
眠るまでの少し ....
銀座の路地裏に入ると
色褪せた赤い{ルビ暖簾=のれん}に
四文字の
「 中 華 食 堂 」
がビル風にゆれていた
( がらら )
曇りガラスの戸を開くと
「 イラッ ....
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう
いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて
確固とした 己の心も定 ....
のどかな煙突のある
工場町
It is only a blue sky.
丘の上で
おにぎりを食べる
天使の天下り
綺麗な光線
くしゃみをする
少し寒い
停職処分を食らい
....
天井から
雨が降る
からっぽの家よ
さようなら
涙の足音
思い出ばかり
見つけてしまう
わたしたちは
家族です
翌日
家は消えました
さみしさに
耐えられず
海で ....
{引用=
事実、失われたものたちが/こどもみたいなことを
眉間に集束して、にこやかに手を振っている/窓際に並べ合って、トランプしている
夏の蜃気楼に酔った、寂しさの群れが/失 ....
もはやそこに音楽はなく
遠雷だけが
Erosの扇をひろげていた
regretの沼にむかって
日常の仮面が剥ぎ取られるとき
根源的 ....
夕暮れのバス停で
鳥になるの、と
呟いたきみの背には
小さく
ほんの小さく、翼が生えていて
ぼくは思わず
溜め息を吐いてしまった
砂時計の砂を飲み込んで
時を止めようとしたことを ....
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