カナダからやって来た転校生は
ハリウッドスターのようにキラキラしていた
ブロンドの髪に色白の肌
僕は人目で魔法にかかった
I fall in love with her.
....
黄色い菜の花畑
いつも綺麗に咲いている
いつも美しく咲いている
いつも健気に咲いている
夜にも
風にも
雨にも負けず
咲いている
人に必要とされ
人に愛を与えて
人に喜ばれ ....
君を思う
とき
上と
下に
僕は
引かれて
風も冷たく高く高く上り
落下を予感する
ケラの様に深く僕を隠し
浮揚のしかたを知る
地平からすれば同じこと
君から ....
高曇る
淡い灰色の空
ほどよい
緊張と弛緩
パステルで空に
輝く雲を 描いて
金色の輪郭を 希望で埋めつくしたら
そっと 諸天 善神が めくばせをするから
微笑みのなかで ....
地下鉄に揺られています
あなたは今何をしていますか
僕今ちょうど北大路駅
あなたは今どこにいますか
僕が揺れる地下鉄は
君がいるような夢心地
君の笑う顔が
僕の頭の中を巡るよ
....
記憶と夢の中でしか君に会えない
潮風に髪の毛をはためかせ 海の声に耳を傾ける君
何と君に囁きかけているの?
君の命がもう無いことを神様はどう思っているのかな?
ただの運命だとしかお考 ....
「おいしい。」よりも
笑顔が溢れる
アイのコトバ。
2007/03/15
投函したと電話したら
明日、読むのが楽しみです
ホワイトデーのチョコレートも
美味しかったです
と
言われたので
少しは脈があ ....
すべすべした冷たい壁に体を這わせる
赤い唇がささやくようにふるえる
足元に布がまとわりついている
いらないとふと思い
次の瞬間にはその記憶さえ捨てた
窓が無い部屋の中で
白い壁が続く無機質 ....
今まで いろんなカタチで
自分の気持ちを言葉に代えて伝えてきたけど
貴女の前では どんな言葉も 安っぽく思えるのです
「言葉にならない」
そう言ってしまうのは簡単
そ ....
おっこちた
うちゅうのてがみ
昨日の夜は
ずいぶんと
きれいな
星空
それよりも
もっと
ずっと前
おかあさん
うちゅうろけっとで
ぼくは行った
おっこちた
うち ....
西日本の南岸に沿って
多血質の低気圧が北東へ徐行中
だから太平洋側は雨になるでしょう
と気象台は云っている
私道のみぞを舐めまわしたり
....
今じゃプレミアつきの 「命」ってチケット やっと見つけた
ただし片道切符だって 神様って名乗る奴は見せびらかす
苦労して高値で買い取ったのに 選択をどこで間違った?
誰もが自分で自分に期 ....
全てを忘れさせてくれる
貴方
全てを感じさせてくれる
貴方
甘くとろける
背中
感じとろける
耳たぶ
体が貴方を感じて
体の芯が反応する
体が変身する
貴方はきれいだ。
....
綻んでく夢を縫って
繕ってできた別のモノ
こんなのが欲しかったわけじゃないのに
最初だけは上手に縫って
汚れたら切りとった
贋物の綿で埋めた傷口
夢見たこと ....
ゆっくりと前に進んで
「これからも」なんて
きっと歩けないだろう
意味を求めて突き進む若者達
僕もその中に居て
生きる意味を探していた
文章を書いて
言葉を綴り
自分の意思を記 ....
君の夢に 最近僕が 頻繁に出てくるのは
多分きっと 僕の欠片が 君の中に入ってしまったから
あの時 実はこっそり忍ばせておいたんだ
君は気付いてなかったけど
昔の人は 夢に想い人が出て ....
妻が勤めに行ってしまった6時まで独り「公子!」て心に叫びが
僕達は兎の夫婦美味しそうに混ぜご飯を食べる妻を見て
もう一度生まれ代わることあらば蛙にな
ろか雛(ひよこ)になろか
....
今でも覚えてる
あなたの大きくて
暖かい
優しい背中を
今だから覚えてる
あなたの大きくて
暖かすぎる
私には勿体無い背中を
辛くなって
あなたに違う道を歩かせる
怖くなっ ....
使い古した深夜帯から
紫色の空気が、香る
気付かれないようそっと
あたしは息をする
古くなった声は
黄色く傷んで
吐き捨てられていく
あの日の家はどこなの
あの日の声はどこ ....
「だって優しい方がいいもの」
いつかくだらないテレビドラマのなかで女が言った
ドラマ、くだらなかったけどね、
ぎぜんとかいうのもあいとかいうのもおいこした
または、はじめ、までまきもど ....
人
が死んでいる
その足の裏を見ている
べつにわけはない
そこにすわっていただけで
ぼんやり見ていただけで
わけはない
乾燥した足の裏は灰 ....
ちょっと昨日の返事が言葉足らずだったような気がして。
「読み手の気持ちを考える」
これはすごく大切なことで、やっぱりいつも大切な恋人や友人や家族に手紙を書くような姿勢であった方がいい ....
引き攣るように 音
余韻 華やかに消えて
残った間隙 嘘のように
冬の形 凍える頬伝う
色は瑠璃の
星達が朝に帰っていく。
置いてきた温もりが微かに顔を出したように、輝いた
気がした。
星達が朝に帰っていった。
人々は狙いすましたように、朝日を追い抜いて、電車に乗る。彼等がまるでいなか ....
いつもと変わらない椅子席で眺める
連なる街路樹
葉の不規則な動線
石畳の歩道
日の当たりは白く
珈琲の香りで縁どられた窓枠の中に
挑むような口
軽やかな髪で
無造作に過ぎる横顔
....
アネモネの恋の痛みが風に散り
着飾って並んで見てるチューリップ
蒲公英の綿毛に乗って空へ行こう
隠れてもわかっているよ沈丁花
青スミレ君に捧げるサムシング・ ....
鋭く尖った青い薔薇
握れば紅に染まってた
滴り落ちる赤い水
口に含めば鉄の味
次第に笑窪が浮き上がる
狂い始める脳細胞
傷を欲しがるM奴隷
誰かに気付い ....
?.
神経質そうに痩せた手を合わせて祈っている
ひざまずいて
教会の中 ステンドグラスを割ってこぼれる夕日に溶けそうな
白金の髪
俺はその斜め後ろに座って
じっと ....
空から優曇華の雪花がぽつらぽつらと舞い降りてくる
三千年に一度の奇跡がこの世界を埋め尽くす
それは君が無事に成仏できた証拠だろう
君は仏になったの? それともまだ生死流転しているのだろう ....
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