あの林檎が熟れたらはじめよう
不似合いなレスポール、
かついだ少女のアンビバレンス
無常だって歌えるさ。
少女はもう15歳で
恋だってとうの昔にしたし
愛だってとうの昔にしたし ....
憂う雨しとしと泣いている
身に染みいるような
寄生虫(むし)の様
紛う影あの人が近づく
そして通り過ぎる
それだけの人
夢しんしんと
うるさい雪の様に
積もり積 ....
いつかもっと
大人になったら
またあなたに
会えるのかな
もっと心から
大人になれたら
またあなたに会いたい
北海道かぁ・・・
遠いよ・・・
距離も
心も
....
君の口から
当たり前のように
吐き出された言葉に
悔しさが込み上げ
何でもないことのように
かわした自身の言葉に
ひどく
衝撃を受ける
あの頃
言葉はどんなにか困難で
....
うたう
うたわないよ
メールしない
存在しない
声
方角
存在しない
ボクは
安心したかった
全身で
もう
ずっと大丈夫
そんな声を聞きたかった
でも誰も
うたう
うたわ ....
乾いた
木の葉を振り落とし
あなただけが生き延びる
それがあなたに
必要な作業
限られた
冬の季節を過ごすため
信号待ちで
見上げる私の
その
わずかな隙間にも
....
時の流れは砂時計
糸の切れた風船のように
狭い部屋で漂うだけ
今日は朝から誰からも
連絡がない
そんな日も悪くないものだ
しばしの怠惰な時間を背に背負う
曇天の空の下 ....
ねえ…
ここはどうしてこんなに暗いの?
もう、戻れないの?
なんで、私は独りなの?
けしてよ、私なんて。
なんで、生きてなきゃいけないの?
いやだよ、一人なんて、
世界なんてもう見えない ....
心をうばわれた
覚悟を感じた
貴女を胸に刻む
お隣の洗濯物も
そのお隣の洗濯物も
そのまたお隣の洗濯物も
ふんわり今日は乾くだろうと
あったかい陽射しに
目を細めずにはいられない
冬だというのに
春の匂いがするのは
あなたの
洗 ....
中目黒。
都会なんか大嫌いで
ましてや渋谷から二駅のこんな駅で
あんたと暮らすこと夢みてたなんて
ほんと論外。
この5年でこんなに苦くなった。
『思い出は美化される』
あの法則はどこ ....
俺は一人だった
親兄弟は俺を見捨て
友達は卑屈になった俺を疎い
甲斐性もない俺に付いてくる女はいなかった
一人繁華街をうろつき
ぽん引き相手にケンカをしかけ
街を横切る河 ....
思い出す
あの日を、思い出す
遠いあの日を、思い出す
あぁ 今 風に吹かれて
最後に笑った
あの日のことを
最後に道を選んだ
あの日のことを
一瞬に嗅いだ 風の匂いで
心はい ....
もしもあなたが
おちこんで
泣きたい日があるのなら
わたしに愚痴を言っても
いいんだよ?
もしもあなたが
なにかに耐えられなくなったら
わたしをたよってくれればいい。
....
せめて一つだけでもいいからさ
願いを叶えてよ神様よ
不敵に微笑む神の影は
僕を見下ろし踏みつぶした
そんな夢を見て何回目か
消えていく君と僕との平衡感覚
....
「ここじゃあ 夢は釣れないか」
神様はそう呟いて
雲の上をのそのそと移動した
人間界に落とした釣り糸には
申し訳ない程度の『希望』が
ぶらさがっている
神様は眠そうな目をこすり ....
細長い緑の廊下
暗い足音を響かせ
連れられてゆく黒い囚人
彼の手から発する不思議な力
病の男の腫瘍を吸い取り
哀しむ女の涙を拭い
踏み潰された{ルビ鼠=ねずみ}を再び走らせた ....
すぐに腹を立てる。
条件反射の如く。
すぐに忘れる。
様にする。
胃潰瘍が悪化しないように。
だってだって。
バキャらしいのよ。
あらゆる場面で腹を立てるのは。
....
愛する人よ
私は今愛を告白しようと思うのです
物憂い黄昏の中を
あの偉大な日輪が沈んで行くように
私の心はあなたへと傾いて行きます
そしていつしかあなたの愛の中へ
すっかり肩まで浸かっ ....
一粒の雨が傘に弾いて
百匹の蛙になった
百粒弾いて
一万匹の蛙になった
一万匹は
すぐさま姿をくらまして
それっきり雨は止んでしまったから
微かに地面の濡れたところが
....
椿の花が、
吹き零れて、
足踏みしていた、
夜が、
膝を、
抱え込むように、
小さく、
小さく、
うずくまって、
いつの間にか、
シャボンのように、
消えたので、
....
今日もパソコンをいじり
現代詩にアクセスしてる自分がいる
このサイトも友人が教えてくれた大切なサイトである
現代詩も詩を書くって事も以前にも述べたが
日常茶飯事化してきた俺にと ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
....
氷に閉ざされてしまったような
雪にすべてを覆われたような
透明を重ねた白い恋
だれも知らない
あなたも知らない
カタチにならないこの恋 ....
いつもとかわらない朝
私はピアノを弾きながら
ふと
最近使われてないギターに
目がいき
手にとって
音を出した
「チューニングが合ってないじゃん」
バカみたいに
一人でしゃべ ....
存在理由 存在理由
唱えれば唱える程
不思議な言葉
「君が僕のすべてだったら」
そうさりげなく独占欲を呟くあのひとも
「音がないと生きていけない」
とあわててヘッドフ ....
花瓶の中の水曜日は
ゆっくりとながれてゆく
水のように透き通って
ざらついた日々が
回覧板にぶらさがってる
今はビニールの袋に音もなくおさまっている
でもそれも
ちりぢりになった ....
所詮
俺は凡人
大衆の中で
埋もれていくだけ
教科書には
載れないし
新聞にも
載れないし
雑誌にも
載れないし
テレビにも
でれないし
誰も俺を見てないし
ほらほら
何も ....
電車が大都市のビル群を
抜け出すと同時に
車内に閃光が走った
乗客はすわ核爆発と
その場に伏せ
椅子の陰に身を隠した
しかし十人ほどは
....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
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