声を聞かせて
何も言えず
全てが見えなくなる前に
あなたが見ている
感じているものが
すべてじゃないと
早く気付き
....
ねぇ 今君は何を見てる?
同じ月、見上げてるのかな…。
でも なぜだろう。
窓から見える月は
寂しそうに独り光ってるんだ。
泣いてくれた君を
僕は忘れる事なんてでき ....
その一言でダムは決壊した
思い出もキスも濁流に流された
親指は最後の決断に踏み切れず
携帯とにらめっこしたままだった
眠れない夜が蓄積すれば
ワガママは理性を押しのけてくる
....
シャボンのロケット ピンク色ミサイル
ミント味のキャンディー 華やかなシーズン
気分はソニック あざやかなビーチパラソル
気分はソニック さわやかにKiss Me Do You Thin ....
長い間
独りの囚人は
牢獄の
冷たい石の床上で
両腕を垂らし
立ち尽くしていた
弱い我が身を守ろうと
幾人もの人を
闇の底へ
蹴落として来た
背後の窓から ....
わたしはうさぎになって
寂しさを抱いて、眠った
よく晴れた朝を迎えて
腫れぼったい瞼に苦笑いを零す
鏡に映る姿は
うさぎというより
醜い何かで
涙が眼球を傷つけていく
ことん、と音がし ....
いつでも不安な保安官
銃でぱんぱん撃ちまくる
悪党がいれば悪党を撃ち
善人がいれば善人を撃つ
ぱあんぱぱんと撃ちまくる
おかげでいつもひとりぼっち
こちら孤独なビリー・ザ・キッド
....
プラットフォームのうえで
学生が夕焼けにさよならしてる
桜色の空の真ん中では
ぐるぐるトンビが廻ってる
ぼくは君がくれた
読みかけの詩集を閉じて
琵琶湖と比 ....
「詩人は地上を歩いてる」
なんて思ってる人は大間違いで
かれらは地表の{ルビ一寸=ちょっと}ばかり上で
虹をこしらえている。
今日は君が診察に来る日だ
医者である僕が患者なんかに恋していていいのだろうか?
神様は恋愛は自由だ と教えてくれたので いいとしよう
君と僕とは年齢が50も離れている
君から見れば僕 ....
子供達は
頭の大きさほどのばくだんを抱え
海辺にたどりつくと
次々とそれを投げ込んだ
ことごとく不発のそれは
波に飲まれ
海はあざ笑った
次はよく破裂するものを持っておいで
....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった
君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
メガネをはずした
わたしの素顔
おとこのひとにはじめて見せた
胸ボタンの間にネクタイを押し込め
腕まくりした。あなたは
同僚を叱咤激励して
そんな。あなたに恋焦がれていた
それで ....
カタカタカタカタ
歩き始めたばかりの幼児が手押し車を鳴らす
母親はその直ぐ後で
我が子を支える為の手を広げたまま
少し腰を屈め歩いていく
坂道に差し掛かりよたよたと
ふらつき出した{ルビ母 ....
中天がはがされて かぜがそよぎ
ひかりがささやくなか
菜の花の祝祭であでやかさを奏でる
休耕田の一郭
透徹した「気」の感触
混濁した「血」の ....
■ 毎日の色んな事を大切にしたいと思う
■ 書けない事ほど恐いモノはない
■ hirari hirari 舞い降りた花びらを見て 雪みたいで綺麗だねって微笑んだ君
■ 眠りを貪り ....
「春のはじまりに」
春のはじまりに
ぼくらいい気になって
待ち合わせをして
薄着過ぎるままで
ふたりで桜めざした
*
始めのうちは
すこし肌寒いけど
これ ....
蝿が鼓膜に飛び込んできた
耐え切れず馬を送り込んだ
喧嘩はいつしか粗探しに変わり
言葉の刺は鋭さを増してゆく
ていうかその台詞何百回目?
耳たぶに蛸が噛み付いてきた
千切ら ....
あいつとの想い出を すべて塗り潰したい
記憶の改竄を 密やかに行いたい
本当の終幕を 君の手で引いて
あいつと行ったケーキ屋に突入
苺タルトを美味しく食べて
君の楽しい話に ....
夜道を歩きながら歌を歌っていると
うろ覚えの歌の同じ箇所ばかりを歌っていると
家々の迷惑を考えて小声で歌っていると
歌を引き継ぐものがある
正しい歌詞で歌い継ぐものがある
玲瓏たる美声で ....
歯車の一員として
歯を食いしばり
グトッと堪えて
鼻をすすって
水の流れに沿って
時に流されてゆく
花は萌え
天気も良い
タンバリンの音
水がポトリと落ちる
エンジンを切り ....
晴れきっている
閃光が停止してる
この路上から垂直に
そのぶちまけられている幾多の天井の上に
切り欠けている
せいかつ
の片側たち
半身の動物園
豆の木 ....
ここで泣き叫んでも
貴方には届かない
ねぇ、私たちどうしちゃったの
本当に、私は貴方がすきなの?
たくさん、たくさん
考えるの
以前までの私たち
たくさん、たくさん
考 ....
ゆきどけの朝日へさえずる小鳥たち
薄情なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
無礼なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
きっとみんなわかっちゃいないんです。
愛や ....
晴れた空はすがすがしいね
透きとおるアオは
憂鬱な気持ちも吸い込んでくれるから
でも雨降りも嫌いじゃないの
シトシト雨は
時間をゆっくりと進めてくれるから
....
?.
木曜日に最後の晩餐をして
金曜日に くちづけられて
磔にされて 血を流して 死んで
三日後に もう一度生まれる
手のひらには穴が開いたままで ....
なおちんは特別
愛媛弁をしゃべる元高校球児で
いつもにこにこして豪快に笑ってる
馬鹿みたいなトコもあるけど
好きなことには一生懸命で熱い
時々輪を離れてひとりでタバコを吸って ....
あたしの髪はピンクブラウン
ドライヤーは嫌いだけど髪をなでられるのは好き
あたしのツメはスカルプチュア
この意味おたくクンに分かるかな?
あたしの靴はピンヒール
足がだるくても背 ....
蠅がブンブン
飛んできた
蠅って
腐った食べ物とか
死体に群がるんだよね
私も
もう死んじゃったのかな
虚ろな目で
辺りを見回す
閉め切って
色々な臭いが
充満した部 ....
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