春風の中に立ちすくむとき

となりで泣きながら踊っていた彼女をおもいだす

ごめんね ごめんね

最後に聞いた彼女のことば

愛を手に入れるという表現はおかしくて

「愛 ....
悲しかった

ただ悲しかっただけだった

人を恋することは良いことだが

恋をしてどうなる

その恋がみのるみのらないは

運任せ

恋は本当に自由気ままに

舞っている花 ....
一月前 
長い間認知症デイサービスに通っていた 
雷造さんが88歳で天に召された 

だんだん体が動かなくなり 
だんだん独り暗い部屋に置かれる時間が多くなり 
ある日ベッドで瞳を閉じて横 ....
詩人として
めぐりゆく季節の中で
自然の恵みを享受し
自分の生命を実感する。

詩人として
愛あふれるこの世界で
夢あふれるこの世界で
自分の存在を実感する。

かけがえのないその ....
夏に金魚を掬った。
冬に金魚は死んだ。
悲しかった。
八本目のアイス棒が庭に立てられた。

剥げかけた朱色の腹を浮かべて水に浮く、浮く。
元から死んだような目はさらに光を失い、失い。

 ....
母である前に 人です
女である前に 人です
陽子である前に 人です

母という 人です
女という 人です
恵子という 人です

母としての 幸福
女としての 幸福
直美としての 夢 ....
君は自分に春が来ないと思っているね

恋に破れ
傷付いて
泣いている

僕も自分に春が来ないと思っている

自分に嘘をつき
彷徨い
不安に震える

君の心は
人を思う心は
 ....
  バニラアイス


  一番星

{引用=
         クラスのみんなとプラネタリウムを見に行った。
         隣に座ったボブがそっと手を握ってきて、星を
       ....
天上から
光の粒がおりて
みち満ちてゆく
ときは、春

天から与えられたのは
生きる力と活かす知恵

朝露を唇に
 目に触れない透明な息
両の手で
 肌に感じる柔らかな息
目ざ ....
春風にそよぐ{ルビ枝垂桜=しだれざくら} 

青空に響く{ルビ鶯=うぐいす}の唄 

{ルビ我等=われら}は{ルビ童=わらべ}

肩を並べてさくらを唄う 



  * 第一詩集「 ....
私には孤独がない

あなたが
孤独と呼ぶものは
ただ
声を求めてる

くちびる 重ねても
あなたの孤独は変わらない

私には孤独がない
私はもう
ここにはいない

あなたが ....
僕の足元には陸地がある
足の裏からじりじりと広がってゆくこの陸地は明らかに僕のものだ
陸地は遥か彼方から何かしらの交点をいつしか引き連れてくる
それは君の陸地であり彼の陸地であり、誰かの陸地であ ....
今日はことりが一日中泣いていたのでいい一日だったろうおそらく世界のどこかでいいことがあったに違いない。わたしもこうしておんがくがかけるのでよいことだろう。うそがあったに違いない。きょうとうそとはどっか .... 君が僕を見知ってくれてたから僕の心は輝いている。

君は僕の事をどれだけ知ってるの?
僕の心の数だけ迷いはしないだろうね。
夢から覚めたような顔の君に・・・
僕から話しかけてちょっと ....
やまびとの散文詩―断片9

青白い炎でゆらぐ教会のなかで、わたしたちは、
旅をする黒だけの簡素な衣装を羽織った
右眼が見えず、右手が無い一行が、一心に祈りを捧げながら、
すすり泣いているのを ....
たかがでは済まされない地平線に
ひとり佇み
夢は夢のままで
あるべきことを求められ


目覚めのときは何時も
偶然を装っては
ありのままの姿を
目の前に突きつけてくる


くる ....
ありのままの心で生きていけたら
どんなにいいだろう

危なっかしくても
ぶきっちょでも
心のままに生きていけたら
どんなにいいだろう

そんなことを思っているうちに

最終電車が出 ....
水にからめとられて 息が出来ない
さらさらと流れる 誰かの筆跡

ペン先はゆらゆらと空を泳ぐ

閉じる 光の残像
まあるくあかい、光の玉つぶ

顔を上げれば

広がる  ....
今こそマロンチック!
  目ばゆいほどの色艶
  見るとグリーン
  感ずるとコハク色

  歓喜の晩餐
   テーブルの下、
    
   一人っ子は孤独に眠りおり
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った

夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
光と暗黒の中間点には
雨の差し込む隙間もない
密閉された空間があって
そこから
たった一本の セイタカアワダチソウが
吹いてもいない風に
反応、それを折り取ろうとしている
いっぽんの 手 ....
世界には悪があるはず 目に見えないが凄く巨大な
しかし僕らはどうだ? まともな武器も持っちゃいない
    勝ち目は無い はじめから
   銃器があっても 勝ち目は無い
 歩きなれた靴を履 ....
プラチナだとかダイヤだとか

そんなもの要らない

欲しいのは…
たった一つの確かな“言葉”

アナタの喉を通り私に向けられた
私だけの言葉

ただそれだけ

ただ それだけ
 ....
すっかり眼が冴えてしまったので、昨日は夜更かし。
聞こえてくる音がやわらかいなと思ったら、雪が降っていた。

まっしろー。
寒い寒い。


真夜中3時、空がやけに赤い・・・
何? 大地 ....
きみがきみを吐きだそうと くるしむあいだ
ぼくにできることは 背中をさすってあげることくらい
うすい膜にくるまれて 吐きだされたきみが
またつぎのじぶんをは吐きだそうと のたうちだしても
ぼく ....
キッチンでは妻の脱皮が始まっていた
手伝われるのを拒むように
かつて僕が愛撫したことのある皮膚を
ゆっくりと丁寧に脱いでいく
新しい箇所は少し湿って
しわしわしているけれど
やがて ....
    少女を見たら
    壊れてしまう



{引用=

             冷凍のストロベリー
             沸騰したミルクパン
             バ ....
春を待ちきれず
同棲を始めたと喜んでいた貴女は
近頃、思い悩んで
すっかり痩せてしまっていたという
(僕が、よう怒れへんかったからかなぁ
お父さん、つぶやいて
肩を震わせる

一週間前 ....
蛍光灯の下に籠を置いた
中にはキミの好きだった花を入れて
黄色いガーベラ

あの日からキミを失って
戻ってくるはずもないキミを
毎日こうして待ち続けている
いつでもキミを
すぐに受け入 ....
ぼくたちは囲みの中で

放牧されて

笑いあったり

助けあったり

殺しあったりしてる

放牧されてるにすぎない

ことを

自覚するのと

してないのと

どっ ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春風_- 七尾きよ ...自由詩3*06-3-27
花粉も恋も大流行!- こめ自由詩606-3-26
雷造じいさんへの手紙- 服部 剛未詩・独白13*06-3-26
詩人として- RYO自由詩106-3-26
金魚- 時雨自由詩4*06-3-26
- yaka未詩・独白4*06-3-26
@春- 貴水 水 ...自由詩106-3-26
夏_に- ふるる自由詩5*06-3-26
みどりの子- LEO自由詩6*06-3-25
幸福。_- 服部 剛未詩・独白7*06-3-25
鳥になって- umineko自由詩7*06-3-25
陸地- 黒田康之自由詩306-3-25
今日。- すぬかん ...自由詩206-3-25
夜明けの道- YAMA ...自由詩106-3-25
やまびとの散文詩(三)- 前田ふむ ...自由詩4*06-3-25
夢の殻- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-3-25
@電車- 貴水 水 ...自由詩306-3-25
「白いワンピース」- hiyoku自由詩2*06-3-25
今こそマロンチック!- じょうじ自由詩106-3-25
「喪失アメーバ」- 木賊ゾク自由詩506-3-25
天女- 阿麻自由詩13*06-3-25
タナトスは笑ったよ- 木賊ゾク自由詩2*06-3-25
一番欲しいもの- 朱華自由詩1*06-3-25
いつも少しずれてしまう- 三浦謙樹自由詩106-3-25
そろもん(リフレインの話)- みつべえ自由詩406-3-24
味噌汁- たもつ自由詩606-3-24
ミオ- ふるる自由詩5*06-3-24
早春のレクイエム- 佐野権太自由詩9*06-3-24
ガーベラ- AKiHiCo自由詩206-3-24
朝のうた- はなびー ...未詩・独白3*06-3-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214