人とは半分獣だ
 争いを起こす
 心は刻々と移りかわる

 感情 情熱
 生きる力
 感動 経験
 生きる力

 狭い路地ですれ違う人々
 場合によっては
 運命の出会いか ....
 ミタクラヤシン
 
 ネイティブアメリカンの挨拶だ
 意味は君と私は同じルールの中で
 生きている仲間同士なんだよ
 仲良くしようと言う意味だ

 この言葉は人にも言うし
 植物、動 ....
静けさに
包まれて夜は
雨はとどまっても
星はみえない梅雨の空

肌の湿りは
空が落とした夏の皮膜
それとも重ねた体温
外灯が滲んで見える

青く蒼々と
今を映すその目に
私の ....
朝が死んだ と
夕飯時に連絡があった

その時の晩御飯はカレーだった

私は一晩じっくり寝かしたカレーが
好きだったので
とてもショックを受けてしまって
あぁそう
   ....
初夏の暑さが永い眠りから目を醒まし
地上暮らしの人々を焦がす

赤や黄色のピーマンが八百屋に並び
肉屋さんでは安く国産牛が売られている

こんやはかれーにしよう

と、母は娘 ....
誰もいない放課後の学校で

光り輝く廊下の先の

太陽が差し込む窓から

僕は身を乗り出して

野球部の練習風景を

ぼんやり見てるだけ

汗水流してただボールに

向かっ ....
赤いくちびるの、艶かしい呼吸の高まりが、
耳元をかすめ過ぎて、
世慣れた顔のひろがりは、穏やかに浮かび上がり、
成熟した夏を秘めた、
落ち着く若い寡婦の頬をかしげて、
経験にさばかれた甘い水 ....
嗚呼 線香花火
叶わなかった約束事

逞しさでもって駆けた夏
きらりと残り火

何も奪わない恋だった
駆けっこみたいな関係性

風化しない
約束の言葉は

大事にしすぎてはいけ ....
母は
随分と老いたけど
声は変わらない

母は
もう私に「早く早く」とせかさなくなったけれど
私に「早く」とせかされる

母は
なぜか私よりスタイルがいい
ちょっと癪だけど
ちょ ....
空白の空間に立つ彼の前には、
「{ルビ0=ゼロ}」の文字が浮かんでいた。 

「0」に足を踏み入れ{ルビ潜=くぐ}り抜けると、 
そこは社会に出て間もない頃の職場で 
七年前の彼が先輩達に囲 ....
私のホームページのゲストブックが荒らされてゐる。
毎日のやうに、扇情的なメッセージが書き込まれる。

荒らしよ。
三州生桑HPのゲストブックには、元々書き込みが少ないので、正直なところ、ちょっ ....
空っぽの部屋にあいた穴
どうすることもできず
漆黒の淵にむかって
ネズミ除けスプレーを乱射する

重たい空気の隙間には
大海原が広がっているらしい
とろける月が沈む地平に
植物の茂った ....
君が飲んでる紙パックのジュース
一口もらったら
甘くて溶けそうだった

空になった紙パックのとりあい

私が捨てるから

なんて
ずっと喧嘩していれば良かった
それで良かったのに
 ....
空が欲しい・・・・って
ずっと想ってた
 

薄暗い部屋に
頑なに独りいる時も
 

さらに殻にこもって
傷ついた翼を
縫いつくろっている時も

 
空 空 空
歌うように ....
 競争世界にポツリと置き去り
 僕なんていなくても世界は回り続ける

 幼き頃から学んだ教訓
 傷つきながら
 涙をこらえながら
 自分の無力をかみしめながら
 惨めだけど生きること ....
( 窓の外から聞こえる
( 鳥の{ルビ囀=さえず}りと共に目覚める朝 
( 全ては「無」へと消える  


毎晩 
枕は「夢」をのせている 

閉じた瞳 
繰り返す寝息 
空っ ....
ソーダの泡のような微睡みのなかで
懐かしい とても懐かしいその面影に出会った

記憶の深くに留めようと
すればするほど
表情は淡くなる
ならばこの夢でだけ覚えておこうと
思い切りこころを ....
孤独と
孤立、の構造って
多分
光学異性体 みたいなものね』

台詞を、
あっさりと置き去りにした彼女は
いーちゃんって 鏡ね』
と、評して
孤独を携帯に写し取った

最 ....
撃ち落す
画面

落下
すると
何も書いていていない真っ白なポスターが
街中にあふれ

ついで、一斉に剥がれ落
           ち            
白いものは激しく
 ....
 ギラギラ輝く太陽
 川原の公園の草原の上で
 日光浴をする

 純白な太陽
 透き通る青空
 真珠色の雲
 緑に輝く草原
 天を舞うひばり

 太陽は容赦無く肌を焦がす
  ....
もう
やめようと思うんだ

あとから
あとから継ぎ足して

言い訳ばかりが増えていく


関係代名詞のような生き方
 
 
 
 
銀色のスプーンが
光の粒を跳ね返した

口の中で
あまい蜜がとろけた


風鈴は唄う
生暖かい風と共に
夏の訪れを


甘酸っぱい味は
去年と変わることなく
この季節を物語 ....
宝探しをしようか
長い影の伸びる帰り道
長い髪を夏風に遊ばせて君は
少し目を細める微笑みで
子供みたいな提案をした
その話の続きはなく
会話はぷつりと途切れて
また君は楽しそうに風の中を ....
午前三時を時計の針は少し過ぎる
雨の音が雨戸を叩き
一人身の僕を起こす
「遅刻しないように」と余計なお世話してくれます

目覚めは少し不快だけど心地良さも在る
六時に遅刻寸前で起きるのとは ....
約束だよ
毎日
ほんのちょっとでも
いいから

私のこと思い出して

できれば
あなたが誰かほかの
女の子と話す時

ちょんちょん、って
肩をつつく
そんな気配を感じてくれた ....
詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく

詩になれなかったぼくが
水溜りに転がって
ぼんやりと
道行くサラリーマンに踏み潰されるのを待っている

 ....
{引用=「夏の思い出」}
うつくしい足は流れに浸されて思い出の澄む初夏の温泉



涼しげなうなじを一輪緋の色の鼻緒つっかけ見つけよ花火



小さき子手綱もないのにばしゃばしゃと御 ....
どうしてこんなところに
ジグソーパズルのピースが落ちているの
まるで「迷子にならないように」と
どこまでもどこまでも続いている

いつもと同じ帰り道だけど
きっと誰かにとっては、 ....
わたしは 常時(いつ)も香っていてあげよう
発酵した 上質のワインのように
ふわふわ ぷかぷか
君たちの家に 漂っていてあげよう
「わたし」を嗅ぐだけで 毎日君たちが
ああ やっと帰って来た ....
眠くて山が降りて来ている

夕立の気配匂いがする

セミの鳴く声

寂しい方へ

通せない

トンボ

ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
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【短歌祭参加作品】「なっちーのおとめちっく☆ぱらだいす・夏」- ふるる短歌11*06-6-28
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遠夏- 曠野未詩・独白206-6-28

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