旅先で母親に背負われた赤子から
青梅を貰ってきた
長く握々されて熱くなった梅なんか
欲しくはなかったけれど
どうしてもやるというので貰ってきた
いらなくなったからじゃない
奴らは一番好 ....
涙を2つください

1つは自分のために

1つはあの人のために

こんな深夜にすみません

いえ、ハンカチはいりません

注文は以上です

こんな深夜にすみません
階段を降りてくるものは
オバケだけではなくて
できたてのおやつを目当てに
降りてくる人類の営みのような気もして
それが文化だと
中学生の時
教頭先生から聞きました。



 ....
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
雨の降る夜の路地裏を 
酔っ払いの男は一人
鼻歌交じりに 
傘も差さずに歩く  
涙色の音符を背後に振り撒いて

雨は降り続き 
路上に散らばった音符は濡れて 
よろけた男の後ろ姿は  ....
人々が漏らす{ルビ溜息=ためいき}で 
街の輪郭が{ルビ歪=ゆが}む土曜日の夜 

場末の Bar の片隅で 
翼の生えたアダムとイブの人形は壁に{ルビ凭=もた}れ 
虚ろな瞳で古時計をみつ ....
 茜空が僕達を照らしてる
 きれいなオレンジ色に映るボールを
 投げては受け
 受けては投げ
 
 弟と家の前の路地で
 夜の帳が降りるまで
 キャッチボールをしていた

 やがて味 ....
パソコンが
空っぽの箱に見えてしまったら 
部屋の明かりを消して 
Tom Waits の「GRAPEFRUIT MOON」を流そう 

グラスに入れたぶどう酒を{ルビ喉=のど}に流せば 
 ....
UFOが見たい

ハムサンドが好き

聖蹟桜ヶ丘が
すねる

電車の台車は
運転する毎に
ゴトゴト音を立てる

あきれたボーイズの
ように
ふざけたい電車は
ゴトンゴト ....
懲りずにまたお昼寝をしてしまったので
また哀しい

夢を見ていたことも
気が付けば
今日の昼はとてもさむい

一羽の黒い鳥が
窓の外で縮こまっているのが見える

「じゃあ、これが最後だね。」

携帯の奥、
凍るような一言

中々出ない一言を振 ....
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった

まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ....
 秋に装飾され始めた街角に立つ君は
 凛々しく軽やかでその髪を風にまかせてる

 ルージュもつけない唇は
 すれ違う人々の視線から逃れられない

 風が舞うとき 
 君まで舞いあがりそう ....
絶える昨夜が静かに終わって
それでも、紡ぐ言葉が見つからない
明日の羽音がまだ見えるのは
踏み込む足が力強い、から
ほら、世界はこんなふうに明るい

ドアが開くと、大勢の人が流れていく
 ....
気がつけば雨は冷たく

手は
冷たさを感じて

少しだけ傘を強く握る


気がつけば空は暗くて

陽は
光をしまい

月へとその日を譲る


虫たちが音を奏でて

 ....
150億円の借金を抱えて
華厳の滝に飛び込んだら
借金が重すぎて
華厳の滝の
滝壺の
水が溢れて
日干しになった
カワガラス
クイナ
セントロニクスのプリンター
関係ないじゃんとい ....
 白紙の紙の上には神は宿っている
 どんな色にも
 どんな言葉も
 その白い世界は受けとってくれるんだ

 時には失恋の詩を
 時には季節風情を
 時には魂の知恵を

 書き手を紙と ....
小首をかしげて 鳥が
私の胸のあたりを
ついばむ
私は
驚きで声も出ない

鳥は
よくわからない
といった風情で
私の
腕をついばみ
ひょい、と脚に移って
ついばむ
小首を
 ....
 
山里深く
美しい女が独り
淋しく庵を結んでいるとの噂を聞きつけ
伊達男や
誇り高い益荒男どもが
我こそはと
鼻孔をうごめかせつつ尋ねて行ったが

その度に女は
こんなときを ....
金太郎飴を舐めんなよ
ヤツは世界最強だからな
金太郎じゃなくて金太郎飴がだぞ
どこを切られても平気な顔して
いつまでも若々しくて
最後の最後まで全力で生きている
歳を取れば取るほど誕生日が ....
会社


会社の顔を汚すなと
上司に言われた
僕に顔は

いらない





未来


40年後の
僕の顔
今のこころが作り出す





レジェ

 ....
嫌な夢を見た

意識がぼんやりして現実へ戻ろうとする

でも頭も体も重くて動けない

また眠りの世界へと渡る



そしてまた嫌な夢を見る

何度となく繰り返し繰り返し悪夢は ....
巌に一列に並んで
暮れなずむ彼方に見入つてゐる鵜よ

さうしてゐれば
見えなくなつていくものが
現れてくるとでもいふやうに
水平線を見据える鵜よ

こんなにもひしひしと迫り ....
 
 鈴虫鳴くは秋の風情 

 戸惑いのなかで耳澄ます
 
 慣れつつあるも不甲斐ない

 一人の時間に埋没し

 ときめくことなどないけれど

 嵐のような 日々は過ぎ
 ....
僕の中には
ゆかしい枯野が広がっていて
いつも日が当たり
おいでおいでをしている

そこには死んだ母や姉がいて
昔飼っていた猫やアヒルもいて
みんな愉しそうに輪を作って踊ったり
 ....
このひとつぶに幸いあり
このひとつぶに不幸あり


不ぞろいに置いたそのつぶを
くちびるに含んで夢を見る
あのひとのくちづけを
あのひとのかんしょくを


私の恋はいまだ熟さない
 ....
見渡せば沢山の木々
沢山の丘を越えた その先の先
沢山の花が咲く 沢山の野辺がありました

昔はそこで わんわん子供らが
泣いて 笑って その傍らに
とりどりの花ゞが 楽しげに
風に歌っ ....
「死にたい、いなくなりたい」

私はナイフを握りしめ

青白く光るナイフに滴る血をぼんやりと見つめていた

私は何度となくそのナイフで

自分の手首を切りつけていた

「自分がわか ....
片手をかざして遠くを見る
いつだってこの街は光の渦
目覚めるたびに生まれ変わり
すべてが新しくなって行く

この両腕に抱えている
悲しい思い出はみんな捨てて
窓を開けて そして飛ばそう
 ....
音のでないパソコンに
たぶらかされて10分
バスはなにも告げずに出ていった
足のない靴下が、履いてゆく脚がない
道路には穴が開いている
雨が降っている
水が貯まって、光っている
足跡を忍 ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青梅の幼子の手にあまりけり- 杉菜 晃未詩・独白13*06-9-18
a_restaurant.- ささやま ...自由詩4+*06-9-18
無量大数- あおば未詩・独白6*06-9-18
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
雨の夜_- 服部 剛未詩・独白10*06-9-18
堕天使達の夜_- 服部 剛自由詩11*06-9-17
キャッチボール- 山崎 風 ...自由詩806-9-17
恋文_〜Tom_Waits_を聞きながら〜_- 服部 剛未詩・独白7*06-9-17
背高のっぽの赤ん坊- あおば未詩・独白4*06-9-17
日曜- 松本 涼自由詩306-9-17
窓の外の鳥- 月山一天自由詩606-9-17
白の質量- umineko自由詩13*06-9-17
秋のステキな時間- 山崎 風 ...自由詩4*06-9-17
言時雨- 霜天自由詩306-9-17
early_autumn- ささやま ...自由詩2*06-9-17
無量大数- あおば自由詩7*06-9-17
神と紙- 山崎 風 ...自由詩306-9-17
ついばみ草- umineko自由詩7*06-9-16
山里の女- 杉菜 晃自由詩11*06-9-16
金太郎飴の正しい食べ方- 新守山ダ ...自由詩1606-9-16
顔_その3- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-9-16
逃れられない夢- ajisai自由詩3*06-9-16
列島の鵜- 杉菜 晃自由詩8*06-9-15
後悔のない道- 山崎 風 ...自由詩306-9-15
鍵よ_出て来い!- 杉菜 晃自由詩4*06-9-15
葡萄の夜- 石瀬琳々自由詩17*06-9-15
独りぽっちで咲く花あれども- きりえし ...自由詩6*06-9-15
天使の救い- ajisai自由詩3*06-9-15
青空- 未有花自由詩7*06-9-15
ドライバー- あおば未詩・独白5*06-9-15

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