太陽の素顔が見たいなら
ここに来るがいい
ただひとり来るがいい
そしていつまでも
地平線をみつめるのさ
今は夕暮れ
心まで夕日色
果てしない夢追いかけた
あの頃がよみがえる
布団だか
地べただかわからなく
倒れこみ
かいだ匂いは
金木犀

嗚呼
わたしは

それだけで
しあわせ者だ
一人部屋に佇む

冷蔵庫の機械音に混じって

窓の外から虫の声が聴こえる

それ以外音は聴こえない

静かな夜だ



ぽつんと椅子に座っていると

何だか世界の中に一人 ....
桃の産毛がこそばゆいので
黄昏は早くやって来る


桃の実を齧ると
甘い果汁が口なかに広がって
心をほわんと幸福にしてくれる
この愛らしい実のように
私もすこしは
やわらかくなったか ....
 港


港には

船ばかりか

多くの鳥が

入港してゐる





 夏蝶


夏蝶は

すーと

日の果てへ

吸ひ取られていつた



 ....
 唄声 


曙光が
窓ガラスを割つて
侵入した

籠の鳥が
砕け散つたガラスを
呑込む

ガラスは
小鳥の胃の中で
金平糖になつて溶けていき

それからといふもの

 ....
コスモス揺らめくかの丘に
 置き去りのままに鐘が鳴る
なにも言わず別れた日さえ風に鳴らされ
君は今は誰かと
 夜に沈むのでしょう
  明日は晴れです
君なしで始めた暮らしが
君な ....
 ささやかな快楽と引き換えに
 悪魔に魂を売った男がいた

 垣間見せる仕草には
 気付く人には気付く冷たいベクトル

 遠くで
 どこか遠くで暮してみたい

 街では全ての人が看守 ....
 
泣かない強さが欲しかった
 
あの日君が去った日から
目薬以外流していない
 
平和な優しさが欲しかった
 
あの日君を蹴飛ばした日から
サンドバッグ以外殴っていない
 ....
雨で頭も体も重いから

今日は一日眠って過ごそう



ピンクのタオルケットを

頭から全身被ったら

まるでピンク色のさなぎの様

中から見る色もピンク一色



 ....
願いは祈りになって
祈りは涙になって
涙は刃になって
刃は人になって
人は願うことが出来る
雷鳴が轟き滝の様に雨が流れる深夜

その子はこの世に産声を上げた

喜ぶ父親や親族もなく

母親もこの子を産み落とすと

力尽きてなくなってしまった

この子は一人ぼっちでこの世に ....
風が みえる。

小麦畑が 風の かたちに
なぞられて ゆく・・・

{金色=こんじき}の波は
ささやいて いたのに

なぜ、 わたしは
ささやかなかったのだろう 君に・・・
愛を ....
青空と風と光と・・・
さうして夏はやつて来た
麗しき少年の日々よ
君の白いうなじを光らせ
駆けて行く あの鬱蒼とした森へと

君の涼やかな瞳が笑ふ時
・・・それは光に似てゐた
君の白い ....
ほほを桜色に染めた
小町娘が夜道をすっすーと横切って

午前零時の散歩
{ルビ映日果=いちじく}の葉に反射する
コウモリの声
超音波時計に刻まれた
わたしは悲しみに冷静でいたつもりだった ....
 花の枝


夕景の中
もの思ひに沈んで
俯き歩いて来ると

花の枝が
通せん坊した

朝出掛けるときは
なかつた

―花の枝―

それが夕方
出現してゐる

天使 ....
それでも僕は君を愛していたいと願った

ただ、それだけのこと

窓に流れる光を眺めては
ため息ばかりを吐き出していた

恐ろしいほどに静まり返った胸を
恐ろしいほどに高まった ....
死体になることも出来ない
朝の、調子はどうだ、と聞かれても
貝殻になりきれない私では
考えているからと、通り過ぎるしかない

美しくありたい
ほんの、時々でいいからそう思って
張り詰めた ....
二十代の頃から
わたしの思考回路はストレスに負け気味で
いつしか心療内科のお世話になり始めた

抗鬱剤 抗不安剤 精神安定剤 入眠剤 など
とりどりの薬に身を任せているのが常となり  ....
彼女は二度、嘔吐して、蒼茫とした死者の距離を巡る。
傍にいる三毛猫は、
笑っているテレビを見つめて、溜息をつきながら。
(イラクから自衛隊が撤退するそうだね。
(おばあちゃんはね―。戦争は大嫌 ....
夏の夜に
いくつもの太陽を揺らすひまわり達 
仕事帰りの疲れた男に 

 わさ わさ わさ わさ 

大きい緑の手のひらを振る 

日々の職場では 
密かな善意を誤解され 

  ....
何もない

私の中には何もない



かつて私の中にあったもの

一体何処へ消えてしまったのか

どうして失くしてしまったのだろう

あんなに大事なものだったのに

私の ....
南向き・角部屋・駅まで5分
大学まではなんと2分
鉄筋コンクリート造のマンションで
流行の耐震強度もアスベスト対策もお墨付き
お家賃6万9千円
東京の真ん中で、この条件なら奇跡的なお値打ち価 ....
?.

あなたを
あなたのすてきなところを

一日
大切にする

あなたを
あなたの汚れたところを

裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
母さんは言った

雨が降るかもしれないから
傘を持っていきなさいって

少しくらい濡れてもいいと思った

朝起きたら
神様に祈りなさいって

仕方がないから祈った

理不尽があ ....
あなたは手慰みの指先で
わたしの身体をくるくる回す
言いなりになんかならない
と思ってはみても
あなたにだけは嫌われたくなくて
股関節の痛みをこらえ
アンディオールのポーズを取る
(わた ....
 正直者はバカを見る世の中
 それでも自分に嘘をつきたくないのだが

 蜘蛛の巣のように張り巡らされた友人関係
 一人をたてれば一人がくさる
 本当のことを話せば諍いがおこる
 修羅場はま ....
三ヶ月の月日がたったら
僕を食べておくれ
きっとうまい具合に熟れて
おまえを喜ばすことができるだろう
何だって!食べたくないだって!
嘘を言うのじゃないさ
おまえはいつだって舌なめずりして ....
朝に
林檎がもがれる


それは
太陽になり
風になり
私のもとへとやって来る


おはよう
ごきげんいかが
と はにかんで


さくりと
歯に当てた
ほのかな酸味
 ....
ぎしぎしと影の中から

不気味な音が聴こえる



何かが私の中で芽生えようとする

予兆なのだろうか



私は闇に引きずり込まれたくはない

光の中に在り続けたいん ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ- 未有花自由詩7*06-9-22
それだけ- 蒼木りん未詩・独白1306-9-22
強くなれるさ- ajisai自由詩4*06-9-21
桃の黄昏- 石瀬琳々自由詩10*06-9-21
港__夏蝶__闘鶏__……_- 杉菜 晃未詩・独白7*06-9-21
唄声___花の枝__岬- 杉菜 晃自由詩5*06-9-21
花咲く丘で- Rin K自由詩22*06-9-21
幸せレストラン- 山崎 風 ...自由詩506-9-21
porker_face- れるむ自由詩106-9-21
ピンクのさなぎ- ajisai自由詩9*06-9-20
リピート- Mélodie自由詩306-9-20
一人ぼっちじゃない- ajisai自由詩3*06-9-20
小麦畑に咲いた星- Lucy.M.千 ...自由詩6*06-9-20
青空と風と光と・・・- 未有花自由詩9*06-9-20
刹那の星- こしごえ自由詩17*06-9-20
花の枝__岬- 杉菜 晃未詩・独白6*06-9-20
in_the_end- れるむ自由詩206-9-20
トーン- 霜天自由詩1106-9-20
えびちゃん- 銀猫自由詩10*06-9-20
遠い手__デッサン- 前田ふむ ...自由詩14*06-9-19
ひまわり仏_- 服部 剛自由詩17*06-9-19
空虚- ajisai自由詩4*06-9-19
alpha__101号室〜クラクション〜- コトリ自由詩5*06-9-19
あなた- 水在らあ ...自由詩76+*06-9-19
傘が要る- ささやま ...自由詩5*06-9-19
ラヴなステーショナリー_その2- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-9-18
嘘でもいい- 山崎 風 ...自由詩406-9-18
デザート- 未有花自由詩8*06-9-18
林檎の朝- 石瀬琳々自由詩17*06-9-18
ソーラーパワー- ajisai自由詩3*06-9-18

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