この赤い空を見て
あなたは何を思う?
この星空を見て
あなたは何を思う?
この雨雲を見て
あなたは何を思う?
この稲妻を見て
あなたは何を思う?
私はね ....
夜、高台に吹く風は
ほどよい冷気と湿り気を帯びて
ふわり
汗ばんだ髪をすり抜けて
着古したスエットを撫でて
僕の涙をもさらってゆくのです
「昔、イカロスという天 ....
オレンジの三日月が
細やかな雨を降らす頃
私は屋根の上で
うさぎを探している
時計仕掛けの空は
星を降らしながら
ただ、じっと
佇んでいる
床に落ちている苺は
まだ ....
晴天のあくる日雨の梅雨景色恋にもにて色美しき
淡い空に
洗いたての
真っ白な
服を干したら
羨ましくなりました
わけもなく
ただ
地球の純粋が
朝日の当たる
マンションのベランダで
昨日の祈りで
天界へと返した霊たちに
伽羅の焼香をする
ミネラル水とミルク入りコーヒーを添えて
また 暑い夏がやってきます
あの日のよう ....
抜け殻になっていい?
退屈してたけど
面白いかもなんて
完璧なんて
程遠いのに
とまる事が
怖くなって
影ふみ遊び
繰り返して
いつの間に
日が暮れて
抜け殻 ....
いかんせん空は青いから
涙の色を隠してしまうんだ
すこぶる赤い夕焼け空なら泣いてもいいかな?
清涼剤が必要なくらい
熱い熱い熱い地球を冷ますのは
「一滴以上の何か」
心に ....
2007/06/20
さて今日は、
この辺でお開きと致しましょうと
缶蹴りをしたつもりの鰹節の鉋に蓋をして
戸棚に収めてニルバーナー過程に入り ....
色褪せた壁に守られている
懐かしい匂い
ぼくはその匂いをかみしめながら
坂を駆け上る。
水びたしのカフェが
あなたと出会ったテーブルに
傷痕を残す
何かといえば
鉄塔がさえぎる ....
あなたの腕で
眠る今日
明日も続けば
梅雨の日だって
幸せなのよ
一
寝息をたてている。
親父も最近、まるなったな。
福岡に住んでるとき、
一晩かけて車で京都に帰ってきて
舟岡山で大文字をみるのが毎年夏休みの楽しみでさ、
兄弟三 ....
{引用=
【 お読みくださる前の諸注意 】
1.これは北大路キョウコさん(誰?)へ贈る詩です
2.男性の方は「キョウコ」の部分を好きな女性の名前に変えて
女性の方は 御自身の御名前に ....
晴れた空
熟れた唇
赤々と
染まりて人を
惹きつけやまぬ
からっぼのグラスに注ぐ赤ワイン街の夜景が微かに浮かぶ
灰色の大気に支配されたこの世界は
狂気の如く廻り続ける。
それはまるで
角のない{ルビ賽子=サイコロ}のように。
答えを導き出すこともなく、
宇宙の隅で停止することもなく、
誰かの ....
夏至の日に
キャンドルナイト{ルビ流行=はやり}だし
ニヤリと笑う ロウソク屋の子
遠雷を過ぎると
帰ってきた
黒目がちの
鬢、
振り返る
灰の空に
メイル待つ
戸惑いの時が詰まって
蝶が風を舞う
オレンジの雫
ピアノの囁き
花が咲き乱れ
パキラが育ち
エアコンの下
アイスを食べ
お昼寝の時間
ギターを弾き
ポップを歌い
楽しいひと時
友達から電話
朝日を浴びた
午前のビルは眠る
ホワイトカラーは忙しく
陽のすがすがしい建物を行きかう
日々新しい計画をその通りに実行する
神経情報が生き生きと色彩豊かに
インターフェイスに表示さ ....
いとしいあなたの指
夜風はやさしく撫でる
小船は浮く
あなたは帆になりゆく
街の明かりはまだ
眠らないで見てる
星は咲き乱れ ほら
あなたの髪に降り注ぐ
これからふたりでき ....
ひとつの想いが
なぜか こむらがえりする
紋白蝶と日傘が舞いはじめる
梅雨のなかやすみ
遠くでうかびあがったなにかが
かげろうとなって近づいてくる
....
桜の小枝にかえります
ほのかに色づいては
失うそぶり、の
はかりごと
お逃げなさい、と
ともる影
うなずく首は
まだみじかくて
黒の
とちゅうで
染 ....
強さの羽根が一本、二本
折れては生えてを繰り返し
今もまだ輝いている
弱さの羽根は思いのほか丈夫で
だけど君には見せられない
わたしは強い女でありたい
もし、本当に
本物 ....
夕焼けになって
曇り空も夢の中ね
大丈夫だよ
あたしたちは寝不足気味の眼をこすって
それでもここに居ていいみたいだから
明日は晴れるよね?
永遠なんて信じてないから
変わ ....
空には雲がありません
海には波がありません
街には心がありません
川には魚がおりません
野原は何処にもありません
私が知っているのは
小さな飲み屋と
一杯の酒の味
それが全てなのです。
ステンドグラスが光る
クラシカルな部屋で
私は無言のまま
珈琲を含み
ケーキを頬張っている
鏡張りの壁に
もたれ掛かる身体は
きっと、もうすぐ
溶けてしまうのだろう
....
ひとつのボタンがあります
ボタンの横に
「このボタンを絶対押してはいけません」と書いた貼り紙が
押してみたくなりませんか?
人間とは「 やってはいけない 」と言われれば
....
家が潰れた
潰れすぎて
十億年が経った
その間にあなたは
一年弱の間優しいまま
安寧に完成した
いつしか石と花で
あなたの家は
いっぱいになった
そんなこともしらず私は
....
欠落を隠すのは、詩人に非ず
じっとしているそこのあなたよ、
ひとしきり震えた後、その後悔を夜の海に葬り去れ
去れ!
月明かりの美しい夜に、深い幻を作り出せ
流れはじめた後悔は、どこへ流れ ....
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