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隣に座った旅人に
何処に行くのですかと聞いたらば
にこりと笑みを返された

なんだかそれがとても
尊い物のような気がして
私もご一緒していいですかと
たずねた

旅人は笑って首を振っ ....
空は逆さになる
深い青の世界から
固い白黒い世界へ
重力は私を手離さない
頭を
手を
身体を
足を
離さない

結局逃れられなかったのか
最初から逃げる気がな ....
うら暖かい光が降り
桃色の桜が吹き荒れる
積もったら
何を作ろう
だるま?
かまくら?
さらさらと崩れ落ちるね
そこに在ることを拒否するように
崩れて消える

ね ....
みどりいろの家に住んだ
みどりいろのぼくたちは
みどりいろの生活をした

みどりいろのご飯を食べ
みどりいろのベッドで
みどりいろの夢を見た

ある朝起きてみると
ぼく ....
良い人たちが国を造った
とりあえずの法律と
良い人たちだけの政府を造った
僕らはその人たちに
従えばそれでいい

悪い人たちは
殺してしまえばいい
良い人たちは口をそろえ ....
花粉少女は飛んでいく
一人の女を取り合うが故
多数の男の遺伝子乗せて
花粉少女は飛んでいく

二本の腕と二本の脚
一本の彼女が持たない巨大なもので
未完成な昆虫たちは
五 ....
規則正しく等間隔に
連なる車

まるで
親子のように
親戚のように
連なっている

本当は
どこかの一族みたいに
見えるけれど

車の中の人々は
お互いを ....
同じ干支が二度繰り返され
私は何人の顔と
すれ違っただろう

美しい顔
怒った顔
そして何より
醜い顔に

話すことなく
息を交わすことなく
ただ
すれ違っ ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう

あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
思考は止まる
必ずや止まる
故に
動く
動く
動く

思考は巡る
いつかの果てへ向かい
巡る
巡る
巡る

チクタクチクタク
誰が考えたかは知らない ....
歓喜は無限に
君にとってぼくはなんだいと尋ねた
無限は歓喜に
気の利いたことは言えないよと言った

歓喜は少し悲しかった
それを見た無限は
君にとってはぼくはなんだいと尋ねた ....
朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす

照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける

光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく  ....
雪が天命を授く様に
空よりの言の葉を乗せ落ちる
拾い集める結晶の断片を
つなぎ合わせて見る伝言

手にした物は自由かい
虚ろに消える毎日かい
解けて消える私の伝言に
答え ....
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの

薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの

料理 ....
無口な男がもてる時代は
もうとっくに終わったかい

遠くを見つめて
佇む姿は
もう飽きたかい

一瞥すれば寄ってきた雌たちも
今では面白い奴が
好きなんだとよ

 ....
黒いカラス、黒い羽
世界の果てを見に行こう
神様は死んじゃった
つまりは神様は存在していたと言うこと

足跡を残したぬかるみは
ほどよい弾力で有る限り
アタシの痕を残しつづけ ....
今日は夕陽がきれいから
明日はきっと晴れでしょう

朝には霧が立ちこめて
蒸気で喉をやられそうになっても
明日はきっと晴れるでしょう

そして今この場所は夜だから
きっと、 ....
憂う雨しとしと泣いている
身に染みいるような
寄生虫(むし)の様

紛う影あの人が近づく
そして通り過ぎる
それだけの人

夢しんしんと
うるさい雪の様に
積もり積 ....
残りの生の
カウントダウンが始まった朝に
目覚めるとそこには無限がいた

大きな黒い影が
部屋を重い色にしたけれど
今の私にはそんなことはどうでもよかった

ただ側に誰かい ....
きれいな物はなんでも好きよ
雪が積もった時の睫毛や
私の口づけを求めるときの
少し荒めの白い吐息は
まるで水蒸気の妖精の舞

歩いた後にほわっと匂う薫りや
私を抉るときの指の ....
アタシが出会った無限は
大きな声で歌を唄ってた
どこの国の言葉か分からないけど
とても優しい音だった気がする

素敵な歌声ね
よかったらリクエストしても
いいかしら

 ....
昨日久々に出会った無限は
疲れ切った顔をしていた
巨大な影を携えて
途切れ途切れの息でこう言った

歴史はどんどん積み重なるだろう?
例え世界が有限であったとしても
時間は永 ....
ぼうぼう山の狸が言った
そっちの煙がくさいから
こっちも負けじと火を付けた

乾いた木々が燃えていく
嗚呼燃えていく燃えていく
これであんたの山の煙も
気にならなくなった
 ....
ぽえむ君さんのなかがわひろかさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隣の旅人- なかがわ ...自由詩8*07-5-8
重力の愛- なかがわ ...自由詩3*07-2-27
花吹雪- なかがわ ...自由詩2+*07-2-25
みどりいろの生活- なかがわ ...自由詩3*07-1-7
良い人の国- なかがわ ...自由詩14*07-1-5
花粉少女- なかがわ ...自由詩2*07-1-1
連なる車- なかがわ ...自由詩4*06-12-31
千の顔- なかがわ ...自由詩2*06-12-31
みずへらし- なかがわ ...自由詩11*06-12-30
思考の舞- なかがわ ...自由詩4*06-12-11
歓喜と無限- なかがわ ...自由詩2*06-12-7
DAY- なかがわ ...自由詩6*06-12-5
雪葉- なかがわ ...自由詩3*06-12-1
リソウ乙女- なかがわ ...自由詩9*06-11-30
スヌーピーの多弁- なかがわ ...自由詩8*06-11-29
黒いカラス- なかがわ ...自由詩6*06-11-28
明日の音- なかがわ ...自由詩3*06-11-28
東京- なかがわ ...自由詩9*06-11-23
有限者と無限- なかがわ ...自由詩5*06-11-17
美しき物- なかがわ ...自由詩8*06-11-17
歌と無限- なかがわ ...自由詩1*06-11-16
無限- なかがわ ...自由詩4*06-11-14
タヌキ- なかがわ ...自由詩4*06-11-13

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