吐く息が白く凍える
いつもの帰り道
僕たちの毎日に
最後の冬が訪れた
コレを乗り越えれば
また春がやってきて
新しいたびに僕ら
翼広げていくんだね
そんなことを考えたけ ....
私は悪魔に生まれたかった
その羽根も
肌も
服も
心さえも
すべてが真っ白で
穢れのない
神の慈愛と
人々の敬愛を
一身に ....
理屈じゃないんだ
理屈じゃ割り切れない
それを恋と呼ぶのは
間違っているのだろうか
あの瞬間に
あの言葉に
....
氷壁からは北風の怒号
密林からは原木の咆哮
荒地からは枯葉の乱舞
吐息は此岸ののりとに変わり
のりとは彼岸の呪いとなって
真っ黒になった耳かざりを震わす
そしてタナトス ....
朝起きるとボスだった
眉間に深い皺が刻まれていたが
特に不満があるわけではなかった
煙草をつまんで深々と吸い込む
ブラインドはない
のでカーテンから覗く
何ということのない休日の朝が広 ....
耳の奥が痛いくらいの無音
僕の中の心臓 ドクドク
ふと見上げた夢の中の朝空
僕の目の前に はらはら
ひんやりとした雪の妖精達
張り巡らされる五線譜
舞い降りる沢山の音符
空の音楽はい ....
目覚めると。針のように細い雨が
全てを彩るように 濡らしていて
僕の頬が 濡れているのは
きっと この雨のせいだ。と 自惚れてみる
再生を告げる雨は 停滞する僕に そっと そっと降 ....
あのころ、私と彼女は高校生だった
彼女はとてもかわいかった
ちょっと低めの身長も、いつも笑っているのも、みんなかわいい
友達が「小学生から成長してないんじゃな ....
青空の下
あいつは笑っていた
猫をいじめて
「楽しい」って言いながら
灰色の空の下
あの子は泣いていた
人に蔑まされて
「助けて」って叫びながら
この差は何?
青空の下で ....
激しい音を秘めたまま、きみは大人になるのかと
僕はいつも問いかけてきた。
一体何を、きみに贈ればよいのだろう。
僕がきみに残せるものは…かすれたこの言葉だけだ。
大人気ない、大 ....
あなたと私の距離は
うすべに椿
あなたが振り向くと
私が立ち止まる
そんな静かでもどかしい関係
あなたの穏やかな黒い瞳に私が映る
迷子のように泣きそうな顔をして
私は私をじっと見ている
....
夢の中でも 君を好きな 僕がいた
僕らは空を飛べないんだって
小4くらいの時から知ってたよ
ウルトラマンになりたいって言ったのは
普通の子どもを演じるため
最後には全て忘れてしまうなら
それが明日でも大差無いは ....
針のあなに
糸をとおす
磨硝子からにじむ
光のあわい
しずけさ
のおくのほうから声がする
……わはわをたまわる)
柔軟にしなう
わたしの呼吸をなぞるのは
失われた かなしみ
....
君を抱き締めて眠りたい
僕は君のいない空洞を抱えて横になってる
なんだか本当に君を抱いているようでとっても気持ちがいい
君の膨よかな胸元が深い空洞を埋める
君 ....
漁り火が漁船の真ん中で燃えている
ほうらもうすぐ魚達が集まってくる頃だ
投網は十分前に投げておいた
暖かい光に師走の魚達は引き寄せられてくることだろう
腕組みをして魚を待っているおじ ....
ムンムンだ もう
狭い山道に俺はいま 立っている
工房からの帰り
ひとりひとり
ぶつかりそうに
すれ違いながら
笑って
ほほえんで
あいさつする
俺も同じよう ....
トラブル続きの僕を支えてくれたのは
一度縁をきったはずの友人だった
初詣にトラブル事に巻き込まれません様にと
願を掛け何度か神社に足を運んだ
神様と宗教は信じていな ....
苦しいからもがいていたんだよ、悪い?
雑音が多すぎて耳をふさいでいたの
だからあなたの言葉なんて聞こえてなかったわ
缶コーヒーをぐっと飲み干して
かっこよくくしゃくしゃに潰した ....
月の光があまりにも透き通っていて
中にいる兎が見えなかった
心が開きそうで怖いの
構えた矢が届かなくてもどかしいの
どんなにつらい話でも
貴方を想いすぎたせいで
夜 ....
ねぇ
あなたがすき
って、みんなの前で示さなくちゃいけないのかな
あなたの前でだけ
可愛い女の子でいることは出来ないのかな
わたしの笑顔は、あなたに
わたしの言葉は、あなた ....
手紙を書きます
あなたのために
今日起こった 様々なことを 便箋に
何枚も 何枚も
日記ではありません 手紙です
あなたにだけ 伝えたいから
でも あなたに 宛てて 投函するこ ....
嗚呼 きみがいる
今日も
明日も
明後日も
あと17日
あと2週間とちょっと・
池にホースが浮かんでる
死んだ蛇みたい
そこに小鳥が二羽とまって
水草をついばんでる
それの起こす振動が
波紋をゆっくり広げてくよ
穏やかな音楽みたいなその響きは
....
{画像=070219164910.gif}
流れ落ちるだけの空虚な時の水を
この手でせき止めてはみたけれど
やはり指の間から
少しずつ滲み出してきて
乾いた瞳を潤した
あなたの陽だまり、に
包まれていたことを ....
僕だけ泣いても
世界は回り続けるんだ
{ルビ狂々狂々=クルクルクルクル}・・・
そして無差別に夜は明けて
無慈悲に太陽は照りつけ
火照った肌をあやすように雨は降り注 ....
私は「生命維持活動を停止せよ」という意味の例の「○ね」という言葉が好きではないので、以後は「停止せよ」で表したいと思います。
●どういう気持ちで言っているのか
私が初めて生でこの言葉を聞い ....
それでも人は幾多の過ちを
乗り越えてここまで来たんだろう
それでも人は躓きながらも
果て無き道を駆け抜けて行くんだろう
消さないで 小さな炎でも
負けないで 確かな光を
....
いつもキミは毅然と
肩で風を切って歩いていく
キミの碧い目は
まっすぐと前を
揺ぎ無い未来を見据えて放さない
キミが言葉を発する時は
頭の中でよく考察した
....
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