感謝する気持ちを伝える事の重要性
それを伝える為のスピーチを彼女は行っていた
それに昔聞いた一つの話を思い出した私
世界のどこかには
ありがとうと言う事は無礼だという国がある
そこで彼女にそ ....
昼下がり 制服少女 横目見て
ちいさきいたみ よぎる冬かな
日の光で目が覚める
時計は正確な音を刻み
私はいつものようにお湯を沸かす
全てはいつもと同じ
ただ心が苦しくて
大好きな紅茶の味も
ちょっぴり苦い
連絡をすれば
笑顔で来てくれ ....
書けない御題を
前に置き
50題を歌にして
大きな声で歌うんだ
歌がなければ詩でも良い
大きな声で読むんだよ
大嫌いなあんな奴
お前のかあさんでべそだと
大きな声で叫ぶんだ
....
あなたをすきになって
ことばにできないおもいをしった
あなたをすきになって
きもちのおもてとうらをしった
あなたをすきになって
しらないわたし ....
影が動いた
はじめまして、と
永遠に動くはずのなかった影が
信じる心など、とうの昔に捨てきった
祈る心など、とうの昔に燃やし去った
頼る心など、とうの昔に腐敗し消えた
哀しむ心 ....
そうだ
あたしの右側にだって
風は吹くんだったわ。
風はずっと
左ばかりを流れるものだと
すっかり
あたしはずっと
風の隙間で生きてきたの
そんなことさえも
....
たっぷりと綺麗なお湯を張り
たぷん、とそこへ身体を潜り込ませた
暖かな気持ち良さが
ほんのり心地よい
綺麗な
本当に綺麗なそのお湯を
手で掬ってみると
遠くの飢えたいの ....
闇夜
勇壮なる雷雲
其の塊は 他のかたまりの上に
覆い重なりては 雄々しく上昇し
其れらのうねりは なぜか荘重なるものを
醸し出している
(其の荘重さにたじろ ....
おばばから聞いたお話
ちょっと根暗な少年のお話
昔々あるところに それはそれは暗い少年が居たそうな
毎日毎日考えることは悪いことばかり
{引用=皆、俺を嫌ってる。
明日死ぬ ....
窓のむこうの
樫の木のむこうの
こがらしより むこうの
空が染まるのをみた
はずなのに いま
なにもみえない
窓はかすかにくもり
樫の ....
遠い視線につらぬかれた夢のゆらぎに
ことりのさえずるこもれ日がそよぐ
おおきなまなこの
星夜のような瞳が
瞬きはせずに
宙をみつめている
しろい肌には
翼がしずかに舞いおりていた
....
いつだって君はそうなんだ
本当は塩ラーメンが食べたいくせに
なんでもいいよと答えてみせる
そのくせ
味噌ラーメンを食べたあと
必ずこう言うんだ
塩ラーメンが食べたかったのに
アイ ....
いまだ冬の
凍える朝にも
こぼれる陽光の一筋に
穏やかなる日和を思い
目を細める
匂い召しませ
息つく春を
太陽が真上にある頃
お気に入りの空き地の隅
子猫一匹 丸まって眠ってた
少し離れた所では
猫が一匹 死んでいた
子猫が起きそうになって
僕は急いで隠れた
しばらくして目覚めた子猫 ....
カーテンの裏に潜んだ結露を
指でなぞると
するすると雫は流れ落ちて
行き場のない小さな水溜まりは
冬の外気と人の温みのあいだで戸惑っている
わたしはうっすらと冷えた指先を持て余しながら
....
始まりは何処からか
喩えれば欠けたパズルのピース
風に飛ばされて
均衡が、なかったことになる
そんなある日が訪れることを
支配者は知らない振りをする
砂上の楼閣は初めから
そう、あっ ....
わたがし
夏祭りの日
君に逢う為だけに並んだ
君と話すためだけに並んだ
....
お前は笑っただろうが
俺は世界一周旅行を100円で行こうとしてたんだ
お前はあきれただろうが
俺は月に立つことができたんだ
お前は聞こうともしなかっただろう ....
誰もいない
鳥の声もせず
花粉ばかりが熟れて
待ちわびるのは
ただ明日
−季節外れの福寿草が咲いた朝に
眼を閉じていたいんだ
烏
その眼は遠くが見えるから
口を噤んでいたいんだ
烏
叫び声はしわがれているから
太陽は今日も低 ....
夕焼け空を見て
胸に何かが込み上げる
少年はそれを言葉にできなくて
とりあえず 叫んでみた
ふと我に返り 辺りを見回す
恐らく あの空より赤い顔隠して
家まで走って行った
....
あまりに授業がつまんないから
後ろの方の席で
寝たふりしていたんだ
そのうち授業も終わって
学級委員の相馬君が
「起立」って言って
みんなの立つ音が聞こえてきた
それでも ....
自分さえよければいいのだと
平気で人に投げつけるナイフ
一度ささったナイフはなかなか抜けない
みんなが幸せならそれでいいと
心をこめてつくってあげるシチュー
一度飲んだシチュ ....
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる
私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて ....
今年は開眼の年で早く長い冬から抜け出したい
今年の抱負で仕事が出来るように祈ったが
現実の世界は厳しいものだ
今年こそ春の訪れを期待しているが
開眼の年にしたい
....
『ヨーイドンッ!』
した瞬間に全力でこける。
全力出した結果なので正解。
でも後ろの人に後頭部を踏まれたので不正解。
『グチョッ!』
新品の靴で吐き捨てられたガムを踏む。
他の誰かが踏 ....
言語野の示すとおりに書きなぐり 殴るかわりに三行半を
言語野の示すとおりに書きつづけ 前腕内に嫌気呼吸を
言語野の示すとおりに書きつづり 文の終わりに I love you を ....
まっしろな世界が
360度見渡す限りの地平線が
この広いのか狭いのかわからない空間で
私は立っている
位置はわからないけど立っている
足のつま先にマッキーで自分と平行に線 ....
虚ろに見える太陽と
しらけてみえる箒星の大晦日
除夜のねだけが遠くから
「時空」のかげを撫でている
としつきをいとおしむ悔恨がこだまする ....
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