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はやい
から

きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
だからたとえば犬のように
白黒でしかものが見えていなかったとしても
濃淡の薄れゆくところ
色彩の変わるところが
あたらしく欲求がなりかわるところで
ぼくが輪郭と呼んでいた ....
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて

 ....
建築物の皮膚が

剥がれていく隙間に

君の片目が見えたら

棘を映しこんでいるから

真っ白になるまで燃やそう

それは緑色で 右か左か

どちらの目なのかわからない内にも
 ....
舌がある
それで君を舐めようか
冷えた舌先が触れるとき
君の肌で
どんな音がするか
固まった
ちいさな
ちいいさな結晶が
溶ける音がするか
こんなすこし暑い季節なら
しゅと
音が ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた

   *

  夏の水門に置き去りにされた犬が
  鼻をなめて
  水の流れを嗅ぐうちに
 ....
曇った空に手をかざす

指の上をアブラムシが伝い歩いてる

ちいさな六本の足を動かし

三十何度かのからだ指の上歩く

人差し指の先のほう

小指の付け根

指と指の隙間

 ....
こんな
晴れすぎているから
隠されてしかるべき一つの
ほんのちいさなことさえも
道路のうえ
黒すぎる影のせいで
焼けて
見つけられてしまう

かつて
日焼けしない手で
ただ赤くな ....
駅までの道を雨の中歩いていて
改札に入ろうと財布から定期券を出して手に持って
けれど指からすり抜けて濡れた道路に落としてしまって
だから拾おうと僕はしゃがんで
水の流れるアスファルトを爪で引っ ....
―半眼 仰向けにソファからガラス棚の中へ

帆船模型の帆が擦り切れる様を想像して、視線を窓外に移せば
季節の欠片がもろもろと崩れながら天気雨に縫い付けられていくところだった
中庭の、陽の当た ....
*プラットフォームから

色とりどりの屋根が遠く連なって
その上を目を細めてなめて
果てに一本の灯台を見つけて喘ぐ

夕刻でも陽は照りつけて
灯台は
小さく真っ白に
発光して ....
街灯で
ところどころ熱病だ
この道では
駐車場まで
浮かされて

君 という名前を僕しか知らなくて
僕の名前も君しか知らないだろう
それが夜の景色の中で
電柱の隙間で影を重ねている ....
海が黒いね
ひび割れているの

それはあの大きなタイヤだけだよ

もうずっと
さっきあなたが
持ち上げて
少しだけ転がすまで
倒れたままだったね

ひび割れるまで

ほら海の ....
+四杯目から+

 店の一番奥に大きな真っ黒なドアがあって
 それはちょっとやそっとでは動かせそうにもないタンスで蓋をされてる
 さらにはドナセラなんたらとかいう幸せの木の鉢植えでカムフラージ ....
バルサミコソースが複雑に酸っぱくて
関係ないのにあの汗の味に似ていたからって
ああもうぜんぶだめなんだとフォークを置いた
まったく大げさな話だ
こうやって一日中町をふらついたあと
溶けた飴で ....
水溜りは空を映しこむだろうが
さして時間も掛けずにそれは乾くだろう
ことに街中ともあれば路上に水がとどまる事はない


  *


汗をかいている
背中の汗の珠を
そのふくらみを想 ....
地下鉄はきらいだ
そとは暗い

こんな朝に
あいさつを
したいのに

 *

このうすいからだの皮膚に

染みだしたような

うわずみのような感情が潤んで

それを掬おう ....
1997
ひらいているのか
ひらいてないのか
ラムネの瓶から転がりだした目で
すべての皮膚が内側からはちきれて
剥かれた/剥いた
滲む赤い体で
そのひとつの透明な血袋が
なににも触れな ....
噴水の仕組みがわからないから
それはもうじっと見ているしかできなかった
一定の水が噴水の中にはあって
それがどこかで汲み上げられて
吹き上げられている
そして落ちて回る
それくらいはわかる ....
飴玉を噛み砕くように
その{ルビ皹=ひび}のはいりかたのように
割れてしまうのは
誰で
何故なの
五月だ
熱くも冷たくもない
こんなふうにあるだけの季節に
遠いからうつくしい
空はそ ....
取り違えられた

色の壁
名前を聞かれて
「青」
と答えてしまう

投げた
配水管の中に
あいまいな
猫が
右目がつぶれてしまって
横たわっている
弧を描いたらしい
血が ....
ピンクの透明なライターを
すかして落ちる電球の光は
穏やかな菱形にゆれていて
口をあけてすごした何百回の夜を
あくびなみだのふるえにも似て
思い出させた
夜の路地を行く人々は
人々
だ ....
ここに
銀色のエンジンがあればそれと

あと太陽の動きのような一時間半があれば

ぐるりを周りきれるほどのちいさな島
四方からの潮風にさらされ続けていて

そこで何本もの縄を編んではほ ....
熱がある

からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
 寝汗


小さく ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして

世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして

もうあと何件かの民家を越え ....
太陽    なのか?

がのぼったまんまだ

もう ずっと

ぐっしょりと潤んで


乾かして

からからに

ぼくらを

見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ

 ....
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ....
たとえば僕の場合それは
初めて
しり あった

というやつと
つめたい汗を皮膚に浮かべながら
五月
間延びした地方都市のなかで
その延びきったらへんで
道がすこしだけ
ほんの少し ....
{ルビ円=まる}く
操作場に日が満ちて
白く

陰影を見開きに

分けないので

水が貯まっていくように
温度は上がっていく

畳のめが潤みはじめ

いま
から
あのとき ....
晴れきっている

閃光が停止してる

この路上から垂直に

そのぶちまけられている幾多の天井の上に

切り欠けている

せいかつ

の片側たち

半身の動物園

豆の木 ....
ぽえむ君さんの水町綜助さんおすすめリスト(62)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 水町綜助自由詩27*07-7-9
八月の輪郭- 水町綜助自由詩2807-7-7
猫缶- 水町綜助自由詩1807-6-29
東京- 水町綜助自由詩807-6-26
触れること- 水町綜助自由詩29*07-6-22
渡辺によって- 水町綜助自由詩8*07-6-19
アブラムシ- 水町綜助自由詩12*07-6-16
小石- 水町綜助自由詩16*07-6-16
定期券- 水町綜助自由詩13*07-6-15
余剰の海- 水町綜助自由詩12*07-6-14
初夏の- 水町綜助自由詩10*07-6-14
街灯- 水町綜助自由詩10*07-6-14
- 水町綜助自由詩14*07-6-6
source- 水町綜助自由詩16*07-5-31
sauce- 水町綜助自由詩13*07-5-31
いくつもの_路上- 水町綜助自由詩11*07-5-30
おはよう- 水町綜助自由詩22*07-5-22
黄金週間- 水町綜助自由詩18*07-5-21
噴水の仕組みがわからないから- 水町綜助自由詩17*07-5-21
碧鉱石- 水町綜助自由詩19*07-5-18
真夏日- 水町綜助自由詩30*07-5-9
点火- 水町綜助自由詩24*07-5-2
島_きょうかいせん- 水町綜助自由詩23*07-4-30
- 水町綜助自由詩24*07-4-23
海沿いのまち_なみ- 水町綜助自由詩24*07-4-23
- 水町綜助自由詩24*07-4-17
現象でしかないひかり- 水町綜助自由詩37*07-4-16
余剰の中で- 水町綜助自由詩18*07-4-11
春眠- 水町綜助自由詩15*07-4-9
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