金木犀の香りが漂い
星は落ちてきそうに輝いてる
風が吹き俺達の頬を撫でる
愛撫するように
耳元でお前に囁く
決して遊びなんかじゃないぜ
絶え間なく続いていく命のリレー ....
陽を見て満ちるは誰が思い。
その重きに耐えかね
今、赤く染まり、傾きぬ。 ....
空が誰かのものであって欲しいと思う
できれば、あなたの
すすき すすき かぜのわだち のこして
あなたがいない世界に
意味がないのではなく
あなたが見捨てたこの世界に
あなたは ....
死にたいと言う気持ちは病気
治すべき病です
人は生きる義務を背負って生まれてきたはず
それを途中放棄する権利は選択肢としてあっても
絶対引いてはいけないカードです
死は時々冬の朝の寝 ....
秋
全てが色づく季節
黄色の銀杏
真赤な紅葉
茶色の樹
紫が重なる夕暮れの空
目に優しいカラフルな季節
どこを見ても色があって
ふと、切なくなる
....
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと
おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って
....
オート三輪は
とくにダイハツのオート三輪は
蝉の顔をしてますよね
というわけで
ヌケガラも
オート三輪選詩集の
タイトル候補になったのだけど
魂のないヌケガラ
ガラガラと廃墟の中で崩れ ....
少年ピエロがステージ終えて
一人夜道を歩いているよ
今日も上手く演じきった
問題なんて何もないのさ
商店街の裏道を抜ける
街灯の明かりさえ
闇に飲み込まれそうだ
道連れになってしまい ....
海はどこ?
と言いながら
あなたの中で果ててゆく
海が見たい
と言いながら
あなたの中で消えてゆく
海に行くわ
と言いながら
あなたの中で力尽く
優しい光の街灯が
石の ....
遠くて近きもの
君と私の距離
受験までの月日
永遠の終わり
ただ遠いと思っているだけで
本当は
結構近かったりする
肌寒い冬の日であっても
それが淋しい雨の午後でも
探して下さい
一縷の柔らかな陽射し
あなたを誘(いざな)う一陣の
甘い風の香
ふいに足を踏み出して 旅してみたいと思うまで
両方の耳を澄 ....
あなたが
愛してるよ
と言ったときに
わたしも
愛してるわ
と言えばいいのだ
だのにわたしは
もう知らない!
と言ってしまう
それはあなたが
ご ....
例え明日からオンボロの衣服をこの身に纏っても
「あら、大変」
私のミューズは慌てふためく事などなく
世にも麗しいイメージで 私を飾り立てて下さる
なので 私はボロを着込んでも
残り少ない白粉 ....
甘い匂いのする方へ
人は群がりたむろする
決して悪いことじゃないけれど
最低限のルールはまもってほしい
近所にすんでるおっさんが
今日もパチンコで金をすって
金の無心に ....
長調から短調へ
転調する。
笑顔が
もの悲しくなる
体が温かくなる
お茶を飲む
鹿威しの音
鳥が逃げる
着物を着たお上さん
手入れの行き届いた庭
今日の花はサザンカだ
足 ....
地上2階の窓ぎわのカフェ
いまもアナタが目の前にいること
「つかれたなあ」なんて、声をそろえて笑いとばして
いろんなことを思い出してね。
ぼくが知らなかったことも、
ぼくが知 ....
?.
一日中ひどかった雨も小降りになって
窓から見る白樺の木は
ここ最近やっと葉を落とし始め
冬時間に変わって
六時にはもう日が暮れてしまうようになった
公園の明かりは ....
手が悴んで 痒くなった
空は闇に包まれていて
家の光はぽっぽと見えては消える
家の前の公園は
しんと光る電灯がひとつだけ
寂しく山の形した滑り台を包む
私はぱりぱりした唇 ....
旅先の田舎のベンチで
君の名前を見つけたよ
夏子
いつたい誰が 断りもなしに
君の名前を書きつけたりしたんだ
(こんな色褪せた おんぼろベンチの
背凭れに 乱暴な稚拙な字で ....
泣きたい空がそこあった
青い空に目をそむけ
只管アスファルト見つめてた
目の前にコンクリートの階段
一人で登る孤独感
気付けば空は暗かった
空気の色が青臭い
....
それはあの 乾いた美しい青
真っ青な 雲一つない空が好きだ
しかしそれよりも好きな空がある
それは雲 二つ同じものはない美しさ
雲一つない空なんて 本当にそこにあるのか
判ったも ....
苦しい この中 身体の中
辛い この中 頭の中
痛い この中 瞳の中
誰も感じない 誰も私を 抱きしめてくれない
冷たくて 痛い・・・ 痛い・・・ イタ ....
{引用=
ふるふると
ふるるふるると
ふるものにさらされ
森は輝いているのでありました
君は小さな家の屋根に立ち
眼を細め わずかに首を伸ばし
しばらくは光の匂い ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
言えない言葉がある
小石みたいに足元には沢山散らばっていても
こんなに寒い風が吹く夜では
指先の感覚はどこかに飛んでいってしまって
なかなか掴めない
そいつはどうしても言えない
....
何もないところから
何かを作り上げていく
頭の中にある想像が
目の前で少しずつ形になっていく
不思議だね
出来上がったものからは
素直な気持ちが ....
のんちゃんは首をかしげました
(どうちて、うちゅーには、くうきがないの?
神様は、深く息を吸い込み
腕組みをしました
(ねぇ、どちて?
(ねぇ、ねぇ、どおちて?
眉間に皺をよせ ....
毒されたと言うのか
見る目がないと言うのか
君は
どさくさに紛れている
心は足元にあって
首は鞄の中にあって
見つからない見つからない
どこまで腕を這わせても
見つからない ....
さびしんぼうは
自分にふたをして
こみあげる感情を殺し
涙を流さない
自分まで騙している事を
自分で知っている
本当はね
さびしんぼうは
今日も道端のあちこちに
一つ二つと落 ....
兄のように
慕ってもいいですか
あなたの気高さに
ひれ伏したいのです
青年のように目尻を光らせるあなたに
すべての世界を見せてほしくて
あなたの淋しさを癒す水になり
あなたに抱きしめられ ....
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