倒れる
水差しが
ふとしたはずみで指先に触れ
ゆっくりと音もなく
まるで夢のように


倒れる
デイジーの{ルビ花弁=はなびら}が
こぼれた水の上に散らばって
白い沈黙
切なさに ....
南から暖かい風が吹く

北欧のラベルがついたブルーベリージャムの瓶

中身は残り少ない

ジャムは雲のパンにつけて食べた

洗ったシーツがもう乾いている
やまない雨は無いけれど
曇らない空も無いんだね
だから天気予報は当てにならない

明けない夜は無いけれど
暮れない昼も無いんだね
だから光が必要なんだ

悲しいなんて言わな ....
知っていることを知ることで
わたしの輪郭は
かたちを為す
     
そう、
知らないことも同義であるけれど
わたしのどこかが喜ぶように
いつもいつも
知ること、と記している
 ....
記憶の糸は ここから近い


青葉とともに樹齢に添えば 
風の渡りがよくみえる

耳を 
やさしく奏でるように
静かなことばは 
紡がれて


  会えるひと 会えぬひと もし ....
疲れすぎて
風邪引いちゃった
社会的には
タブーなのに

38℃出ちゃった
頭が痛い
体が熱い
ストレスの掛かりすぎ

お袋がお粥を作ってくれた
久しぶりに食べた
急いで食べた ....
コンクリートの壁に
長く続いている雨が
滑らかに曲線の
渇き潤して垂れてゆく
寝息を立てて
ゆっくりと
沈下している灰色に
波動の存在を
信じた午後の
奇妙な光り反射している
アル ....
春はまだ来ない

ここの春は 遠い
そして 一度やってきても 
すぐに表情をかえてしまう

はる という音を発せようものならば
嫌でも 過ぎ去った季節を思い出させてくれる

けれど  ....
春の雪

青空の 雲の隙間より
ひらひらと 降る粉雪

桜の 花びらが
舞い散るような
雪の華

ライトで見ゆる
彩りの雪

冬を忘れ 春を思い出す
雪の妖精

春の光に なごりおしむ

春の雪

 ....
 現実と現実の間 それは夢
 僕は現実と現実を鼻の先 夢を喉の奥に感じる
 現実と夢を物体化している 世界は全て僕の頭の中か
 君と切磋琢磨したい 僕はまだ山の麓にいるのだけど
 宇宙は世界を ....
 僕は君を見ていた 君は夕日を見ていた
 凄い早さで燈黄色に焼けた雲が流れていく 君は美しい
 「この丘、夕日がとても綺麗ね。なんだか心が洗われるよう。海に沈んでいく夕日を見たのは生まれて初めてだ ....
覚えているか、あれは
そう四月のことだ
この街へ来た、電車で来た
覚えているか、それは

都市を走りぬけ
トンネルを抜け、春の中で
ありがちなおぼろげな夢の中で
あぁ、覚えていないこと ....
H2O


H2O
この{ルビ地球=ほし}を巡り廻る旅人
H2O
ぼくのからだにも流れてる



何度も夜中に目が醒めて
冷蔵庫を開けた
ペットボトルのキャップ外し
そのまま ....
東の空が明けるころ
あなたはまだ
真綿の中で眠っている

朝の日のひとすじが
あなたの頬を
さくら色に染めて
はやく春がみたい
と言ったあなたよりも先に
春をみた
出合って間もない頃
キミは言った

人が両手で抱えられるものは
とっても限られていて
だからボクは
守りたいものはいつでも守れるように
つねに片手は空けておく

そう言って手を繋いで ....
こころは
変わってゆく身体から 
出来ているので

たとえば
川の流れから
聞こえる音と
変わらないものです

たとえば
空にあふれている光と
同じようなものです

たと ....
 


 一


日々を連写して
間違い探しをする

遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい

魚は、な ....
バラバラになっていく

そんなことぐらい無能な僕でも

わかりきったことだった

僕が閉じたはずのマブタの裏には

僕だけの星空が広がっている

1リットルの涙が必要いじ ....
細い細い手すりなので
あまり寄りかかると
折れてしまう折れて

そこにおんな一人立ち
ぐううと力込めて見せる
見せて笑う

おとこおろおろし叫ぶ
危ない危ないあ ぶ な い

お ....
真っ暗な 寒さの 
果てに
今 そっと 雫が 
流れる
まるで 今日の 
自分の 心の汗が
ほとばしる 感情を 
裏切るように
禊のように やがて 
大粒となり
傘も コートも 
 ....
寂しさを積み上げた山は
秋の匂いがした

木の実を拾い動物達と話す

寂しさを暖かさが溶かしていく

山がすっかり溶けると
みんな消えていた

残ったのは

痛いくらいにしんと ....
また今年も
お彼岸に会いに行けなかった

「仕事が忙しいから」
「行くのに新幹線使っても半日もかかるから」

毎年同じ理由で行けなかったじゃ済まされない

小さな頃優しかった父も
「 ....
たましい…だなんて
古臭いことばを
ミルクパン
で。どろどろに溶かしたら
ハートの型に流し込む

いつから
だった
かな

球体関節人形の
股間から
生まれてきた。わたし
だ ....
あらゆる意味で
生成流転の日常がいい

今日 新しかったものが
明日 古びてしまう

永遠と思われたものが
もろくも崩れ去る

野性の獣のごとき
機敏な世界

日々が日輪と共に ....
まだ耳に残るあの言葉

呪いのように
脅迫のように
責め立てるように

でも、しがみついているのは
わたし自身なのかもしれない

手放せないわたしの一部
痛くて愛しいあの言葉
猫とジャレる 君がスキ

猫もスキ 猫で遊ぶ君がスキ

猫の手スキ 肉球がスキ プニプニ感 スキ

君がスキ 猫の真似をする 君がスキ

君がスキ 猫よりスキ
 ....
 僕は 詩 というものの縁で、幾人もの友と出逢ってきた。もう会
わない友もいれば、長い付き合いになるであろう友もいる。かけが
えのない友がいながらも、僕等は時に「ひとり」を感じてしまう。 
そ ....
吸い込んだ煙に
肺を犯され


君の存在の
重さや
大きさ

そんなものを
痛感していた






ただ
どこか頭は冷静で

指先の震えだけが
止まらなかった ....
昨日はきみを傷つけたので 
布団にしがみついて
うつ伏せたまま 
闇のなかに沈み 
眠った 


夜が明けて 
目覚めると 
窓枠の外に広がる 
朝焼けの空 
ふわりと浮かぶ 
 ....
街行く人たちの背中に
「半額」シールを貼っても
きっと
ほとんどの人は
誰にも買われやしない
 
買われるのは
外見が良い人
ばっかなんだろう
 
 
クラス全員の腰に
ライダ ....
ぽえむ君さんのおすすめリスト(6409)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
倒れる- 石瀬琳々自由詩17*07-3-20
南風- 曠野未詩・独白207-3-20
「」- 1486 106自由詩6*07-3-20
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風邪引いちゃった- ペポパン ...自由詩10*07-3-20
霧雨のノート- 及川三貴自由詩9*07-3-20
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春の雪- 鈴鈴自由詩4*07-3-20
羨望と氷結の世界- はじめ自由詩2*07-3-20
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92、いつかどこかで- 雨宮 之 ...自由詩6*07-3-20
H2O- ソティロ自由詩3*07-3-20
あした、春- LEO自由詩37*07-3-20
baggage- 三架月 ...自由詩4*07-3-20
こころ- こむ自由詩4*07-3-20
輪廻- Rin K自由詩32*07-3-19
禁断症状- こめ自由詩907-3-19
あぶない- ふるる自由詩11*07-3-19
冬の雨- 天野まさ ...自由詩607-3-19
春は月の裏側に- プル式自由詩8*07-3-19
会いに行きます- 佐山鈴音自由詩307-3-19
IDOL- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-3-19
表層の嵐- アハウ自由詩4*07-3-19
言葉- 海月まり ...自由詩107-3-19
猫がスキ- 北大路京 ...自由詩5*07-3-19
詩友への手紙_〜新宿にて〜_- 服部 剛散文(批評 ...10*07-3-19
中毒- 蓮未自由詩5*07-3-19
「_夜明け_」_- 服部 剛自由詩11*07-3-19
かわれる- 山中 烏 ...自由詩8*07-3-19

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