おさなごの
目線の高さは
たんぽぽ の ほわたの 高さ
そっと 吹いて
あおぞらに
限りない ゆめを 飛ばす
やがて成長し
目線は
志と共に 上がる
スカートの裾 汚さな ....
こらえても ゆがむくちびる ふるふるふる
うるみ零れる おかっぱの髪
パパあげる 玄関先で 待ちわびて
握り続けた シワシワの春
負けないぞー きいろい声は どこいった
頭ならべて ....
フルルフルルと
大地を震わせ
雨が降る
ふわっとむずむず
芽吹いて緑
ちっちゃくても
若芽はやっぱり
イチョウ型
ハンガーの代わりに
お寝坊な樹々の若枝を
ポッキリ ....
ぎゃっと
言って
飛び跳ねたのは
蛙のような男
ひっくり返ったのは
瀬戸物の青がえる
緑の館にすむ者たちがイカレタあとで
笛吹童子が廃品回収にいそしむ毎日
退屈だなぁと
鳥山 ....
あんずの木が
温かい午前の光に
淡く染められている
あんな風に笑えますかと
あなたは訊きましたね
異邦人と呼ばれる彼が
いつまでも私のそばにいられる訳も無く
いらだちと不安だけは
....
ガリガリガリ
潤滑油の切れた
頭の回路
親友さえも
疑ってしまうほどの
罪な波長を出してしまう
一人の夜の散歩
孤独の月が僕を
照らしてくれる
....
切なさが僕の胸をしめつける
反射する想いのベクトル
電池切れの時計のように
僕の心はにぶく重たい
南風はいつ吹くの?
問いかけた空には
少しグレーの雲が流れる ....
あの人は
新しく買った携帯に
最初に着信履歴を残した人
あの人は
微かに触れただけの私の手に
十分すぎるほどの温もりを残した人
あの人は
忘れかけてた恋心を掘 ....
青い思い出
遠ざかる青春の光
理の道
けもの道
タイミングの悪い信号を無視して
となり街のあの娘に会いに行こう
夜の中 孤独に灯る自動販売機
瞳に映る光 ....
月に手を伸ばして
閉じた指を開くの
そうら 見えるでしょう?
指の隙間から
あなたの瞳を刺す色が
薄ら白い色が
小さく歪んだ円が
背を向けたら
伸ばした手も空を切って
細 ....
上手に逃げる事。
時間かかっても逃げない事。
立ち向かう事。
色んな道があるけど、
別に今どれをやれ!と言いたいのではなくて。
その出来事に対して
思い ....
まだ、透明でありたい
と願う
それでも底は見えない
私にも
小さな器に
海を夢見る私は
包まれているのか
包んでいるのか
穏やかな声
温かな手
優しい目
その名を叫べずに
二重にも三重にも
....
忍者のように
美しく
妖しい
魔を呼んではいけない
呪いの言葉で
欲しかったのは、技じゃない
求めたのはその先にある
{ルビ術=すべ}
彼方で
....
そばにいてあげるよ
嫌かい?
そう…
なら 僕は旅に出るよ
会いたくなったらメールして
すぐに帰ってくるから
おみやげたくさんもって
すぐ帰っ ....
僕達に与えられた時間と場所は有限で
その砂場の中で
色んなドラマが生まれてくる
これまでに出合ってきた人
その行き先は知らないけれど
いずれは再び会う気がしてる
....
身支度を整え
今日も出発だ
新しい靴をはいて
ご機嫌だ
仕組まれた偶然
試される時
これまでの生き方を問われる
振り向くことしない
人の話は最後まで聞く
....
ひとつ道を歩いている。
ひとつ道で立ち止まる。
ひとつ道で振り返る。
やはり、ひとつ道を歩くことにする。
なくしものはない。
はじめからもっていなければ
なくそうはずもない。
....
富良野に行こうと思うのさ
もちろん君を連れてさ
そりゃーいいところさ
水色の空の下で
パステルに揺れる
あのラベンダーの薄紫をすくって
両手からこぼれる
光の匂いを
嗅ぎまくりたい ....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね
どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
....
粉々に砕けている銀色の空の傷口から、
降りそそぐ驟雨は、わたしの灰色の乾いたひとみを、
溢れるほど、潤してゆく。
壊れている、遅れている砂時計のなかで
わたしは、眼を浸す溢れるものが涙だという ....
あいされたい
きれいに見られたいと思って
心を宝石で飾り立てても
光の底に泥沼がよどむでしょう
あいされたい
つよく見られたいと思って
心を諸刃の剣で守っても
自らも世界も黒い血 ....
大丈夫
何があっても
そう言うの
言葉の魔法
疲れても
辛くても
大丈夫だから
大丈夫
心も体も
素直に騙される
あなたも
好き
甘い蜂蜜は潤滑油のかわり
溶かして紅茶
....
夜が訪れたことに気づかないでいたら
いつが夜明けなのかわからなくなってしまった
区別がつかない 月は
欠けているのか 満ちていくのか
私の呼吸と 似ていた
{引用=お話と呼ばれる ....
雪が降る
青くて暗い つめたい世界
ゆきが、つもる
世界中の亡骸は声も無く
指を、まぶたを白く埋める
墜落した星の最期のまたたき
時が止まる
ときをとめた
どうか、このまま
声は ....
真っ暗な夜に
かすかに見えるレインボー
夜空であんまり見えないレインボー
孤独でしかない
真夜中のレインボー
かすかに聞こえる歌声は
お前が歌ってるんだろ
そ ....
夕暮れて
暮れなずみ
夕闇に
うちしずみ
静かに
下がっていく
温度
静かに
暮れていくの
音
あなたがノオトをめくる音 ....
レースのような緑だった
君の髪に触れる
やわらかい
なつかしい
君が起き上がるだけでゆれる
緑のような僕だった
「そっとあげるの、たくさんはだめ」
霧吹きでしめらせて
あつい光 ....
春の光よ
降りそそげ
我に
君に
太陽の季節の予感に
この胸の情熱よ
目覚めよ
新緑の風に吹かれる
緑の香り
その頬を
撫でていく
嗚呼 ....
黄色い花が咲いたよ 緑の原っぱに
無数の貴石のように きらっきらっと笑いながら
咲き出したよ
ああ来た やっと降り立ったよ 朗らかな風が
南から柔らかな日差しと甘い香りを引きつれて
やあ 坊 ....
ありきたりの生活に
雲行きの悪い空
何度も何度も
生きることに真剣に取り組んできた
一人でいきること
その無情
無理をして
生きてるけど
どこまでつづく ....
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