僕はまるでお間抜けなピエロ

目立ちがりやで何時も踊っている

陽気な性格で何時もにこやかに踊っている

ある時は自分の家で

ある時は夜のクラブで

ある時はストリー ....
 妹よ
 お前にはいつも迷惑をかけてきたな
 幼い頃はいじめてばかり
 思春期にはぐれたお前を無視し
 大人になっても返すあてのないお金を借りたり
 兄らしいことは何一つしてなかったのに
 ....
「さわさわ(ノ・・)ノ」

「はい!( ̄△ ̄)ノいまのセクハラだと思いまーす」

「(・∀・)でも実は嬉しいんじゃないんですかー?」

「そうでーす(ー_ー)」

「勝訴!!\( ̄ ....
ふたりのあいだに
ふたりのことばがふえていく

ふたりになるということはそういうことだ

いじわるをいうあなたに
わたしが拗ねて「ぷい」ということ

携帯をひらいたわたしに
あな ....
 、

         とおん


                    とおん



                              
   とおん



 ....
中央図書館を出ると 
すでにとっぷり陽は暮れて 
人々が行き交う広場の真ん中には 
イルミネーションのまばらなさえないクリスマスツリーが 
それ以上でもそれ以下でもない素朴さで風に揺れていた  ....
今日は会社の忘年会
でも僕は一人で寿司食いねー。
小僧寿しの550円の握り
寂しいクリスマス。

今日もおばあちゃんに手を握られ
貴方に会えてよかったよ。
と人目もはばからず
手を握る ....
宝くじに当たったよ。
3億円ゲットしました。

僕の生涯賃金を一瞬で凌駕してしまいました。
今までの苦労はなんだったのでしょう。
昼も夜も休み無く働いていたのはなんだったのでしょう。
慢性 ....
母親が子どもを抱いて 
遠くから走って来る車が横切る前に 
駆け足で道路をわたった 

「向こう岸」の広場に辿り着き 
母の手からそっと地上に降ろされた子どもは 
嬉しそうに両手をひろげて ....
星が降る冴え冴えとした北の空
誰も凍えたこの手を
温めてくれはしない
冷たい大地は鏡の{ルビ面=おもて}
私を映す姿も哀れ
せめて星よ鳴いておくれ
Tinkle Tinkle 連れ出してお ....
今日太陽はその底に・・・
長い眠りを眠る日
冬至
もの皆 眠る 日
静かな一日 ほら遠く
赤子の寝息のような
曇天の雲が行く・・・

静かな 眠るごご
チベット死者の書をぱらぱら
 ....
息が白く見えた。

夏が終わり、秋が来て、冬が来る。

そしてまた春が来て、新しいボクが生まれる。

それでも大人になれないボクは。

今も、この白い息が消える様を見ている ....
夏の夜空に何想う?
散ばる星々、空気は少し生ぬるい

こんな夜空と空気。
思い出すことはただ一つ

言葉じゃ恥ずかしくて言えないけど、確かなキモチ
草はただ風になびくだけ  ....
ちちとことせいれいのみなにおいてあーめん

幼い頃は弁当箱を開くと呪文のようなあーめんが現れた
まざーが見下ろす屋根はちいさな囲いに睨みをきかせ
あーめん 指を組まされる

チチトコトセイ ....
 背中に冬を担いで
 もう、破裂しそうな神経を抱えて
 ここまで来た道のりを振りかえる時
 時を告げる鳥が飛来する
 まっすぐに放つ生命の熱
 白く空間に溶けていく
 傷つくことを怖れて
 ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
空が、泣いています
山が、泣いています
川が、泣いています
雲も、泣いています


海は満ち干き
太陽は昇り降り
川は上から下へと流れて
風は、自由自在に気の赴くままに


ど ....
歩道橋の汚れた階段下にある 
自転車置き場に入ると 
頭がぶつかりそうな段々が着地する隅に 
大きい石が一つ置かれていた 

幾度も自転車を置いた階段下で 
今まで見たことのない石が 
 ....
水の中
無重力状態で
何も考えず
苦痛を癒す

お客様で東北に
新幹線で温泉付き
1万円ぽっきりと言う
最近旅行に行った事が無い

遊ばずに働きつづける
水の泡の如く消えてゆく
 ....
仕事帰りの夜道 
北風{ルビ凍=し}みる首筋をマフラーで{ルビ庇=かば}いながら 
それらが遠くに光っているのを見ると 
何故か吸い寄せられ 
いつのまに 
ペットボトルの並ぶ
窓の前に立 ....
もうあなたとは二度と会えないんだ

あなたと語ることはできないんだ
あなたの手を触れることさえできないんだ
あなたの温もりを感じることさえできないんだ

嫌だ 嫌だ 嫌だ

あなた ....
季節もやがて真冬へと移るこの空の下

風は冷たく感じ風が僕を追い越していく

粉雪が舞い降りてきそうな空を

君と二人で見上げてた

空を見上げると幾千もの星達が

無 ....
おじさんは赤ちゃんだった。
おじさんは少年だった。
おじさんは青年だった。
おじさんはおじさんになった。

おじさんは頑張っていた。
おじさんは真っ直ぐな瞳だった。
おじさんは困難に立ち ....
アスファルトに猫が飛び散った
その日笑った
全ての太陽と
手を合わせ笑っている
私の喉元に
狙い 定める 猫の破片
引力に縛られたまま
小石の間に挟まれた
破片が
長い影を引き絞る
 ....
男の濃い臭い
リーゼントで
皮ジャン決め
しゃがれ声で

{ルビ金=かね}のベルト
タバコに火をつけ
獲物を狙っている
命を粗末にする奴

ブランデーに火をつけ
クラッカーを鳴ら ....
 街が白く染まる
 七色の夢の
 浅い眠りから覚めて
 冬の厚い雲を望む窓越しに
 透明の通り掛かりの人々を眺める
 凍てつく朝に
 心強くもあるほのかな体温 
 芳しき香りのする部屋
 ....
少しでも近くにおりたいんや、と言われたから
何センチくらい?と聞いた
0センチに決まってるやんけ、と君が言うから
キスをした

それはまだふたりが出会って間もないころ
ふたりは夢中にな ....
お母さんがぶらんこ
きぃ、とならす
視線を気にして
行儀よく、少しうつむいて

お母さんがぶらんこ
きぃきぃ、ならす
光の匂いに目を細めて
頬に風をあつめて

お母さんが立ち上がる ....
汚れてしまったら洗いなおせばいい
破れてしまったら縫い直せばいい
だけど捨ててしまったら
どうする事も出来なくなる

掛け違えたら着直せばいい
シワになったら熱を与えればいい
 ....
あおむけになって寝て
しゃべって笑って
ふっと黙って

あおむけになっているところだけ舟

ひとりぶんの

ちいさな


{引用=
私は目をつむり、水のゆらめきに合わせた動きの ....
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