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「忘れた」って口にした
 昨日も
  一昨日も
    二年前も

それなのに
また
揺り戻されている



     酔ったみたい
   頭割れちゃいそう
 いつか 止まる ....
次の駅まで5分25秒
話した
他愛もないことたち
人見知りのあなたと
人見知りのわたしの人生が
はじめて交わった

まっすぐに話せないはずの視線が
まんまるな瞳に吸い込まれていく
ね ....
タバコの味のするキスは
久しぶりだった

待ち焦がれていた瞬間が
こんなにも
やすやすと手に入る

夢なの、
問いかけた唇を
あなたが封じ込めた


大きな手のひらは
私の胸 ....
言えないようなこと、
して。


知ってる。
昨日の夢で私は
人には聞かせられない吐息をついて
誰にも見せたことのない顔で
あなたしか知らない声で鳴いた。


ずるい。
私しか ....
願い事叶うなら とりあえず抱きしめて
永遠は作れない そんなこと知っている

あなたとは 分かり合うつもりなど ありません
本当のことなのに どうしてそう悲しむの


もう一度抱きしめて ....
ハロー、ハロー
そちらは元気ですか

私はといえば
ひりひりと喉に張り付く甘い痛みが
まだ 消えません


最後の一言を言わずに
ただたゆたっていたのは
まだどこかで通じ合っている ....
穴が開いたコップは
そのままでは使えません

ところが
その事実を告げると
大抵のガラスは大いに憤慨し、嘆き、喚き散らすのです
そして
綿くずだの
粘土だの
ビニールテープだの
と ....
横たわるその人には目を合わせることをせず、
ただルーチンワークで人々は流れていく。
季節に合わせた花、とりわけ白い花が多く飾られている光景も、
愛でるでもなくただ通りすぎていく。

その人の ....
誰もがみんなドアをひとりで叩き潰せるわけではない
こうして 震えている間に冬は過ぎてしまったが
一向に震えは収まらない


歯の根が合わない
力が入らない
かろうじて寄りかかって
動か ....
はかない微笑
世界は僕のためになんか動いてくれやしない


はかない微笑
でも、世界は私のためにだって動きはしないよ


嘘だ、君も同じように傷ついているんだ
だってそんなに悲しい目 ....
ねえ、この結婚写真。

私のアップあるでしょう。
ほら、ここ。


隠れて、ないんだよね。


普通気を利かせてくれるんじゃない?
だって、一生に一度のことだよ!?



 ....
空が青ければ気分も晴れるほど人間は都合よくできていない。
それは夏になったからといって恋をしたことなどただの一度もない事実からも証明できる。



感情は引力で私を押し倒し、重力で沈める。
 ....
今日も太陽はご機嫌ななめで
一面に白い濃淡が広がっている

北風は旅人のコートを脱がせることができなかった
知っているくせに


空がこんなにつめたいのを
「仕方がない」で済ませる人と ....
戻るものなのだと 思っていた
         想っていた
         想ってきた
   そこに   いた


  90゜ 歩きだして
 180゜ 振り返って
 270゜ 見失っ ....
開けてしまった
くるしい

蓄積したさまざまな理不尽は
皮膚の表面から放出されることなく反射する
何度も
何度も
尾鰭が付いて膨らんでいく
出口を忘れてしまう
体内を回り続ける

 ....
吉岡ペペロさんの伊織さんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
swing2.5- 伊織自由詩4*13-5-13
この夜のすべて- 伊織自由詩8*13-3-15
プライベート- 伊織自由詩5*13-2-22
白昼夢- 伊織自由詩3*13-1-23
五拍子- 伊織自由詩2*13-1-13
夜間列車- 伊織自由詩5*12-4-3
欠陥- 伊織自由詩6*12-3-12
道端で泣いていた人- 伊織自由詩5*12-1-25
新世界- 伊織自由詩3*10-5-18
はかない微笑- 伊織自由詩2*10-3-1
花嫁(笑)- 伊織自由詩2*10-2-12
まあいい、それでも世界は廻っている- 伊織自由詩609-10-1
天気待ち- 伊織自由詩409-9-29
spiral- 伊織自由詩609-9-25
はこ- 伊織自由詩509-9-22

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