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磨いても磨いても光らない

いったい
いつ輝いていたのか

目にいたいほど
肌をえぐるように
光をうばうほど
輝いていたのかしら

ああ
そう
あの子のなきがらに
付箋が張ってあった

「解釈してみて」

わかるようでわからない
心を追いかけ
血潮のなかで溺れている
皆を
ちょうど首のところで止めたんだね


 ....
空が3つあればね
1つくらい駄目でも構わないけど

音楽室は雨のコーラス
トライアングルを鳴らすと
乳頭があまく痺れた

先生はしょうのうの臭いがした
深くおじぎをするとポケット越しの ....
コンクリート塀で爪を削ったら香ばしいかも春の日和に


春の雨青いペディキュア塗ったのに取りだす長靴の中には蜘蛛


風船のゆくえを見ていた昼下がり友の顔が思いだせない


東 ....
私達はきょうも鳥の首を絞めて
お釈迦様を雑巾でぬぐっている


星は一面凍りついてしまって
月の香りがしないと鼻をすする


ころっと犬の彫刻が転がって
心臓をノミで打たれた感じ
 ....
折れ傷つき 挫け痛み
苦い草を食いちぎり また歩み
道ならざる道に 壁は壁ですらなく
人のほほ笑みは 時に後ろ髪をひき
憎しみを擦りあわせて ほのかに熱をだし

また歩み また断崖に臨み
 ....
望まないものを食べて
ふっくらと肥えた鳥達

心はやぶれ、夢を違えて
雪はこんこんと降りしきる


温かい巣にいられないから
誰もかれも震えて
つめたい石の灯りを頼りに眠り

ど ....
やわらかく肥えた鳥の声

湖はなにも諦めた
うらうらとして風さえ感じない


すると
朽ちた木の声がした
死の森は青空に焦がれていた、と

そうなのか、と応えたかったが
あんなに ....
洗いたての芝生がちろちろと
脈を交わらせている

川までの道すがら
ちいさな生き物は溺れ死に
汚れた内臓は、光る命へと洗われる

車椅子に花を差し入れる

目を細めてファインダーを覗 ....
ボットン便所を囲んで皆で歌った
曲はなんでも良かった

太古よりこびりついたほにゃららの香りと
最新のほにゃららの香りを胸一杯に吸いこんで
厳かに歌いだす

「Aufersteh'n,  ....
小指の先から優しくなっていくのかも

浩然とした冬に
無邪気に傷つけられても
まあいいか。と笑っている


髪の毛のすみずみまで
風にさらわれる少々にまで愛おしげに
流れていく

 ....
わたしの舌に、消えない火傷
あなたの魂を舐めたとき

廃屋のような体に、光る痛み


もし、あの青い林檎をもいだなら
神はわたしの性を奪い
燃えさかる海に放るだろう

わたしは赤く ....
あの踊場へ落っこちた心

禁酒を破った頭、くらくらして
窓からぐっと手を伸ばす
亀虫の死骸が畳に転がった

白いのに暗い部屋
生乾きのパジャマの臭い
花瓶に生けたおとうさん、おかあさん ....
天使の影をみたくて
窓べりに腰かけて朝をまつ

鳥の囀りと 衣擦れが
うるさくて天使は来られない

震えるからだをかためても
鳥は鳴く

こらえきれず風も漏れはじめた



 ....
ふらりと月が立ち昇る

しっとり濡れたベンチに
横たわり
息をひそめる

今 遠くで
かたちを成しはじめた月
もっと高くへ昇れよ

つめたい窪みに
春の海を注ぐように
骨の隙間 ....
果物屋は空調がきいている
バナナの薫り
痛んだ苺のにおい

小さな路面電車
通りすぎる車窓のひとつに
あなたの暗い顔

今、どう暮らしているの
スーツを着ていたわ
仕事かしら
 ....
吉岡ペペロさんの印あかりさんおすすめリスト(16)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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