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灼熱の太陽が
口を大きく広げて
地上のすべてを
吸いつくさんとしている
その下で
赤く焼けただれたケロイドみたく
焼け付く臭いを充満させた
溶岩の中ぼくは
どうしようもなく埋もれている ....
お互いの心を
ありもしない感情で
罵り傷つけ合い
次第に二人の間に
冷たい空気が
椅子を持ってきて
座り込む


空を見ると
大好きだったはずの
あなたの顔に似た
黒い ....
僕がいつも
軽薄そうに笑ってるのは
僕の気持ちが
てれやさんで
表に出てきてくれないから
輪の中には入ろうともせず
ただ外側から
人々の行列を
心の奥底にあるファインダーを通して
脳裏に刻み付ける
鬼の面を付けて歩く集団は
夕闇の薄暗さに溶け込んで
浮き上がって空中遊 ....
周囲を菜食主義者に囲まれた
異様な雰囲気の中
屠殺場では
今日おいしい肉になる予定の
何も知らない牛が
屠殺人にひもを引っ張られて
おずおずと場の中心に現れる
説明することもなく ....
朝早くから祖父が死んだ
葬式の準備に追われながら
仏壇の前に寝かされた
小さく硬く冷たくなった
祖父の姿が目に入る
子供の頃
遊び疲れて歩くのを嫌がったおれを
毎日のようにおぶっ ....
冬でも雪が降らない
そんな暖かい僕の家でも
おまえは寒そうに
ストーブの前で丸くなる


背筋に稲妻の閃光が走るような
艶光りするおまえの
ビロードを思わせる黒い体毛
思わず ....
やっかいなことが起きそうだ
家の中には権力者がいて
近所には強盗がいて
街に出るとペテン師がいる
全く油断ならない世の中
なのに
今、僕の心は満ち足りている
ブレイクを読み
サブラ ....
るるりらさんの寒雪さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
開拓の停滞- 寒雪自由詩117-7-30
届け- 寒雪自由詩311-4-5
てれやさん- 寒雪自由詩110-9-9
脳内ドキュメンタリー- 寒雪自由詩210-8-7
悲鳴- 寒雪自由詩110-8-3
祖父の死- 寒雪自由詩310-8-2
るる- 寒雪自由詩210-7-19
満ち足りた心- 寒雪自由詩310-2-24

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