逃げ切れない、だけど私は生きるしかない
umineko

ふたをする
という感覚

耳を塞ぐ
という感覚

たましいが
堆積して
そこにあって
そこにない

ぽっかりと草原に
ひざをかかえる
ような感覚

ちくちくと
腕に手のひらに
生きてるかいって
夏草の声

かくれんぼ
雨の音
触れるべきか
触れぬべきか

責をみいだす旅などいらぬ
早鐘のような
恋をするのだ

私を捜す
声が途切れた

私は
どんなさよならを
 
 
 
 


自由詩 逃げ切れない、だけど私は生きるしかない Copyright umineko 2014-08-29 06:36:17
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