誇ってみなよ。
端沢 紫琴

誇ってみなよ。



いやらしく垂れた細い目も

ニンニクみたいなデカ鼻も

キスが下手な薄い唇も

いつか バッタの足をちぎった
残酷な左手も

エッチなことばかりしてる
哀れな右手も

お粗末などこかも

くっさい足も


全部 愛してみせるから。


悔しいけれど
あなたであることは
あなたにしかできないんだからさあ。

何はなくとも あなたが好きよ。


だからいつでもドヤ顔で
『好きなくせに』って笑って
私をイライラさせててよ。


3Kがなんだっての。
誇ってみなよ。

私はメロメロなんだからさあ。


自由詩 誇ってみなよ。 Copyright 端沢 紫琴 2014-09-02 12:04:58
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