蜃気楼を信じて
砂漠に打ち上げられた鯨

現実から逃げ出して
淡水の夢を見たけれど

安らぎは
もっとずっと
遠かった

求めたものと
与えられたものと

砂粒みたいに
隙 ....
 スタジアムへ行こう 野球を観に
 ルールなんて知らなくていい
 メガホン叩いていればいい
 踊り踊っていればいい
 僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい

 会えなくて辛い夜は  ....
やめたいと言うと
やめちゃいなと君は言う
そんなに簡単じゃ無いよって言うと
いつも簡単だよと返される
いつか君は僕をやめるのか
いつも簡単みたいだから
とても恐ろしい
一先ず君の胸に耳を ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
こころ、が
ほどけていく

ゆるり、ゆるり、と
流れていく

苦水を干し
甘水を欲する

頑なに形を得ようとはせず
熱に垂れて
想いに焦げて

こころ、は
時折 玉となり ....
はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず ....
さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている

 ....
静かなるこの夕べ
魔法の世界
空間が歪む
暑い朝、暑い昼

飛びかう情報
滅茶苦茶のおばさん
尊敬なんて言葉が無い
誰も頭を下げない

金金金銭銭銭
気持ちが伴ってない
親から ....
残暑見舞いを書いて
少しは凌ぎやすくなった季節を迎えたの
季節の移り変わりが
少しずつ感じられるようになって
毎日 緑の中で呼吸している
ときにまぶしいきらめく光に目を細めながら

いつ ....
あるメロディーを聴いた
けたたましい騒音の中から

あるメロディーを聴いた
さかまく日々の雑音の中から


街に集まった人びとは
メロディーに合わせて歌を歌った
どんなに綺麗 ....
ジリジリと太陽が
アスファルトに焦がれる思いを
告げる午後二時の
濃い影がさす
向こうには


枯れてしまったシクラメン
欠けてしまったクリスタルの花瓶
半分腐りかけの林檎
止まっ ....
空よりは高くはない

ただ、
この丘から見える景色をながめている


「素直にしているの?」

「凛としているの?」


そんな問いかけは
この宙に、あてもなく溶けていく

 ....
松葉杖を
ついて歩く人を 
追い越し 
ふいに立ち止まり 
背後を振り返る 

その人のずっと後ろで 
松葉杖をつくより 
もっと不器用に 
びっこを引く小さい姿は 
あの頃のぼく ....
こすってもこすっても
とれぬ三日月の影を
外套の裾にまとわりつかせながら
深淵なる闇の中を 独り歩く

遠くに見えるはおぼろげな光
温かき人の光
手元にゆらめくはうつろな光
冷たき心の ....
夏祭りが終わった
その次の日の朝
不思議な世界だったこの公園は
いつもの公園を
たた狭くしているだけの
小さな空間でしかなかった
組み立てられていた木材が
リズムよく折りたたまれてゆく
 ....
 「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ

 突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
目から水を飲み
花になり
やがて言葉に
うたになる


数歩のぼる風の音
ひとつひとつの段の上に
しずくを含んだしずくが震え
空を囲む樹を映している


触れてはこ ....
種を残した
朝顔

立ち枯れた
向日葵

空になった
金魚蜂

萎びて縮んだ
水風船

細かく汚れた
網戸

風鈴の音が
風にさらわれ

カーテンの呼吸は
深みを ....
夏の重みに
耐えかねた蝉たちが
ぽつり
ぽつりと
落下してゆく


どこまでも
真っ直ぐな彼らは
受け流すこと
なんて 知らず
真っ向から
夏を
受け止めるから
一週間
 ....
「愛というハンバーガーはありますか」
マクドのバイト よわりスマイル


「君が好き」
それを言うのに
あといくつ
フィレオフィッシュを食べればいいか


あわよくばマッククルーに ....
ウキウキどきどき
はらはらルンルン
ちょっと贅沢な時間
車に乗って

少年は高島屋を
高○と作文に書いた。
先生になんだこれ!
と怒られた。

ちょっと上質の気分
少年はいつしか ....
頭痛の理由は
きっと記憶の右裏にあって
鎮痛剤は捜し当てられない
 
 
迷路を更に複雑にした
毛細血管の集落で
私は愛してるを
どのくらい循環させられるの
 
 
 
耳から ....
折鶴の

{ルビ誰=た}に習ひしか忘れしも

{ルビ右手=めて}と{ルビ左手=ゆんで}に刻まれし

{ルビ貴=あて}なる鳥の影形

{ルビ盲=めしひ}となりぬこの身にや

神の言の ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする

三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね

男尊女卑だと指差されそう

でもね
ちょっと考え ....
窓の外を見ると
宇宙だった

宇宙船に乗った船員が
私の姿をして
窓ガラスに映っていた



どうしようもなく
地球が恋しくなった



この景色を君に見せたくて
写真付きメールを
ここから送るよ
世界中の小さな命
この手で抱きしめてやれたなら
痛みを背負ってやれそうな
自惚れに似た感覚を温めている

柔らかな声で愛を届ける唄い人
救われた夜を数えながら
抱き寄せる肩の小さな鼓動へ ....
平たい大きな雲が
冷たい空気の上に寝そべって
暖かい空気をかぶったまま
空を旅してる

いろんな場所を見られるように
頭がたくさんあって
世界を西から東へ
ぷかぷか旅してる

ぼく ....
かいちゃんの宝物
それはおしゃぶり
生後2ヶ月の頃から
いつもそばにいてくれた大事な友達

君さえいれば
かいちゃんはいつもご機嫌
夜もぐっすり眠ってくれるし
ママは正直大分君に助けら ....
いまごろ
どこに
浮いているか

風をつかむよう
指をひろげても
空をきるばかり

なにかとすり替えられたわけでも
なかろうに・・・
見事に
はたされない

急にうしろか ....
夏の夜

かなわない恋に

何を期待しているの

ゆかた姿のあなたが

花火の色に染まったとき

私が背伸びをしたって

届かないとわかった




打ち上げ花火のよ ....
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