うつぶせに寝る 
一週間分疲れたからだを 
ほねつぎの先生は 
大きい手の親指で 

 ぐぃっ ぐぃっ 

とのばしてくれる 

「 マッサージしてもらい 
  すじがのびると 
 ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
おかあさんがね
はじめてかぜをひいたとき
3さいだったわたしは
すごくしょっくだった

ちきゅうがまっくろになりそうで
よるばっかりになりそうで
とにかくこわーくなって
なんとかせない ....
1枚めには
あなたに会える喜びを
風に吹かれて待っている

2枚めには
悲しみが潜んでいる
私のことを忘れないでいて

3枚めには
胸いっぱいの愛を
あなただけにあげるの

そ ....
さあ 耳を澄まして 心を静めて
金木犀の香りにだまされないで
こちらをじっと見つめて
あなたの手のひらにのっている
この罪は何の罪?


そう 口を噤んで 囀り止めて
秋桜の可憐さにま ....
そんなに 恋がしたいのなら

    媚薬を飲んで 人混みへ飛び込んじゃえ
僕の
頭の上で

機嫌を損ねた
灰色の空が

意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている

僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
 ....
虹の消えるように
面影もまた いつか薄まってゆく

さみしさよりも
そこにあるのは 何
つかめないのに、いとしくて

「思わず」シャッターをおす
早くしないと はやくしないと

 ....
手でも叩こうよ
しあわせであっても
そうじゃなくても

しあわせなら
よりしあわせになるように

そうじゃないのなら
少しでもしあわせに近付けるように

できることなら
あなたの ....
目を瞑る
見えそうで見えない
文字が浮かび上がる

あともうちょっとなのに
あともうちょっとなのに

文字は崩れて点の砂となる
そこに書かれたものは
神のお告げか
私の心か?
必 ....
灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて

薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて

茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて

青 ....
 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 衣類を剥いて 手足を縛った
 跡が残るように きつく きつく


 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 ....
九月
あなたが好きでした

あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます

夕暮れがやわく優しく
 ....
  さっき呟いた「逢いたい」の意味は

        今すぐ会いに来て キスして抱いて
坂道 こがねいろ ころがる
足音の環と季節は
付きながら 離れ流れて
そのくらいルーズに タイトに

輪郭を捉えた空は雲がさかさま写真
覆いかぶさった君の
ため息
はみ出した哀 ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
だんだんと 昼陽の短くなって
朝な 夕に かじかむ手
はぁ って 息かけるんだけど
なんだか やっぱり 冬が来るんだなぁって
お寒いのは お好き?

お日さまも昇れば 暖かな部屋
少 ....
恋をしてしまった

あぁ 恋だ  これが恋なのだ

恋をしてしまった
ドキドキしてる

恋をしてしまった
えらいこっちゃ
僕には妻もいるというのに

恋をしてしまった
君じゃな ....
無いものねだりをするよりはと
秋の白い雲流れる堤防で
ひとり
清貧ということばの意味に思いを馳せる

それはあまりにも懐かしいことば
仄かなランプの灯かりを頼りに
見果てぬ夢を追い続けら ....
君と出会わなきゃ良かったなんて思う
こんな憎めない笑顔の価値が当たり前になるなんて

君と出会わなきゃ良かったなんて思う
どんな残酷な別れ方でも愛していただろう

君と出会わなきゃ良かった ....
湿ったソファーに沈みこんだ
少女の
くちびるからもれる
母音の
やさしいかたちを
泡にして
水槽のふちに
浮かべている

*

贈られた模型を
にこやかに受け取り
持ち帰って ....
くちびるから洩れた
やわらかな言霊は
鮮やかな弧を画いて
森の揺れる夏の午後
無垢な白い笑い声を背に
七色の橋を渡って
空を掴もうと伸ばした
ゆびのすきま
棚引く髪の小高い丘のうえ
 ....
窓辺のロンリネス そこにいないで
翼ある者たちよ 飛び立て
あの青く澄んだ{ルビ高処=たかみ}へと今こそ

求めるものはあまりにも遠くて
追いかけてた夢にもはぐれてしまった
あきらめないで ....
哀しみのあなたの窓辺に秋桜いちりん


――凹
灰色に覆われた低い空に
押しつぶされて
想いと呼ぶには小さな
いくつもの欠片が
重たくなって
沈んでゆくだけ
雨ならなお一層

 ....
ブラック・コンテンポラリーのリズムに身を委ね
カモミールの香りが漂う部屋の中
あなたへの想いだけが
ゆるゆると飽和して溶け出していく


手をのばして 重ねて 見つめあう
濃密なアトモス ....
シルクでも ミンクでもない手触りで

愛想ふりふり ベンガル無敵



たい・まぐろ
 高級猫缶
  大好きニャ

嬉しさアピり
 またオネダリす



セルシオ ....
全てに疲れ果てて 涙を流す 君がいた
こんな自分には もう価値なんてないと呟いた
でも そんな涙を流せる心にこそ 価値は宿るんだ

目に映らないものばかりで 溢れているのは
交わらない二つの ....
 あのオンナに負けないように イイオンナになりたいのに

 追いつくどころか 引き離されていく

 どうすればいいの?

 嫉妬するしかないの?

 運命を呪うしかない 第二恋 ....
   1

真っ直ぐな群衆の視線のような泉が、
滾々と湧き出している、
清流を跨いで、
わたしの耳のなかに見える橋は、精悍なひかりの起伏を、
静かなオルゴールのように流れた。
橋はひとつ ....
飼い殺した新鮮な感情 目は曇っている
心に吊ったてるてる坊主 一体 何個目かな

絶えない否定と肯定 大丈夫 昨日は戻らない
慰めるだけ 虚しくなるから わかっているのに 忍ばせた

卵が ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ほねつぎ_」にて_- 服部 剛自由詩7*07-10-11
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クローバー- 未有花自由詩11*07-10-10
林檎の刹那- 渡 ひろ ...自由詩11*07-10-9
暇つぶし- 北大路京 ...自由詩9+*07-10-9
気ままな散歩- Porter自由詩2007-10-9
レインボー・シャドー- 唐草フウ自由詩7*07-10-9
- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-10-8
2007年_僕の旅- ツキミサ ...自由詩107-10-8
人生ノート- 小原あき自由詩24*07-10-7
疑心- 北大路京 ...自由詩16*07-10-7
九月- soft_machine自由詩15*07-10-6
逢いたい- 北大路京 ...自由詩6*07-10-6
心成しに、季節と- 唐草フウ自由詩7*07-10-5
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お寒いのは_お好き?- ひより自由詩5*07-10-5
恋をしてしまった- 北大路京 ...未詩・独白6*07-10-4
銭の花- 恋月 ぴ ...自由詩34*07-10-3
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シャボン玉- 月下美人自由詩7*07-10-3
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花について三つの断章- 前田ふむ ...自由詩25*07-10-1
言葉にできたなら- 蒼穹自由詩9*07-9-30

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