運命なんかに負けられないから
歯をくいしばって
笑顔をつくって生きて来たの
でも あなたの胸で
ほんの一瞬休ませて
その瞬間(とき)が来るまで
歯をくいしばって
笑顔をつくって生きていく ....
ひかりをふところに浸す、
みどりのまるみが、いのちの数式を
一面につめこんだ、
萌え上がる、眠れる森に、鬱蒼と、
うすきみどりを染め上げて。
満たされた隙間を、みずいろの風が、繰り返し、
 ....
もずくを食べていたら
小さな小さな
貝が出て来た

何だかとっても
素敵なことに思われて

小さな小さなその貝が
私に幸せをもたらしてくれる
神様からの使者に思われて

私はその ....
今日も太陽が
東の空から昇った

弱いけれども優しい
冬の光が
私の窓にも差してくる

生きてて良かった
新しい朝を迎えられて良かった

ありがとう
優しい恵みを


   ....
未来はいらない
明日もいらない
今日もいらない

ただ 今
愛と生命(いのち)の輝きを
私に下さい

愛穂(19歳)
未来じゃなくて
明日じゃなくて
今日じゃなくて
ただ 今を生きたい

    愛穂(19歳)
遠ざかる青いカンパスの咆哮が、
夜の鋭い視線に切り裂かれて、
街は、暗闇の静脈を流れるひかりのなかで、
厳かに再生されてゆく。
落下し続ける星座の森が、映し出されている、
高層ビルの滑らかな ....
もう 疲れ果ててしまったから
負けを認めて
闘いをやめてしまえば
楽にはなれるけれど

私一人の闘いではなくて
いつの日か出会う
あなたのための
闘いでもあるから
転んでも
涙が溢 ....
私は今日も生きました
あなたも今日を生きました
ただ そのことが 嬉しい

      愛穂(19歳)
人の数だけ 悲しみがあり
人の数だけ 喜びがある

涙は 喜びを覆い
笑顔は 悲しみを溶かす

喜びの数だけ 涙があり
悲しみの数だけ 笑顔がある

生きている限り
数え切れない程 ....
失踪する雑踏――葬られてゆく錯綜する都会の鼓動が
不整脈を晒している。
失踪する現実――訪れるものは、立ち上がらない
睦言の形骸だろうか。
黒い朝焼けを掴み取るまなざしは、
凍りつく陶酔の血 ....
抱きしめて下さい…私を
幾億の言葉より
温かなぬくもりを下さい

何も言わないで
何も聞かないで

ただ 強く、優しく
私を抱きしめて下さい

     愛穂(18歳)
絶叫する空
描かれている発光する夕暮れの子宮の瞬き。
手を振る少女は、
鮮血の銀河を潤すために海で水浴をする。
薄紅色の尾びれが、激しく水面を叩いて、
青いページは、下半身から、少しずつ、
 ....
たえず流れゆく虚飾で彩られた十字路たちの、
過去の足音が、夜明けのしじまを、
気まずそうに囁いている。
燃え上がる水仙の咲き誇る彼岸は、
すでに、水底の夢の中に葬ってある。
落下する時を ....
わたしは、かつて海水がない渇いた海原で
孤独な一匹の幻魚の姿をしていた時に見た、
色とりどりの絵具をすべて混ぜ合わせたような
漆黒の夕暮れの中で、朦朧として浮き上がる白骨の黄昏と
共鳴していた ....
あの西の空を埋め尽くす枯野に 
鶴の声がきこえる砂漠を描くあなたは
役目を終えた旅人のように 晴れ晴れとして穏やかです
静まりゆくあなたのその瞳をたたえる 夜のみずうみは
いま 爽やかな風 ....
一千本の咲き乱れる桜の木の、舞踏が繰り返される。
そこから溢れ出る、花弁の洪水のあでやかさ。
男は桜のにおいに溺れながら、身をゆだねていった。
何も振り返らずに、ここに来たのかも知れない ....
さらさら/さらさら/さらさら/さらさら
夜がひかりを浴びている。
さらさら/さらさら/さらさら/さらさら
暗闇の空から、月の青い液状の光線がおおう。模様ガラスをすかしてゆがんだ火焔の抽象 ....
世界は鍵のないドアのようなものだ
君は今ほほえみという名前の粉ミルクをお湯で溶かしている
名前をよびたかったがわからない
せめてメルアドを教えてほしいというと語尾上げで「はあ?」と一瞥される
 ....
満月と星たちが次々と、深い海底に落下して、
水鏡には黒褐色だけが見える。
孤独になった空は雲を身篭って、
粉雪を定まらない海底に落としてゆく。
きのう、海辺の空を眺めて笑っていた僕は、
今日 ....
                    
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
朝は最初のひとりが前足を躓くと、慌ただしく、将棋倒しになって過ぎてゆく。落下してゆく。黒子だった冬が前面に出て罵声を上げて、季節の華やかな色を、乱暴に剥がしている。
冬の膨張は、僕の忘却の山 ....
直立する目覚める夜が、黒色の雨で高揚する。
行き場の無い雨の溜まり水を抱えて、
痛みに耐える打ちつけられた岩が、
侵食する季節の皮膚の性をむかえ入れる。――
慌ただしく夜の吐息が反転して、 ....
誰もいない部屋に帰るのは大して悲しいことではないが、
誰も帰ってきてくれない部屋に帰るというのは憂欝だ。

マンションのエントランスホールのドアに手を触れる。
誰にも気付かれない息がもれた。
 ....
降り積もるものだ 
わたしたちは更新されていく 
みえているものがあきらかにぬりかえられていく色に
毎秒ごとに降り積もるものに 
くちびるを噛みながら凍り付いた湖の上をショートカットする
ト ....
さようなら さみしかった世界
忙しいたましいたちが
3丁目のスクランブル交差点の上をやたらゆきかう
空耳のクリスマスソング

誰もたすけたりできないな
とかいう目でみたから世界は
「誰か ....
真夜中のため息は
やがて
真っ白い湖になって
少女と猫が
弾む足取りで渡っていった

その水面の足跡は
白い蓮の花に生まれ変わり
ひめやかに
ひめやかに
ささめ ....
つつむ
こころを
その手で
そっと

つつむ
いのりを
ひとり
その手で

つつむ
その手は
あの手を
つつむ

そして
手は
ひかりを知った

 ....
静寂を破る蝉時雨 湿った空気を揺らす陽炎
熔けた夢にも気付かない
傾いた陽が眩しくて ただ流される

行き着いた波止場 雨の匂いが垂れ込める
誰の視線も一点を捕らえる

重い空にも 人の ....
スーパーを出たら突然の青い雨
夕立が行き過ぎるまでと
僕は煙草をふかして
隣では君がまたあの話をしていて
少しだけ尾ひれが付いていた

泳ぎ出しそうだ

街中が青く青く染まって
話を ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8169)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その瞬間(とき)まで- 愛穂未詩・独白306-7-10
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- 愛穂未詩・独白206-6-25
今_私に- 愛穂未詩・独白206-6-24
ただ今を- 愛穂未詩・独白206-6-22
いのちのいる場所- 前田ふむ ...自由詩16+*06-6-16
小さな決意- 愛穂未詩・独白306-5-24
今日- 愛穂未詩・独白306-5-17
涙と笑顔- 愛穂未詩・独白206-5-12
おもいで——よみがえる記憶- 前田ふむ ...自由詩11*06-5-11
ぬくもり- 愛穂自由詩406-5-8
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かなしみ- 前田ふむ ...自由詩10*06-4-8
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美しい残像________________________- 前田ふむ ...未詩・独白10*06-2-28
冬のひかり- 前田ふむ ...自由詩6*06-2-7
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白いしじま- イオ自由詩4*05-12-15
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打ち上げ花火- 灯兎自由詩705-10-9
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