一夜限りの戯れでも
君の手が{ルビ私=わたくし}の乳房に触れた時
蜻蛉、来たりて
今、この恋は{ルビ私=わたくし}の精神から羽ばたいて
現実のものとなりませう

くれないの紅を塗り終えて
 ....
なにを喋っているのか分からない
ラジオは
チュー二ングのあっていないまま
つけておく
そちらに
気をとられては
いけないから

ラジオがすきだ
同じ時間に
いつものオープニングテー ....
ざらつく壁に背を預け、
微熱に浮かされてとろんとまどろむ。
あかつきの風を待ちながら、
差し伸べられた手につかまったとき
白に包まれた私は
安らぎに満ちる。
素に戻ると
大勢の人の前に立たされた
わたしが
いる
深々と頭を下げて
何を謝っているのだろう

  トナカイのそりに乗り
  飽きることなく
  眺めた
  白夜の物語

あ ....
考えるなといっても
考えるのやめない
飛べないと言われても
そんなの信じない

誰も教えてくれんから
ひとりで考える
歩きでガマンしろなんて
言われても聞かん

いつか空を飛ぶ
 ....
ボクの呑んだ薔薇色が、
腹の中で幸福の音を弾き出す。
この広い世界でたったひとりの君へと抱きし想いも世界でひとつ 一般的な愛の言葉を
たくさん嘔吐したら
希望が残った
それは嘘で
反省が残った
二日酔いの朝と
一緒ですね
あの頃は誰もが夢を見てた
遠い未来に憧れて
恋に恋していた
だけど今ひとりきり
支えてくれる人もないまま
ただ後ろを振り返らないように
前を向いて歩くだけ
やさしさにかえりたい
素直な ....
みずたまな くりりん まんまるね ふるるん はじけてみたのは
わたしの中の あなただった
どこへもゆける ぷりずむの 軌跡 のこして
夜に開いた
隙間を
埋めるように
雨の旋律が
耳に届いて
孤独にいる者の
遊び相手と成りはしないだろうか
滴の奏でる音が
たった一人の為の
優しさとなって
降り注いで
あなたは雨 ....
不愉快な覚醒が
北寄りの強い風で更に増して
両手の無意識がコートのポケットを探す
ひんやりとした裏地や
捨て忘れた入場券に
指先は触れているが
今はそれより風から逃れたい


月 ....
遥かに遠くに満ちてゆく、夢のような泡立ち。
その滑らかな円を割って、
弱くともる炎。
最後のひかりが、睡眠薬のなかに溶けてゆく。

みどりで敷きつめられた甘い草原。
潤沢なみずをたくわえて ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない

この手に触れてはいけない
この ....
傷口のガーゼを剥がすことさえもまだ躊躇いて君は研修医 春は黄色いバスに乗ってやって来る
嬉しそうな顔
不安そうな顔
いろんな笑顔を乗せて
春は黄色いバスに乗ってやって来る

わくわくするね
どきどきするね
もうすぐ春がやって来るよ

 ....
曇り空のむこう あおい あおい たまり
切れ切れになって揺らいだ想い出を抱きしめて小さくなった
今日の日は もう 帰らない
早朝の廊下でふいに逢いし君嬉しくもあり恥ずかしくもあり 想う気持ちを 何処かへ 忘れてきたから
小雪
憧れていた
女なれば
柔頬を航路する濁点の嬉し悲しは
夜空に浮く月の肌をなぞる想い

男なれば
砂漠に自慢のカルテを撒き
参り舞うその蒸気ゆえ
消え浮きて触れてくる音は母の心音

それはそれとし ....
寂しがり屋がどうしも
すきになれなくて
プイッとしてしまうから
気が付くと
わたしが寒い

満月と
見つめあう冬の夜は
ばかだった恋を思い出して
ため息をつく

そんな
無駄そ ....
夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ ....
暗闇で君のことばかり考えおり手術終わりし深夜の病室 稜線を背にして風は下りてくるので
もしかしたら 空を飛べるのではないかと お日さまに相談をしてみました
雲は優しい羽根を残して行ってくださるのですけど
序章

薄くけむる霧のほさきが、揺れている。
墨を散らかしながら、配列されて褐色の顔をした、
巨木の群を潜ると、
わたしは、使い古された貨幣のような森が、度々、空に向か ....
一瞬で恋に落ちたりこの歳までときめき知らず生きて来し吾が 満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
月の上るころ帰る人の忙しな 夕暮れは
ぼんやり
痛む人を 背にして
病み果ててストレッチャーに横たわりし吾に君が差しだしし優しき一言 こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです

風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蜻蛉、来たりて- 北乃ゆき自由詩8*07-2-25
ラジオ- 蒼木りん未詩・独白407-2-25
白声- むくげ携帯写真+ ...307-2-24
LoveBird- 恋月 ぴ ...自由詩27*07-2-23
空を飛ぶ方法- 水中原動 ...未詩・独白207-2-23
ロゼ- むくげ携帯写真+ ...307-2-21
君への歌- 愛穂短歌307-2-20
おはよう- Six未詩・独白407-2-20
やさしさにかえりたい- 未有花自由詩14*07-2-19
わたしの中の_あなたへ- ひより自由詩15*07-2-18
ノクターン- LEO自由詩42*07-2-18
ふゆのさかな・2- 銀猫自由詩25*07-2-17
夢の経験- 前田ふむ ...自由詩24*07-2-16
この手は- 未有花自由詩14*07-2-16
病棟の恋(5)- 愛穂短歌507-2-16
春は黄色いバスに乗って- 未有花自由詩12*07-2-13
抱きしめて_あおい- ひより自由詩6*07-2-12
病棟の恋(4)- 愛穂短歌607-2-12
誰よりも_って- ひより自由詩5*07-2-12
無知- 純太自由詩407-2-11
忘れて忘れないで- 蒼木りん未詩・独白3+07-2-8
夜は海- 未有花自由詩22*07-2-8
病棟の恋(3)- 愛穂短歌407-2-7
風に乗って- ひより自由詩5*07-2-6
虚空に繁る木の歌___デッサン- 前田ふむ ...自由詩22*07-2-5
病棟の恋(2)- 愛穂短歌407-2-4
座標- LEO自由詩42*07-2-2
雲かすみ- ひより自由詩1*07-1-31
病棟の恋(1)- 愛穂短歌507-1-25
草迷宮- 未有花自由詩24*07-1-25

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