夕陽は語ってくれる
今日の抒情を余すところなく
そっとほがらかに やがてしんみりと

燃えながら終わりながらやがてほんとに 死ぬ まで

自らの何すらを惜しむこともなくて
この町の誰に向 ....
きみは見ているよね
たぶんその瞳はすみれいろをしている
ずっと追いかけていた きっとこれからも
忘れられない日日があって
忘れない日日があって
見つけたのは私 運が悪かったときみ、諦めて
 ....
十一月十五日の朝の雨はそとの物語
待っていた初冬の狗尾草もそとの物語
みんないつかしら遠くなっちゃった
どこかしらへ向かっての言い訳を探し始める
かなしくてかなしい私がかなしい
、風に運ばれ ....
冷たい雨音を遮りながら
仕事帰りに紺色の雨傘は
静かに溜息をついていた
鉄道駅に着いたので
ちょうど雨傘をたたもうとして
夜空を閉じるときに
満月がみえると本当はいいのにねと
何か反実仮 ....
白濁の空
忌ま忌ましい朝
奪ってくれこの一人称
風よ吹き消せ
命の{ルビ灯=ともしび}
なにしろ好ましくない
すべてが、
現実なんだということだ

村野四郎は村田四郎で
司書たちに ....
{引用=つらくて泣いてて半日潰した}

十一月の町を歩いてみると路傍はすっかり秋の色をしている
みあげる余裕を持てなかったつい先日
すこしだけ{ルビ跛=びっこ}のわたしはせっかく下を向いていた ....
オリオンは輝くための動力と視線に入る神聖なる光 弥生生まれの小鳥の日日は
{ルビ父母=ちちはは}恋しい空でした

弥生生まれの菫の日日は
暴雨を忍ぶ{ルビ詩=うた}でした

弥生生まれのヒトの子の日日は
シチューが好きな{ルビ私=わた ....
待ち合いのストーブぽぽと音立ちて

くちびるをなめて駅舎の鳳仙花
かなしいさびしいでは
最大公約数としてしか判らない
と言われたって
余裕あるわけないじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
がんばったけど
リサイクルショップから着払いで戻ってきて
咄 ....
会いたいあなたがいる
きょういる
いまいる
けれど
会えないあなたがいる
きょういる
いまいる
きょうのいまのこの風の吹く夢のなかに
つらい

大切な言葉なんだろう
滅多にゆっちゃいけないんだろう
切り札なんだろう
切符と言えるのかも 愛よ
また遠ざかったらしい
また薄めてしまったらしい
それでもほかに なかったです ....
ため息の数だけ捨てる衣替え 夕陽はきっと溶けるように
水平線に抱擁されて 海の底
人魚の里で明日を孕むのだと思う
そこでは どんな哲学をさかのぼっても
たどり着けないとわをしる風が
淡水の泉を可愛がっている
つぎつぎ ....
わたしは
みかんのきせつが
すきだ

ひとがうずまるほどの
おおきなはこに
みかんをいっぱいにつめて
わたしはそのなかによこたわり
おしつぶされたみかんの
あまいかじゅうは
みぎめ ....
わかってることを皆捨てわかりたい母さんの愛と実家のごはん


産声を一人で聴いたわけもない産んだあなたも聴いてくれたはず


母さんと書くの容易く母さんと会える会いたい会えないたぶん

 ....
ほんとうに詠みたい生に迷う日を重ねながらの未だエチュード 違う心を持った太陽と空と雲
仲良しになったり喧嘩したり
きょうの雨は誰が悲しくて泣いているの
光がみえないから太陽さん?
青がみえないから空さん?
二人に意地悪したのは雲さんなの?
ハンカ ....
雪を待つ私の
胸元にはロケット
合金が一瞬で物語る
季節の走馬灯のように
大好きな白いアネモネが
十月に殉じたことを
解放されたね
そっとささやいて悼む
風のなかあんなにも自在だった花 ....
わかるよ
わかってない
わかる
わかっていない
わかっているよ
簡単に言わないで
(…言って)
           

 あなたは夏をみる人だ
 うつむいたレースのカーテン越しに
 あなたは白い夏をみるひとだ
 窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて

 
 花模様のレースの ....
新しい機種の待ち受け組み立てる夜が楽しい私の電話


携帯を握り未明にひとりきり誰かこたえて世界は在ると
ハトが二羽歩いている
なにもない場所で
なにか啄みながら
啄まずにはいられない
生きるために
地べたを歩きまわらずにいられない


うまく歩きまわるには
首をふり続けずにはいられない ....
一つの部屋では未明を迎え
東京の骨が窓辺でうたう
(白い白い骨がうたう)
ケセラセラ、
(春の種を撒きながら)
冬を堪えて
スミレを待ちなさい
きっと桜花も待ちなさい
目覚めると冬だっ ....
午後には亜麻と針と糸
真っ白い翼をいつかのために
(あしたのために)
東京の青空にどうかなと見たてながら
わかってほしいの
白いからかなうのよ
透明だったら見えないでしょう
ほかの色だったら世俗を纏うでしょう
だから
東京のビルの一つの部屋にある孤独に届く憧憬がある  
浮いている
{ルビ圧=の}しかかる重力
月は平衡する
走る遠景を
雨の滴で回避して


狂っている
歩行する緑の
あらがう能役者が噂する
平成の{ルビ螺子=ネジ}
とまらな ....
雪は白いから尊いのよ
透明だったら見えないでしょう
ほかの色だったら世俗を纏うでしょう
あなたたちが愛し合ってた時
わたし「renntann」ってマシンに打ち込んでいました
検索するといろいろね
優しいひと残酷なひと親切なひと丁寧なひと

あなたたちが愛し合ってた時
わたしア ....
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