かなしくて泣いてる日曜日
理由はありすぎて
ふと気がつくとベア
わたしの

君もどこかさみしげ
理由を教えてくれたらいいのに
ぬいぐるみの君
語れない

通じないどうし
毎晩の二 ....
ジャン
君のみているのは何
夢を、のような
かなしみを、のような

ジャン
わたしをみて
わたしは夢です
かなしみです

それとも何なら
みてくれる?
ジャン

二人でおん ....
ジャンは何も食べない
ほしがらない
目を閉じない
動くこともない

ジャンはちいさめの
テディです
わたしの友だち
いつでも

いてくれる
わたしが失くさない限り
いてくれるは ....
  ――なんの欠如を
    怖れているのか


 踊りたいから踊るのだ
 何が悪いか阿呆ども
 元来人は踊るもの
 踊って歌って
 笑って泣いて
 怒れるものが人なのだ

 鳴 ....
芳しい薔薇をあなたにあげると
差しのべられた手をつかんだのがそもそもの間違い

やがて薔薇は枯れてしまい
私がつかんだものは幻だと知らされる
私が愛したあなたはもうどこにもいない

恋は ....
{引用= こがらししとだえてさゆる空より
 地上にふりしくくすしきひかりよ}


 埠頭の水たまりに
 月がこごえはじめている
 真夜中には
 かげもまた針のようにゆっくりと ....
二月生まれの四人の合同誕生会をした

九歳と三十二歳と三十六と九十七歳

九歳は私の娘
九十七歳は私がアメリカに来た当初とてもお世話になった人
三十二歳は九十七歳を通じて知り合った子
三 ....

まっさらな白い紙に
一篇の詩を書きつけ
それを食す

奥歯でかみしめていけば
罫線はよじれ
句読点が記号に戻っていく
口腔内の温度で意味の糊付けが剥がされ
構築された言葉はゆるり ....
 気難しい顔で、本を読んでいた
 犬が
 ニッと笑った。
  ――それには訳がある。

 犬の気難しさより
 笑いの
 その意味の落差のほうが
 カクッと おもしろかったのであり
 ....
鳥はなぜ逃げない


足下に 跳ね回る

逃げないが 近寄らない

近寄らないのに 逃げもしない

小さな雀



鳥は なぜ逃げる


逃げるのに また舞 ....
雪に埋もれたまま青く影を落とし
家々は俯き黙祷する
気まぐれにも陽が歩み寄れば
眩い反射が盲目への道標

抱擁されるまま

冷え切った頬が温もり
辺りに耳が開かれるころ
頭の後方 梢 ....
 
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります

未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります


そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります




 
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
真実思っていることを
と願ってもやはり
愛されるにはと計算も
あり

明かせないことばかりの
真昼の闇
真夜の夢と祈り
流れ星のように

経ってしまえば良いのに
消えてしまえ望み ....
外国の人のふりして片言で話したほうがモテるみたいだ 0次元

面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに

1次元

線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない

2次元
 ....
遮光カーテンの向こう側に目を細める


変形した足 破れた皮膚
珈琲一杯


二杯目で手帳を開いた
洗濯機の回る音はリズミカルでB5ノートの白銀を走るペンも軽い、

ペンの走る音は ....
 小さな水たまり
 暗い冬空を映して
 薄氷が張っている

  メリ…メリ…メリ…

 靴底で踏みつける
 ヒビが広がる鈍い音
 囚われた心と身体

  メリ…メリ…メリ…

 ....
自分や自分の愛する人が
明日隕石に当たって命を落とすとは
恐らく誰も思わないだろう
だから
いつも通り私達は
目の前の人にお休みを言って
今日という日を
当たり前のように見送る

あ ....
どうしても転がってしまう
できそこないの
羊のぬいぐるみ
連れて帰って気がついて
でももう取り替えてもらうなんて
ありえなくて

きょうも昼間っから
転がってた彼女を
仕方ないなぁっ ....
ぽっこりと
大きな顔のお月さま
長い夜が始まった
今夜は月とお話しましょう
暗い夜が明けるまで

七十億の人類と地球に取って
お月さまはたったひとつだけ
その灯りで世界中の町を照らして ....
朝がやってくる
風がやってくる
音がやってくる
虫がやってくる
雨もふりかかれば
猫もやってくる

人がやってくる

外へ広く放たれた
寛容な空間だった

祖母が景気よくぞうき ....
産み落として出て行ったことがのこす
さびしさは
得たものの位置には
勝てない

深夜の一人舞台
とわかってはいても
そのまばゆさを
感じてしまったことがあるのなら

あなたもでしょ ....
{引用=
 龍は問うた
 ことばではなく
 ことばにならないことばで
 胸の暗がりで蹲るあらぶるものに
 なぜ
 龍の子は
 ひとを殺めたのかと

 水晶に映される
 流血の惨劇は ....
固く結んだ歴史の果て

柔らかな風を含んで君は花開く

大輪ではないが機知にとんだ
しっかりした花だ

空からやって来る言葉を迎えるために
僕らは産褥をしつらえねばならない

 ....
さみしいと
雪になる
凍えて咲く花になる

産まれて
すぐに旅立った
あの子の魂なのでしょう

てのひらで包めば
睦みあって水になる
笑って
消えてゆきました
画家はさかさまの

恋人たちを描いた

恋人たちは

地に足が着いていないから

ということで…



となりに黒ヤギがいた

絵をさかさまにした

地に ....
不思議だ!

なぜか洗濯物をベランダで干していると
詩作のアイデアが浮かぶ

わたしの詩の神様は
物干し竿にぶら下がっているのだろうか?

わたしの長所は頭の悪いところだ

そのお ....
潮騒かと思っていた
知っていてあえて錯覚してみた
実は樹の葉たちのささやき
の聴こえたあの
遠い部屋
知られないかなしみも
ささやかなうれしさも
みんな粗末だけれど整っていたあの
あれ ....
そのジャケットにはかもめが飛んでいた

水晶の静寂が永遠の砂から響いて

僕の胸ポケットの中には人生の請求書しかなかったのだけれど


静謐がほしかったそれ以上に孤独が

体のすべて ....
乱太郎さんのおすすめリスト(8217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジャン- もっぷ自由詩113-3-3
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歴史- もっぷ自由詩313-2-20
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むつのはな- そらの珊 ...自由詩1313-2-20
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【_軽くいこう_】- 泡沫恋歌自由詩16+*13-2-18
ごめんね上手- もっぷ自由詩513-2-18
半島の午後を- 梅昆布茶自由詩18*13-2-17

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